社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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第37回社会福祉士試験・第27回精神保健福祉士試験対策・国家資格キャリアコンサルタント試験対策がメインですが、全ての資格試験に共通する効率勉強法を紹介しています。

社会福祉士試験は約35日間、精神保健福祉士試験は約20日間、キャリコン試験は約30日間独学で一発合格を果たし、公認心理師試験は1日1時間未満、楽学勉強法中心でリベンジ合格を果たしています。

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社会福祉士・精神保健福祉士100点超に過去問は通用しなくなったのか。


社会福祉士第34回試験、精神保健福祉士第24回試験を振り返っても、基礎知識を固めることの重要性が浮き彫りになってました。


そこで要になるのが過去問です。

 

過去問は通用しなくなった

 

最新の社会福祉士出題傾向を見ても、100点超の両試験では「過去問勉強法はもう古い」と言えるのかを今回の記事でまとめました。

 

第34回試験対策を考察する上で、第34回社会福祉士試験を分析した赤マル福祉の講評を元にしたいと思います。

 

 

赤マル福祉の第34回社会福祉士試験分析から見る出題傾向は

 

 

◆共通科目の講評

 

一部に難易度の高い問題も含まれていたが、見慣れない語句や内容からの出題はあまり多くなく、基本事項をおさえておけば点数の取れる問題もかなり見られた。正解できたはずの問題でミスを頻発してしまうと合否に悪影響を及ぼすおそれもあり、引き続き過去問学習が重要であるといえる出題内容であった。  
<第33回社会福祉士試験分析より>

 

確実に正解したい問題も出題されており、これらの問題で点数を積み重ねることが合格のためには必要不可欠である。過去問学習の重要性は揺るがない、といえる出題内容であり、その点においては例年通りであった。

<第34回社会福祉士試験分析より>

 

 

 

◆専門科目の講評

 

実際に試験を受けた方の多くが、難易度の高い問題に注目しがちである。しかしながら、基本的な内容の理解であったり、頻出事項が問題の多くを占めていた。多くの方が共通科目よりも専門科目の方が点数を取りやすく感じていると思うが、今回の試験も同様の傾向となった。


日ごろから地道に努力を積み重ねてたかが試される問題も多く、過去問学習が重要であるという点では、例年通りの出題傾向であった。

<第33回社会福祉士試験分析より>

 

基本~標準的レベルの問題も多く、これらの問題で点数を確実に取ることが必要であった。
社会福祉士として理解しておくべき事柄を中心とした出題構成であり、重要事項についてテキストや参考書等で確認するとともに、過去問演習を地道に繰り返すことが国家試験合格の上では必要不可欠、という点においては例年通りの出題傾向であった。

<第34回社会福祉士試験分析より>

 

【リンク元】

 

 

赤マル福祉の過去11年分試験分析の結論としても、「過去問学習の重要性は例年共通している」という点が共鳴しています。

 

 

なぜ過去問中心勉強法を進めているのに合格できないのか

 

このような指摘をしたくなる方もおられるかもしれませんが、私なりに分析したことをまとめました。

 

残念な考え方

 

・元々頭が悪いから(学歴が低い、偏差値が低かった)

・福祉職に就いていなくて、実務経験がないから

・複数の問題集をこなさなかったから

・模擬試験を受けなかったから

・100点超では過去問が通用しない時代になったから

 

 

令和四年度からの過去問学習で必要な取り組み方

 

・過去問の答えを丸暗記するだけではなくて、「なぜ、そのような答えになるのか」の理由を説明できるようになるまでしっかりと覚えること

・復習を徹底的に行うこと

 

 

この二点が要になってくると思います。

 

参考書に載っている細かい項目まで隅々まで覚える必要性があるということではありません。

知識だけを求める出題形式から、解ける問題を見抜けてこぼさない洞察力と判断力、正確性が問われていると言えます。

 

一度も見たことがないような新出問題や参考書に載っているようなほとんどの人が手をつけなかったような項目(未知な問題)が本番で出題された際に、いかにこだわらずに、冷静に見れば解ける問題にシフトできるのかで合否が分かれていると言っても過言でありません。

 

試験終了後に行う自己採点で問題を見直してみて、「ちゃんと見れば解けていた」と振り返る方は実に多いので、本番動揺しない平常心のメンタルが重要であるかを物語っています。

また、本番で自信を持って解答できるという行動にたどり着くためには、反復復習をこなして脳に定着させるという地道な作業が欠かせません。

一回解いたらもう復習はしないで次に進むというのは「わかったつもり」であって、脳は忘れるようにできているという原理に目を背けるのはあまりにもリスクが高いです。

 

 

 

「東大」シリーズでベストセラーを生み出し続けている西岡壱誠さんは、高校三年時の偏差値が35で、いじめられっこ、落ちこぼれでした。

一念発起して2浪した末、東京大学経済学部への合格を果たされましたが、成績が伸び悩んだスランプの時期に「なぜ」を意識するようになって、ぐっと吸収率が良くなって、勉強が楽しくなったというエピソードがあります。


ただ単に参考書や問題集に羅列している文字を暗記しようとするだけではなくて、日常生活に絡めて「なぜ」を意識するようにすると、実生活とリンクして物事を考えられるようになる習慣が身につくというメリットがあります(福祉新聞等を読んで社会情勢に目を通す利点もそこにあります)。

 

福祉は対人援助職なので、絶対的な答えというものが存在しませんが、受験勉強から「なぜ」を問題意識として持ち続けていることで、自分の視点と正しい知識を応用させて目の前の課題や支援に活かせるよう礎になり得ます。

 

 

参照

マンガでわかる東大読書

マンガでわかる東大読書

 
「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア

「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア

  • 作者:西岡壱誠
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: Kindle版
 

 

 


第24回本試験からは、「正しいもの(適切なもの)を一つ選ぶ形式」にシフトしました。


第35回試験以降も恐らくその流れが考えられます。



正しい型を選ばせる出題ならば、問題製作者側からしても、根拠をはっきりと用意しておけば不適切問題を回避できますし、誤った選択肢を自由自在に作りやすいですからね。


今後も過去問勉強法の重要性は定期的に紹介して行きます。