嫉妬をとめられない人 (小学館新書)
1章 嫉妬はなぜ生まれ、どのように激化するのか
2章 「嫉妬しやすい人」とは
3章 嫉妬とさまざまな事件
4章 他人の嫉妬からどう身を守るのか
5章 自分が嫉妬する側になったら
6章 嫉妬を前向きな力に変える
誹謗中傷、いじめ、嫌がらせ、叱責、孤立・・・・・・。 あなたがこのような目に遭っていたら、その原因は「嫉妬」かもしれない。
また、あなたが「親しい」と思っている相手が、本当は嫉妬心に燃えた、一番の敵である場合がある。
本書では、精神科医である筆者が出会った様々なケースや、有名人を襲った事例を紹介し、「嫉妬をとめられない人」の心理を解説。
さらに、他人の嫉妬からどう身を守るか、逆に自分が嫉妬する側になった場合の心得についても詳しく解説する。(冒頭より)
本書では嫉妬のメカニズムやその影響を、実際に嫉妬によって苦しめられた著名人の事例を沿えながら解説されています。
また、筆者自身も京都大学大学院博士課程修了に加えて、フランスの大学で精神分析を学ぶという高学歴を持ちながら、帰国後に激しい嫉妬や劣等感に悩んだエピソードやその対処の仕方についても描かれています。
嫉妬をされる側だけの観点ではなくて、自分自身が嫉妬に支配された時にどのように対処するのかという角度もいくつかの具体例から解決策が提示されています。
かくいう私自身も日常生活の中で、自分でもコントロールできないくらいの激しい嫉妬に襲われることが幾度かありますが、本書を読んで多くの著名人等の体験談を知ることで鎮められる部分がありました。
3人に1人がFACEBOOKを見る前より見た後に気分が沈み、嫉妬心や孤独感を抱くことが明らかになったという調査結果から始まるSNSによる嫉妬心の増幅等も取り上げられており、身近なところからの影響も知ることができます。
本書に登場する嫉妬エピソードの著名人一例
村上春樹、小保方晴子、AKB48、小泉進次郎、竹下登、手塚治虫