こんな自分が社会福祉士に受かるのだろうか。
今回で何回目の受験になることやら。
毎年落ち続けているから受かるイメージが湧かない。
福祉系最難関と言われているだけに、壁が分厚過ぎで勉強する気すら起きないよ。
第33回社会福祉士試験を志す上で、そもそも受験そのものから逃避したくて気力がダウンしている方々もいらっしゃるかもしれません。
そんな時こそ、なぜ社会福祉士を志すことになったのかの原点が羅針盤になってくると述べてきましたが、無気力状態の時には「こんな自分が福祉の世界で社会福祉士として必要とされるのだろうか」という具合に不安でいっぱいになってしまうこともあるかもしれません。
今回紹介する本は、「あなたの意思とはお構いなしに、人生があなたに期待している」ことを説いています。
君が生きる意味や目的を、世界に問いかけたり期待するのは間違っている。
世界こそがそれを君に問いかけ、君に期待しているのだ。
たとえあなたが人生に期待していなくても、人生は今もあなたに期待しているのです。
ヴィクトール・エミール・フランクル
オーストリア出身の精神科医、心理学者であるフランクルの名言です。
フランクルは、ナチス時代の強制収容所に収容された経験もあることで知られています。
人生が今も自分に期待しているという言葉は、当時収容所生活の中で絶望の淵に立たされて、自殺を考えていた二人の囚人に対して、フランクルが投げかけたものでした。
フランクルは続けてこのような言葉もかけました。
その人のことを必要としている誰か、その人によって実現されるべき何かが必ず世の中にはあって、その人によって発見されるのを待っている。
これは一人残らずあらゆる人にあてはまる人生の真実である。
だから、どんな人のいかなる人生であれ、そこから意味がなくなることは決してない。
人生からの期待が人を見放すことはないのである。
この言葉を聴いて、二人の囚人は自殺をとりやめたそうです。
一人は、自分の帰りを待っている家族がいることを思い出し、もう一人は、執筆してた著作シリーズの完成を終えるという使命を取り戻したのです。
あなたのことを必要としている誰かがこの広い世界のどこかで今日も待っている。
そう思えるだけで、生きる希望の灯は消えないものです。
人生は今もあなたに期待をしている。
あなたが人生に失望しようが、自信をなくそうが関係ない。
あなたに発見されるのを待っている。
合格の先に社会福祉士としてのあなたを待っている誰かのためにも立ち上がってみませんか。