女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法: 知的すぎる無期懲役囚から教わった99.99%の人がやらない成功法則 (小学館文庫プレジデントセレクト)
- 作者: 美達大和,山村サヤカ,山村ヒロキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 文庫
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普通の主婦が、人を殺めて服役中の無期懲役囚と文通をする。
しかも、高校生の娘や中学生の息子にも文通を勧めて、その無期懲役囚から勉強法を教わる。
一般には考えられないことを私たちは4年以上も続けています。
今では、主人も含めて家族みんなが、刑務所からの手紙を楽しみに待つようになりました。
(はじめにより)
筆者の名前は美達大和。
刑期8年以上で、犯罪傾向の進んだ受刑者を収容する「LB級刑務所」に服役中の無期懲役囚。
罪状は二件の殺人で、仮釈放を放棄しています。
本書の内容は、無期懲役囚の主婦の娘サヤカと息子ヒロキが美達氏と文通をやり取りすることで、学力的にも人間的にも成長して行く物語で、その本文が時系列で掲載されています。
第一志望校に向けて孤独な受験生活を送るサヤカに適切な勉強法やメンタル面のサポートアドバイスは、プロの受験講師顔負けの胸に響くメッセージでした。
一例
基礎さえしっかり固めて、応用できるようになれば、点も偏差値も一気に上がります。
人間の成長は右肩上がりと考えがちですが、あるレベルからフラットになります。
このときにあきらめる人が大半です。
しかし、ここで熱意を失うことなく続けると、ある日、力が伸びます。
勉強もスポーツも仕事も同じです。
中略
あきらめずに正しいやり方を続ければ、絶対に伸びる日が来るのです。
あきらめる人というのは「伸び悩み」の状態に耐えられなくなり、気持ちも落ち込みます。
むしろ「伸び悩み」の状態を楽しんでください。
そのあとには、必ず「グンと伸びる瞬間」があるからです。喜びの瞬間を待ってください。
(P30〜31)
他にも、なんのために勉強を目指すのか、勉強が将来どのように役立てるのかを考え直せます。