特別に頭が良かったわけではない私が社会福祉士試験に一発合格できた背景をまとめると下記の5点になります。
1.直前の11月に宅建士に合格していたこと
2.「絶対に受かる」という思い込みが強かったこと
3.追いつめられていたこと
4.時間がなかったこと
5.運が良かったこと
今回は「3.追いつめられていたこと」と「4.時間がなかったこと」「5.運が良かったこと」について触れていきます。
「追いつめられていたこと」や、「時間がなかったこと」と聞くと、
「それって、受験に悪影響があるんじゃないの?」 と思われる方も少なくはないと思います。
しかしながら私の場合は、試験日まで残された時間がなくて、精神的に追いつめられていたことが合格へと駆り立てるモチベーションにつながりました。
私という人間は、「このままではいけない」という具合に、必要に迫られないと本格的にスタート出来ない人間です。
学習を始めたのは12月中旬。
当時、最後のスクーリング授業に参加して、受験勉強に必死になっている同級生や、焦燥感に駆られている友人を傍目で見ていて、「そろそろ始動しないと不合格になる。付け焼刃の勉強で受かるほど社会福祉士国家試験は甘くない」と、初めて気付かされたのです。
加えて講師が受験生に最後のエールとして、「記念受験で受ける気ならば、受験を辞めてください。そんな甘いものではありません」と、警鐘を鳴らしてきたことも、危機感が募る要因となりました。
もしもこのスクーリングに参加していなければ、なんちゃって勉強で臨んで不合格になっていたかもしれません。
試験日まで35日間、私には立ち止まる余裕と時間がなかったという理由もあり、教科書は一切使わずに、過去問だけ潰す方法のみに絞りました。
総学習量としては、19科目を3周くらいしか回せませんでした。
その勉強量で試験直前の1週間前になって、問題集に付属していた第23回本試験の共通問題を、腕試し代わりに解いてみましたが、自己採点結果がなんと4割くらいの出来でした。
加えて、泣きっ面に蜂のように、0点科目が連続する始末。
想像以上にボロボロで頭が真っ白になりましたが、これがショック療法となって、本番までの数日間、一日8時間程度の最後の追い込みで本番を迎えました。
絶対に負けられない、絶対合格したい。
窮地に立たされたことで、火事場の馬鹿力のように、エネルギーがこみ上げてきたのです。
私が諦められない、逃げるわけにはいかなかった理由として、同僚、上司の温かい協力があっての受験を迎えられたからです。
受験以前の約一か月間にわたる実習期間を、有給を使って休ませてもらうという行為は、スタッフの協力なしでは実現できませんでした。
私が社会福祉士受験に挑むことは、ほぼ全員が知っていたので、不合格という結果だけは残せないというプレッシャーが常にありました。
私の場合は、このプレッシャーと追いつめられ感がスパイスとなり、最後までモチベーションを切らさずに臨めました。
振り返ってみれば、仕事と両立しながら学校の単位を全て履修して、6割以上の点数を出せなくても一回で合格できたという顛末は、全部ひっくるめて「運が良かった」という努力以外の恩恵を感じずにはいられませんでした。