私は大学入学前に、社会福祉士を目指すか、精神保健福祉士を目指すか、どちらを選ぶか非常に悩みました。
自分が目指していることのイメージ的には精神保健福祉士に近かったのですが、現実的な精神保健福祉士の職務内容と社会的ニーズというものがイマイチ理解しづらかったことが、社会福祉士を選ぶ理由の一つになったと思います。
社会福祉士は、福祉のエキスパート・ゼネラリスト資格という評判を受けていて、退職後もつぶしが効くと思ったのです。
実際に、ハローワークや地方自治体の求人情報を見ると、「社会福祉士または精神保健福祉士」を条件に掲げている会社が多いです。
私は4年ほど前から自治体の求人情報をチェックしていますが、年々有資格者を条件に掲げている募集が目立っているように感じられます(非常勤中心ですが)。
精神科、神経科などが設置されている病院や医院においては、精神保健福祉士を採用条件に求める職場がちらほら見つかります。
社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを選ぶかは、自分が将来どのような福祉の道を歩みたいのかが漠然としているから、まずは社会福祉士取得を志すという同級生もたくさんいます。
また、両資格とも合格後は、共通科目が免除になりますし、精神保健福祉士の場合は、社会福祉士取得後は、短期養成学校等で実習期間が短くなるメリットもありますから、社会福祉士合格後に精神保健福祉士を志している先輩も身近にいます。
難易度に着目すると、社会福祉士の方が高めですから、難易度重視ならば、精神保健福祉士を狙うのも良いでしょう。
社会福祉士が精神保健福祉士いずれかを取得していれば就職試験に挑戦できる求人が増えていることから、両資格の社会的ニーズがうかがえます。