社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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自分のためか、人のためか、福祉職をやめようか続けようか迷っている時に。


あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。


 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
(省略)
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。


 昨年の4月の東大入学式で上野千鶴子名誉教授がスピーチされた内容ですが、福祉の世界に身を投じている方にとっても自分のこととして身にしみる言葉ではないかと思い一年ぶりに紹介させてもらいました。

 

 

社会福祉士、精神保健福祉士試験合格発表から二ヶ月が経ち、合格者のみなさんの大半は合格発表直後からこのブログから離れそれぞれの新生活を過ごされていることだと思われます。

 

 資格に登録されて新社会人として生活されている方は、理想と現実のギャップに戸惑いながら、「こんなはずではなかった」と悪戦苦闘されている方、「あれだけ頑張ってお金をかけて取得したのに、役に立っていない」と落胆されている方も少なくはないでしょう。

 

私自身も福祉の現場に足を踏む込んだ直後に長く葛藤したことがありました。

 

先月からは社会福祉士・精神保健福祉士を辞めたくなったら、という観点を、そのような心境に陥りやすいこの時期に合わせて発信しました。

 

決して、「福祉の仕事はしんどいから辞めたほうが身のためだよ」ということを強調するためではありません。

 

自分自身が抱えている苦しみの正体は何なのか、その違和感を覚えているのは自分だけなのか、一過性なのか、では、そこから脱却するためにはどうすることがベストなのかを一歩離れた視点から見つめ直すために用意したのです。

 

私自身も福祉道を進む中で幾度となく「きつい」「正解が分からない」と自問自答を繰り返すことがあるのですが、自分の頭の中の世界で答えを出そうとすると偏った結論にたどり着いてしまい、支援の方向性を見失ってしまう危険性も肌で感じています。

 

精神保健福祉士・社会福祉士の資格を取得したのに、現場で活かせている実感が全くない。福祉の専門職だと思ってやってきたのに、専門性を感じられない。

 

このまま一年、二年と自分の行く末を想像した時に、「この業界を選んで良かった」と振り返られる自分が思い浮かばない。

 

入職直後は私も現実とのギャップにそう思い詰めていたものです。

 

福祉という世界は正解が存在世界ですし、頑張っていることが成果に結びつく世界ではないことは現場に携わっているみなさん自身が一番よく理解していることだと思います。

 

では、早々に足を洗って別の世界に移った方が自分にとって最良の選択なのだろうか。

 

この問いについては、きっと多くの社会人の方が悩み続けていることだと想像します。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、このまま今の仕事を継続していても良いのだろうかという思いが強まっている方も多いのではないでしょうか。

 

 

実はここまで「自分」という言葉を6回ほど使用しましたが、悩みの渦中に置かれている時は、あくまでも自分自身を主軸において答えを導き出そうとすることが多いのですよね。

 

人生の主人公は自分なのだからこそ当然だと思うでしょうが、仕事を続けるということは、自分以外の他者が関わっているという視点を持つことも大切ですよね。

 

同僚、上司、利用者、関係機関、地域、家族等、職場生活を継続することでつながりのある人間は多数存在します。

 

「ありがとう」

「応援しているよ」

「まだ続けてみたら?」

「君ならできるよ」

 

もしもこのように日々温かい言葉をかけてくれる人間が近くにいるとしたら、今はまだ辞め時ではないかもしれません。

 

資格職の支援者と言っても、優れた知識や肩書が肝心なのではありません。何を始めるのにも影響してくるのは相手との関係性でしょう。

対象者や関係者と関わる中で、じっくりと時間をかけて信頼関係を築けて行くことで充実した支援が展開できるようになります。

 

自分にとっては最適な選択ではなかったと反省するような対応だとしても、対象者かが「あの時そのようにしてくれてよかった」と、後になって気づくようなこともあります。

 

私もいつも悩みながら生きていますが、一年目は「辞めた方が良いのではないか」「自分がこの職場にいる意義があるのだろうか」と頻繁に自問自答を繰り返してきましたが、必要としてくれる方や支えてくれる存在のおかげで続けて来られました。

 

そして、二年目は仕事の流れが分かり、対象者との関係性が築けてきたことで大分楽になったというところもありました。

 

 

自分がどんなに追い込まれ、どん底に落ちたって、自分を信じ続けてくれる人たちがいる。その人たちのために戦わなければいけない。(川島永嗣著『耐心力 重圧をコントロールする術がある』6pより)

 

自分じゃない。自分のためじゃない。自分を信じてくれる人たちのために戦わなかったら、俺はもう、男じゃない。

それまでの自分は、この期に及んでも自分のことばかり考えていたのかもしれない。どうしてこんなに苦しい思いばかりしなければいけないんだと、自分の気持ちばかりに目を向けていた。(川島永嗣著『耐心力 重圧をコントロールする術がある』46pより)

 

耐心力 重圧をコントロールする術がある

耐心力 重圧をコントロールする術がある

 

 

 

「辞める」という決断はいつでも下せますが、少しでも「辞めたら後悔するのではないか」とか、「あれだけ努力してここまで辿り着けたのだから諦めたくない」という思いが芽生えているのだとすれば、あと三ヶ月続けてみることで見えてくる境地があるかもしれません。

 

コロナ禍の影響で、働くことや人と人とのつながりについて再認識させられる今日この頃ですが、社会の最前線で奮闘されているみなさまの姿を想像しながら私も元気を与えてもらい、ブログを続ける活力につながっています。

 

 

心が疲れたらいつでもこの絶対合格ブログにお立ち寄りください、私やタイゴウファミリーが傍に居させていただきます。

 

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