「全日本で負け、私も選手もしょぼくれた。神野、久保田、小椋と主力もそろって調子を落とし、箱根連覇は赤信号だった」
3年連続の箱根駅伝制覇に加えて、出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝に続く「大学駅伝3冠」も同時に記録しました。
3冠は史上初の快挙記録となりましたが、2015年の全日本大学駅伝(2015年11月1日)では、念願叶わず2位という結果に。
再起の転機となったのは、直前期の12月2~6日に千葉で行われた強化合宿でした。
集中した環境で練習に取り組み、多くの選手達のコンディションも日に日に良くなったそうです。
一部調子を落としてしまった選手もいましたが、本番の数日前になって驚異的に復調を果たした選手もいたようです。
2016年の全日本大学駅伝では、最後は2位でタスキを受けたアンカーのエース一色恭志(4年)の底力によって、初の逆転優勝に成功しました。
完走直後のインタビューでは、
きつかった。ハラハラとした展開だったが、何が何でも勝つという思いで走った。
と語っていました。
「絶対勝利」というメンタル面の重要さが垣間見れた瞬間です。
さて、今回取り上げた記事にも共通しますが、本番直前に受けた模擬試験の結果が芳しくなくてモチベーションが低下されている方への最後のメッセージになります。
改めて声を大にして申し上げますが、模試の結果が合格の目安よりも低くても、合格できる可能性は大いにあります。
模試は実力を測るための指標にはなりますが、本番と模試は異なります。
私からすれば、70点台を取れているだけでも十分実力が備わっている証だと思います。
基礎の積み重ねがなければそれだけの数字は出せません。
過去の時点の目安と割り切って、いかに気持ちを立て直して、ラストスパートを駆けるかが何より肝心になってきます。
私自身も試験1週間前に前年度の本試験を模試代わりに解いてみたところ、0点科目が2つ続いて戦慄を覚えた記憶が残っています。
私にとってはこれがショック療法となって、最後の追い込みモードに切り替わることができました。
昨年の社会福祉士試験合格者の中でも、模試の結果が芳しくなかったものの、合格を勝ち取った生声が複数ありました。
諦めないこと、これまでの努力の蓄積を信じること。
幸いにもみなさんにはまだ2週間以上の時間が残されています。
模試は過去の産物です。
あの日から朽ちることなく着実に実力を備えてきたみなさんの姿が今ここにあるはずです。
さぁ、ラストスパート、ここからがみなさんの真価の発揮しどころです。
もっともっと強くなれる!!