前回に引き続き、私が合格後に分析した、社会福祉士国家試験に一発で合格したわけを説明したいと思います。
「追いつめられていたこと」と「時間がなかったこと」について触れていきます。
追いつめられていたことや、時間がなかったことと聞くと、「それって、合否に悪影響があるんじゃないの?」と思われる方も少なくはないと思います。
私の場合は、試験日まで残された時間がなくて、精神的に追いつめられていたことが合格へと駆り立てるモチベーションにつながりました。
学習を始めたのが、12月中旬で、ちょうど去年の今頃でした。
最後のスクーリングに参加して、受験勉強に必死になっている同級生や、焦燥感に駆られている友人を傍目で見ていて、「そろそろ始動しないと不合格になる。付け焼刃の勉強で受かるほど社会福祉士国家試験は甘くない」と、このタイミングで初めて気付かされたからです。
加えて、講師が受験生に最後のエールとして、「記念受験で受ける気ならば、受験を辞めてください。そんな甘いものではありません」と、警鐘を鳴らしてきたことも、危機感が募る要因となったからです。
もしもこのスクーリングに参加していなければ、寓話アリとキリギリスのキリギリスのように、世間知らずのまま、なんちゃって勉強で臨んで不合格になっていたかもしれません。
試験日まで約40日間、私には立ち止まる余裕と時間がなかったので、教科書は一切使わずに、過去問一点勉強方法のみに絞りました。
結局、19科目を3周くらいしか回せませんでしたが、それでも、合格ライン目安の85点に近い点数は残せました。これは、次回に続く「運」も影響していたことは、間違いありません。
試験直前の1週間前になって、問題集に付属していた第23回本試験の共通問題を、腕試し代わりに解いてみましたが、自己採点結果がなんと4割くらいの出来でした。しかも、0点科目が連続する始末。
想像以上にボロボロで頭が真っ白になりましたが、これがショック療法となって、本番までの数日間、一日8時間程度の最後の追い込みで本番を迎えました。
私が諦められない、逃げるわけにはいかなかった理由として、会社の同僚、上司みなさんの協力があって、受験を迎えられたかたです。
約一か月間にわたる実習期間を、有給を使って会社を休むためには、周りの協力なしでは実現できませんでした。
私が社会福祉士受験に挑むことは、ほぼ全員が知っていたので、不合格という結果だけは残せないというプレッシャーが常にありました。
私の場合は、このプレッシャーと追いつめられ感がスパイスとなり、最後までモチベーションを切らさずに臨めました。