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12月中旬から勉強を開始した私が社会福祉士国家試験に一発合格できたのは、以下の要素が多かったと思います。
1.直前の12月に宅建士に合格していたこと
2.「絶対に受かる」という思い込みが強かったこと
3.追いつめられていたこと
4.時間がなかったこと
5.運が良かったこと
私は地頭が良くて、勉強が得意だったから合格できたという自覚は一切ありません。
勉強は必要に迫られないと本腰を入れられないスロースタータータイプですし、中高時代の平均偏差値は40台という標準以下の学力でした。
これまで独学中心で行ってきた他資格で何度も不合格も味わっています。
これまでブログをご覧の方ならば、上記5点の事情はご存じだとは思いますが、最近になってブログを知った方や、改めて、合格の背景を知りたい方のために、ここで私の受験背景を、数回にわけてざっと説明したいと思います。
まずは、一つ目の「11月に宅建に合格していたこと」と、関連している二つ目の「絶対に受かるという思い込みが強かったこと」について説明します。
赤裸々に話しますと、宅建士合格は3度目の正直でした。
この宅建士合格がどのように、社会福祉士合格と関連しているかと言うと、過去問中心勉強法が共通していることと、試験科目で共通しているところ(主に民法)があげられます。
私は宅建士合格にあたって、過去問を一問一答式で突破できた実績から、社会福祉士国家試験もこのやり方を使えば必ず合格できるに、違いないという自信がありました。
何かを選ぶということは、何かを捨てるとも言い換えられますが、私はこの問題集1冊のみを使って過去に合格できた勉強法のみに絞って、その他のテキストや問題集は一切手をつけませんでした。
1本という賭けのような選択、自分の経験から基づいたやり方に絞ることからスタートを切ったのです。
宅建は5年分以上の過去問を解きましたが、社会福祉士の問題集を見ても、5年分以上の物は書店にはなかったので、3年分+αの「社会福祉士完全合格問題集」を購入しました。
この問題集は、私が宅建合格の年に使っていた問題集にレイアウトが類似していて、見開き形式であることと、頻出度が表示されていること、解答が簡潔に書かれていることが共通していました。
学習を始める前に、まず初めに行ったのは、過去の合格点と合格率の一覧です。
その数字や推移を見れば、これから勉強の緩急を想定するなど、だいたいの学習スタイルのイメージがつかめると思ったからです。
社会福祉士国家試験は、受験科目が多いものの、全体で基準の6割以下でも合格できるラインに設定されているので、達成不可能ではないという見立てがありました。
150点中60点も間違えられるというのは、全部完璧に覚えなくても、取るところはしっかり稼いで、苦手なところは最小限の勉強に留めるやり方が通用すると見立てました。
加えて、私の職場で社会福祉士を取得した先輩もいましたので、「自分にできないことはない」という思い込みが強くありました。
こう書くと、「小生意気だな〜」と感じられるかもしれませんが、自分の心の中で思うのは誰にも迷惑はかけていませんし、効果を実感していますので、オススメです。
試験問題は想像以上に手ごたえがなくて、何度も心も折れそうになりましたが、「絶対に受かる!」という思いが原動力となって、合格を果たせたのは間違いありませんでした。
続いて「3.追いつめられていたこと」と「4.時間がなかったこと」「5.運が良かったこと」について触れていきます。
追いつめられていたことや、時間がなかったことと聞くと、
「それって、受験に悪影響があるんじゃないの?」 と思われる方も少なくはないと思います。
しかしながら私の場合は、試験日まで残された時間がなくて、精神的に追いつめられていたことが合格へと駆り立てるモチベーションにつながりました。
前述したように、私は「このままではいけない」と必要に迫られないとスタート出来ない人間です。
学習を始めたのは12月中旬。
最後のスクーリング授業に参加して、受験勉強に必死になっている同級生や、焦燥感に駆られている友人を傍目で見ていて、「そろそろ始動しないと不合格になる。付け焼刃の勉強で受かるほど社会福祉士国家試験は甘くない」と、初めて気付かされたのです。
加えて、講師が受験生に最後のエールとして、「記念受験で受ける気ならば、受験を辞めてください。そんな甘いものではありません」と、警鐘を鳴らしてきたことも、危機感が募る要因となりました。
もしもこのスクーリングに参加していなければ、なんちゃって勉強で臨んで不合格になっていたかもしれません。
試験日まで35日間、私には立ち止まる余裕と時間がなかったという理由もあり、教科書は一切使わずに、過去問だけ潰す方法のみに絞りました。
総学習量としては、19科目を3周くらいしか回せませんでした。
その勉強量で試験直前の1週間前になって、問題集に付属していた第23回本試験の共通問題を、腕試し代わりに解いてみましたが、自己採点結果がなんと4割くらいの出来でした。
しかも、0点科目が連続する始末。
想像以上にボロボロで頭が真っ白になりましたが、これがショック療法となって、本番までの数日間、一日8時間程度の最後の追い込みで本番を迎えました。
私が諦められない、逃げるわけにはいかなかった理由として、同僚、上司の協力があって、受験を迎えられたからです。
受験以前の約一か月間にわたる実習期間を、有給を使って休ませてもらうという行為は、スタッフの協力なしでは実現できませんでした。
私が社会福祉士受験に挑むことは、ほぼ全員が知っていたので、不合格という結果だけは残せないというプレッシャーが常にありました。 私の場合は、このプレッシャーと追いつめられ感がスパイスとなり、最後までモチベーションを切らさずに臨めました。
仕事と両立しながら学校の単位を履修することが出来、受験勉強に取り組めて本番を迎えられて、6割以上の点数を出せなくても合格できたという顛末は、全部ひっくるめて「運が良かった」という努力以外での周りの人間による支援の有難さを感じずにはいられませんでした。
第31回社会福祉士試験に挑むにあたっては、私の学習体験はあまり参考にならないのではないと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
当時は90点以下でも合格できていた時代ですし、試験の一ヶ月前に詰め込み勉強法では博打のような挑み方だと不安を覚える方もおられるでしょう。
90点どころか100点を目指すのでも不安な方にお伝えしたいのは、勉強の方向性というのは毎年共通しているということです。
赤マル福祉の第30回試験分析がその根拠とも言えます。
共通科目
確実に正解すべき頻出問題で取りこぼさないようにすることが、合格するためには必要不可欠である。
専門科目
過去問学習が欠かせないといえる出題内容であり、この点においても例年通りの傾向であった。
つまり、基礎力を徹底的に磨き上げることで、出題傾向や合格点が変容しても対抗できるようになるのです。
100点を超えたら太刀打ちできないと恐怖に震えるよりも、目の前の問題集をひたすら解き続けることが着実に基礎力を固められる確かな実績につながります。