なんでこんなに受験勉強は辛いんだ。
問題集のキーワードが何度覚えようとしても全く頭に入らない。
1時間勉強を集中するだけでもやっとなのに、15以上もの科目とおびただしいページ数で先が見えない。
こんな自分が受かるイメージが全然浮かばない。
孤独な受験生活に限界を覚えて心身ともにストレスを被っていらっしゃる方は一人や二人ではないことでしょう。
かくいう私も、20代前半に資格試験の勉強をしていた際に、あまりにも勉強が苦痛で苦痛で、追い詰められた挙句に、
やってらんねぇーよ!!
と、イライラがピークに達して問題集を投げ飛ばしてしまったこともありました。
旧司法試験に一発合格された大平光代さんも、受験勉強中に同じように放り投げた経験がおありのようです。
問題集を投げ飛ばして視界から離したところで、ストレスが解消するどころか、虚無感ややるせなさが残るだけでした。
冷静になると、「こんなことしても合格するためには何のメリットもない」と現実に戻るわけです。
無残にも折り目が残ってしまった問題集を回収して、気づけばまたにらめっこ生活を送ることになるのです。
時間は刻々と過ぎている中、勉強は思うようにはかどらない。
自分は受験生の中でどのくらいの立ち位置にいるのかを考えると不安で吐き気に襲われそうになる。
自分よりも先に合格を実現して、別次元に進んでしまった先輩や同期達の姿と比べて自己嫌悪に陥り、忘れようとしていた不合格の経験が重くのしかかってくることもあるかもしれません。
それでも、合格するためには、やるしかない、進むしか道はないのですよね。
そこで投げ出さずにしばらく経った後にふと新しい自分に気づくんです。
「あれだけ理解できなかった問題が分かるようになっている!」と。
自分でも実感がないものの、実力は着実に備わっているんです。
ある程度まで継続していると、それまで嘘のように頭に入ってきたり、復習が倍速のように楽に捗るようになるのです。
その段階にたどり着くまでが一番しんどくて、結果が見えなくて苦しいのです。
勉強も登山のようなものなのかもしれません。
大丈夫。
継続している限り、合格というゴールという頂に着実に近づいています。
一歩一歩緩急つけながら一緒に進んで行きましょうね。