福祉業界で知り合った長年の付き合いがある女性がいらっしゃいます。
その方は、今年で60歳で、児童福祉施設で働いていらっしゃる方です。
以前の話ですが、年の瀬に、食事をしている最中に、
「来年は何かの資格にチャレンジしてみたい。何かお勧めの資格はある?」
と尋ねられたので、私がかつて取得した秘書検定を勧めました。
秘書検定は、どこの企業にも共通しているビジネスマナーや一般常識も培えますし、
日常生活で他者と円滑なコミュニケーションを図る上でも、すぐに役に立てる知識が学べる試験です。
女性受検者が圧倒的に多くて、合格しやすい試験なのに社会的評価も高かったりするので、まさに資格試験の入門としてはもってこいなのです。
その方は、私の話を目を輝かせて真剣に聴いてくださり、
面白そうだから、受けてみる。
という言葉を残し、驚いたことに翌日に早速申し込みをされていました。
そして翌年の2月の試験で、2級と3級のダブル受検をされて、見事に両級ともに合格されました。
合格したことで、勉強の面白さを再認識されただけではなくて、向上心も湧いたようで、MOSの試験にもチャレンジされて、WORD、EXCELともに合格を果たしています。
ある程度年齢を重ねてしまうと、
もう歳だし、今更資格試験って言ってもなぁ~
記憶力も衰えているし、自分なんかじゃ受からないよ
この歳で資格に受かっても、役に立たないでしょ
という具合に、受験回避のための理由はいくらでも出せるものですが、その方の姿勢を見ていると、「いくつになってもやる気さえあれば、結果を出せるんだ」と、学ばせられます。
私が通っていた精神・社会福祉士試験受験資格取得のための福祉大学や養成学校も、40代、50代の方がたくさんいらっしゃいましたし、志高い人間の集合体でした。
そんな方々からは、「やる気ときっかけさえあれば、いくつになってもやり直せるし、新しい挑戦ができるのだ」ということを、身を持って教えていただきました。
関連文献として、一冊の本を紹介します。
『40歳から毎年1つずつ資格を取ろう 増補改訂版 (YELL books)』
40歳から毎年1つずつ資格を取ろう 増補改訂版 (YELL books)
- 作者: 木下洋志
- 出版社/メーカー: エール出版社
- 発売日: 2011/05/09
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筆者の紹介
木下 洋志
高校時代はクラス中最下位の成績から、浪人して早稲田大学入学、大学受験時に勉強法のコツを会得すると共に、社会人になってからは、資格試験に挑戦を始める。次第に資格試験のコツを会得し、43歳で行政書士と社会保険労務士の試験に立て続けに合格する。現在までに取得した資格は、20以上。―現在は、カーサ行政書士事務所を開設し、「街の法律家」として、市民の権利擁護と実生活の利便のために、各種業務に携わっている。<Amazon説明文より>