今わからなくても、この先理解できる瞬間が訪れます
やる気満々で一から問題を開始したものの、必ずわからない問題が出てきて、不正解が続出すると、出来ない自分にがっかりしてやる気がダウンしてしまうんです。
学習初期段階の受験生から、このような声を聴きます。
みなさんもこのような経験をされたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、私も学習中には何度もそのような心境に陥りました。
でも、よくよく考えてみると、「できない自分」が自然であって、すぐに覚えられないのは、頭の良し悪しに要因があるわけではないのです。
ゼロからスタートしたばかりなのに、すぐに理解できるわけがないのです。
瞬間記憶能力という言葉があてはまる人間や、ドラマ「ATARU」で中居君が演じている、ある特定分野において優れた能力を発揮するサヴァン症候群のような脳を持つ人間も世の中にはいますが、あくまでも少数派です。
パールマンがどんなアプローチをした、機能派アプローチはどんな援助方法かなんて、一度や二度黙読したくらいで完璧に覚えられる方が稀です。
社会福祉士カリキュラムの特徴として、今理解できなくても、後になってその意味に気づけるようになる点があります。
今学んでいる科目のキーワードが、別の科目で再び登場するのです。
科目同士でリンクしている問題もあります。
諦めずに淡々と反復学習を重ねていれば、一度や二度目でなかなかインプットできなかったことも、ある時わかるようになるのです。
「あ~あそういうことか~」と、まるでひらめき脳のように点と点がつながる実感ができるでしょう。
そして、一通り全科目を一周した後に、初めて取り掛かった科目を、改めて眺めてみると、理解度がかなり変化しているはずです。
例えば、映画館で観た映画が数ヵ月後にDVD・BDでリリースされた際に、再び自宅で見直してみると、初めて観た時には気づかなかった細部に目が届いたり、映画館ではわからなかったシーンの意味が分かったりするような感覚と同じです。
これが学習の醍醐味です。
一回や二回で、「なんて自分は記憶力が悪いんだろう」と諦めてしまったら、もしかしたら三回目で生まれるかもしれない爽快感を、自ら失ってしまうのです。
七転び八起きを続けていれば、必ず結果はついてきます。