今年の合格点は何点になりそうでしょうか?
精神・社会福祉士試験が終わってから1週間が経ちましたが、2月11日現在、私のもとにこのような質問は2件ほどしか寄せられていません。
例年にない傾向で、毎年のように複数合格点に対しての問い合わせがあります。
なぜそのような質問がなくったのかは、私へのニーズがない点と、後述するように合格点予想を控えるようになったというのをご存知の方が多いからかもしれません。
第19回試験から10年以上試験の動向を観察してきましたが、今年度試験は自己採点で90点以上の方からも不安な声が木霊していることです。
昨年度試験後も、100点以上でも、不安で夜も眠れないという方もいらっしゃいましたが、何より前回の試験の余波が大きいことがうかがえます。
拙ブログの自己採点投票の暫定投票を見ても、88〜97点までの得点分布が密集してます。
昨年度試験は、120〜129点が最も多く、87〜105点の幅が密集していました。
各社のボーダー予測をまとめている身として、合格率が例年通りならば、昨年度の99点以下になるになる可能性は高いのではないかという見立てを出来ますが、何点くらいに収まるのかは明言出来ないところがあります。
私は4年前からボーダー予想を控えています。
不安なみなさんに対して、「◯◯点の方は希望を持ちましょう」というお声がけは行っていますが、「◯◯点になるでしょう」という断言は述べていません。
第26回試験までボーダー予想を立てていました。
実際には私が受験した第24回試験から毎年ボーダー予想を明示してきました(第24回は某SNSにて)。
第24回は81点予想でぴったり当たり、その勢いで第25回試験では、試験前の予想を反する試験の難化具合から、70点~75点に収まると唱え続けました。
前代未聞の80点以下という予想に賛否両論の声が寄せられました。
「そんな低いはずがない」
「国家試験が5割基準(75点以下)を下回るなんてありえない」
このような意見も多数寄せられましたが、私の中では80点以下になるであろう確信があったのです。
そして蓋を開けてみれば、72点という史上初の最低水準の点でした。
合格発表直前には、「たとえボーダーが外れても、責めません」というお言葉もいただいていました。
合格発表後に開催した合格祝賀会の参加者からも「救われた」と直接声をかけていただき、それほど私の意表を突いた予想の反響があったことがうかがえました。
私の予想で救われて、希望を持てたという合格者の声を受けて、第26回も予想を続けました。
82±1点
これまでと同じ算出法でした。
しかし、蓋を開けてみれば84点という予想を上回る点でした。
過去の2年間は当たったものの、予想を外してしまったことで、当てることの難しさを再認識させられました。
合格発表日に、83点以下で不本意な結果に終わった方の気持ちを汲むと、自責の念が拭えませんでした。
以前、宅建講師で有名な日建学院のみやざき先生(毎年試験終了後にボーダー予想を立てられています)と合格祝賀会の後に飲み会を行った際に、ボーダー予想に対して、このような本音を漏らしておられました。
ボーダー予想が外れると、相当数の批判が寄せられる。
申し訳ないという気持ちはあるが、自分は予想家ではないから、完全に的中させることは難しい。
私はこの言葉を聴いて、プロの講師が塾生のサンプル結果をもとボーダーを立てても外れることがあるのに、私が個人の視点で安易に発信するのはどうかという思いが強くなりました。
2015年2月6日付で、赤マル福祉のツイートで下記のような文章がありました。
赤マル福祉では合格予想点は出しません。
確かに点数が良くなかった人にしてみれば合格予想点を出すことで少しでも気が楽になると思う。
だけど、合格発表の日に現実を突き付けられ、結果的に、より深く傷つけてしまうかもしれない。
だから不用意に合格予想点を出すことはできないのです。
私の胸の内を代弁してくれたような思いがしました。
以上の理由で私は第27回から予想を記事することを止めました。
そんな私だからこそできることは、合格を祈ること、願うことという結論に至りました。
合格点が何点になるのかの予想は本当に難しい。
ブログ上では「予想はよそう」と言う結論に至り、個人予想は控えさせていただいております。
冒頭で、2件ほど合格点の問い合わせがあった件についてですが、試験終了後の電話企画での出来事になります。その時は、「恐らくその点数ならば大丈夫ではないか」という声がけは返させていただいています。
気休めになるか、不安を増長させてしまうか、私の一言による影響も懸念していますが、そういうことを気にすると何も言えなくなってしまうので、どうしても私の見識を聞きたい場合は、電話企画の時に質問してください。
とりわけ自己採点が80点後半から90点台の方々は合格発表まで不安がなかなか拭えないのではないかと想像しています。
合格基準は6割で難易度補正という基準が想像を膨らませる要素にもなっていますが、もう終わってしまった試験結果はどうあがいても変えられませんよね。
一緒にその時を待ちましょう。
合格発表日当日の正式解答によって自己採点より合格点が数点アップするという可能性は大いにありますし、毎年自己採点より合格点の方が上なのに受かったという声も寄せられているので、結果は最後まで分かりません(第28回のように不適切問題が2問あって88点という結果もあります)。
合格の可能性があるみなさんに向けて、少しでも不安な心が和らげるような記事を心がけて発信してまいります。