社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に40日以内で一発合格した管理人の学習法をベースに、不安を不っ飛ばして“安心”に変えられるブログを目指しています。

「社会福祉士有資格者は採用しない」と言われた私が、それでも取得のメリットがあると強調する理由は。

 

10月は、社会福祉士や精神保健福祉士国家試験の勉強に力を入れる方が増えてくる時期でもあります。

 

勉強をしている中、ふと「合格しても意味があるのか」という疑念が湧いてくることがあるかもしれません。

 

例えば、資格取得後のビジョンと現実にギャップがあって、「こんなはずではなかった」という方の声を聴くようなことがあると、そのように感じられるきっかけにもなるでしょう。

 

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私が社会福祉士試験受験資格を得るために参加した実習先の担当から言われた言葉を今でも覚えています。

 

「うちの施設は、社会福祉士資格有取得者だからと言って採用しない。むしろ資格をアピールする人間は評価しない」

 

 

有資格者よりも、人間性の方を重視するという理由でした。

 

 

実際に、全職員を見ても、社会福祉士や精神保健福祉士取得者は数人くらいしかいらっしゃいませんでした。

 

それでも回る職場構成なのと、もしかしたら過去に有資格者で遺恨を残したような先人がいたのかもしれません。

 

その言葉だけを聴くと、資格を取ってもメリットがないのではないかという疑念が芽生えてくるかもしれませんが、この資格を得るために勉強した過程や出逢いから学んだことには、大きな意義があると私は思っています。

 

それは、どの進路に進もうとも、応用できる経験につながります。

 

 

カリキュラムで学んだことと、現場では乖離があるのではないかという不安を覚える時があるかもしれませんが、役に立てることは大いにあります。

 

ここで学んだ制度や支援の視点等は、机上の空論ではなくて、現場でも活かせる場面がしばしば訪れるでしょう。

 

そして、得た知識の他にも、これだけ時間と労力を得て苦労した経験そのものが、支援職として、正解の見えない世界に身を投じる際に、自分を鼓舞する原動力にもなるのです。

 

 

前述した実習先の担当者がおっしゃるように、人間性を重視するという考えや姿勢もよく分かります。

 

対人援助職の現場はもちろん、どこの組織においても、まずは人柄を見られるし、求める人材にマッチするかどうかの支援は至極当然だと思います。

 

資格を持っていても、社会人として基本的なあいさつや、ホウレンソウ、同僚との必要最低限のコミュニケーションを交わすことができないという方も実際に存在します。

 

なまじ有資格者ゆえの慢心を覚えている方ほど、組織はもちろん、一緒に仕事をしている人間もやりづらいですし、関わりにくいというのもあるあるです。

 

私の実習先のように、人間性を重視して有資格者を求めない職場もありますが、イコール資格を持っていることがデメリットにつながるわけではありません。

 

10年以上社会福祉士の現場で働いていてしばしば思いますが、やはり有資格者のメリットや存在は大きいと感じています。

 

先ほどの実習先とは対照的ですが、有資格者を求めていて、そのポジションではなければ務められない職場がたくさん存在するからです。

 

対して人間性は誰もが評価するものの、有資格者でないことを理由に相談援助職を任せられなかったり、契約を打ち切られてしまうような職員も何人も見てきました。

 

もちろん、本人が納得できれば良いのですが、去って行った人間に共通していたのは、「悔しさ」の感情でした。

 

それから一念発起して養成学校に進学して資格を取られたという方も数人見てきたように、資格の社会的ニーズや信頼性というものは身近でも感じています。

 

資格がなくて困ることがあっても、資格を持っているから仕事で損をするという経験はあまりありません。

 

もし例にするならば、「有資格者なのに、周りのレベルが高くて、専門職としてついていけない」というプレッシャーを感じる場面等が考えられますが、それは後から研鑽を積めばいくらでも対応していけます(私も経験済みです)。

 

そういう自信を失いそうな時も、あの受験体験を経て採用されたのだから、自分は順応できる素質があるはずだと、自己内省の末に自己効力感を覚えることができました。

 

 

つらつらと書きましたが、私も現場でしんどくなる場面は多々ありますが、この受験経験を思い出しては、乗り越えてきた自分をエンパワーメントするように図っています。

 

今、この記事を書けているのも、まさにあの受験経験があったからで、放棄せずに合格できてよかったと再認識しています。

 

 

まとめると、資格を得ることで、この先の進路を増やすことができる羅針盤にもなりますし、引き出しの多さがその先に待っている出逢いで活かせるようになります。

 

 

受験勉強の結果が表れるまではなかなかモチベーションに悩まされることもあると思いますが、まずは合格と言う無二の目標を達成できるように、目の前の課題を着実に進めて行ってくださいね。

 

私もおともさせていただきます。