今回は、絶対合格ブログが誕生してから10年半が経過しましたが、初めてオフラインの世界で交流会を開いた時のお話をします。
2013年の春のことです。
史上最高難易度に終わった第25回社会福祉士試験が終了してから1週間後、都内の某所で初めてのリアル合格祝賀会を開きました。
既出の通り、合格点72点、合格率18.8%という波乱に終わった試験でした。
参加者の中に、なんと110点以上の高得点を叩き出して、一発合格を果たされた方がいらっしゃいました。
あの最難関試験でそれだけの高得点を取れたのには、地頭が良くて、徹底的な試験対策を練ったのだろうと予想していたら、意外な言葉が返ってきました。
学校の勉強中心でしたよ。
その方は新卒生(20代前半)だったのですが、具体的な受験対策として、学校で使っているテキストや教材、プリントに絞って取り組んでいたのと、受験対策というよりも、「普段の授業をしっかりと聴いていたことに尽きる」とおっしゃるのです。
私はてっきり、ものすごい勉強時間と問題量をこなして、試験対策講座などに参加しての結果だと思っていましたが、学校学習中心で100点超えの高得点合格を果たされたことにあっぱれでした。
その後に続くフレーズがさらに印象に残りました。
社会福祉士試験の勉強はとても面白かったです。
100点を超える好成績を出せた背景には、純粋に出題内容が面白い、勉強していて楽しいという原動力があり、日頃の学習中心という王道のやり方で結果を出されたのです。
その方は福祉の道を目指すようになるまでに紆余曲折あった経歴をお持ちなので、将来に対する気持ちは確固たるものでした。
そのような気持ちの大きさと、純粋に学問として楽しむことができる観点があれば、おのずと点数に結びついていく様子がわかりました。
自分の将来のために、楽しみながら学習している受験生は、結果一つにしても大きな差が出てくるものだと考えさせられました。
19科目もの量ですが、何のために試験を目指すのかという原点と原動力が経ち臨む上でのポイントになることは間違いありません。
覚えられないことで勉強のモチベーションが低下していき、「こんなことを勉強しておいて、なんの約に立つのだろうか」という猜疑心が芽生えると、資格試験への不信感が募る一方です。
そこで視点を変えて、専門用語や法令を覚えることで、視野が広がって行く喜びを噛み締められれば、記憶の定着率が一気に高まります。
そうなるためには、学んだことを自分の中に留めておかないことです。
身近な誰かに口にしてみたり、SNSで発信してみたり、業務を通して実践してみたり、振り返ったりしてみることで学びの醍醐味を体感することができるでしょう。
資格試験は「合格」が第一目標ですが、合格後に活かすことが目的でもありますので、試験勉強の過程で知識の定着を楽しむことができたら、未来に弾みがつくことでしょう。