福祉大生ならば、社会福祉士に一発合格するのが当たり前。
皆さんがこのような言葉を耳にされたことがあるかは分かりませんが、私が受験した時代には、ネット上や一部の同級生の間でこのような言葉がささやかれていました。
私は、福祉大卒で、社会福祉士・精神保健福祉士の両資格とも1度の受験で合格しています。
私の中ではなぜ福祉大卒で社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に合格していないのか不思議でなりません。
社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験って、福祉大学を卒業したら、受験番号と名前だけ記入したら合格・・・・・・という意識しかないんですが、そんなに勉強って必要?って思ってます。
勉強しなくても、ソーシャルワーカーのセンスがあるなら、勉強しなくても問題見ただけで何となくマークシートにマークしたらそれで正解って訳にはいかないんでしょうか……。
昨年の今頃、某SNSサイトを見ていると、上記のような書き込みがありました。
社会福祉士・精神保健福祉士ともに、初回受験で受からない理由が分からないと強調しています。
この方は、「社会福祉士国家試験は、福祉大卒ならば合格するのが当然」という常識で捉えているようです。
もしかしたら、この方の周りの受験生も毎年合格しているような環境にいるのかもしれません。
実際に、学校別合格者数一覧表を見ても、国公立の大学等は、8割以上の合格者を輩出している学校も
多々あるので、この方もそのような上位合格者数の大学を卒業されているのかもしれません。
私がこの書き込みを見て感じたのは、この持論を真に受けて受験に偏見を持つのは危険であるということです。
昨今の社会福祉士試験は、勘や無勉で通用するようなレベルではなくなってきているのは周知の通りです。
中には、「自分も甘えていないで出来る限り頑張ろう!」と、鼓舞された方もいらっしゃるかと思いますが、再受験組としては、試験をスムーズに突破できない自分に劣等感を覚えて、モチベーションが下がった方も少なくはないと思います。
全体で見れば、8割以上の方が不合格である現実を、試験の合格率が物語っています。
確かにこの方が指摘しているように、センスで数問解けて、合格してしまうような強運の持ち主もいるとは思います。
現に私の同級生にも、14日ほどの勉強期間で一発合格を果たされた方もいます。
ですが、あくまでもそれは少数派でしょう。
この方は当時ほとんど苦労しないまま合格されたのかもしれませんが、この声を鵜呑みにして受験に立ち向かうと、どのような結果が出るのかはこれまで散々ブログで唱えてきた通りです。
福祉大卒であろうと、やるべきことを継続しないことには結果は出せない。
難化が如実になっているからこそ、日ごろの学習の積み重ねが重要になってきます。