第23回国家資格キャリアコンサルタント実技面接試験を負えられた受験生様、まことにお疲れ様でした。
合格発表までしばしの時間がありますが、まずは無事に全うできたことが重要ですので、ご自愛くださいね。
さて、この記事をご覧になられている方の大半は、次のような思いに覆われていませんでしょうか。
面接試験の手応えがない。
少なくとも、私はそうでした。
学科試験とは異なり、模範解答がありませんので、自分の振る舞いが何点になるのかを査定できずに、全て、想像の世界で展開するしかないというのがどれほどきつかったことでしょうか。
それも、「ああしておけばよかった」「もっと違う回答ができたのではないか」というできなかった自分が次々と浮かんできて、自信を失いそうになることが何度訪れたか鮮明に覚えています。
私の場合は、実務経験ルートで、対策講座を一切受けずに臨んだため、もしも不合格になったら、これまでの職歴を否定されることとになると勝手にプレッシャーを与えていたのもあり、合格発表当日を迎えるまで、不安と期待でメンタルが不安定になる時間帯もありました。
不安は論述試験まで飛び火して、ミスや実力不足に気づいて、取り返しがつかない無気力感に苛まれたりもしましたが、一方で、そんなモヤモヤを晴らすために、YOUTUBEを中心とした面接対策動画をたくさん観て、自分の対応法がズレていなかったかどうかの精査をしていました。
試験が終わってから初めて数々の対策動画を観ることとなり、ロールプレイの深みを知りましたが、私はなんでもかんでも観ていたわけではありません。
タイトルによっては、自分の至らなかった傷口をえぐることになるおそれがあるものもありましたので、どちらかというと、自分が面接で行った対応を正当化できそうなものを中心に選んでいました。
蓋を開けてみれば、合格を果たすことができましたが、この論述と面接試験については、自己採点が非常に難しいことをとくと知りました。
今、手応えがなくて不安になられたとしても、本当にわかりません。
自己評価と他者評価は異なる試験だからです。
むしろ自己評価が高い方が不合格になられたという体験談も目にしていますので、不安が増幅されているとしたら、きっと面接では慎重でこまやかな対応をなさっていると思います。
一期一会の縁で、初めて会った面接官、ロールプレイ相手と旧知の仲のようにポンポン弾むなんてことが稀ですし、必ずしもそういう流れが高評価につながるかはわかりません。
相手の立場になって、これまで学んできたことを精一杯体現できていれば、おのずと結果がついてくると信じています。
面接や論述試験は何も7割も8割も取らないと受からない試験ではありません。
ネット上でも面接で7割以上取れた方の点数はほとんど目にしたことがありませんし、完璧という概念が存在しない試験でもありますので、最善を尽くされたみなさまがきっと良い結果が訪れると信じています。