問題集を開いて、初めて何らかの問題を目にした時に、このような錯覚に陥ったことはないでしょうか。
何が間違っているの?全部正しく見えるんだけど。
知識が備わっていない状態では、初見問題の5肢を眺めてみると、どれが正解なのか判断できないのが自然です。
これは、正確な知識を蓄えることでクリアできる問題ですが、いざ本試験でこのような現象が再び訪れる可能性が高いです。
練りに練られた試験問題が冊子に印字されていると、全てが正しく思えてくる。
「~があった」という風に断言されると、本当にそう思えてくる。
どうやってこの中から一つだけに絞ればいいんだ。 思考がショートしてしまい、迷宮入りしてしまったような不安感から、すっかり精神をやられてしまわないように願いたいです。
忘れないでください。
5つのうち4つは誤りなのです(二つ選べ問題の場合は3つ)。
印字された文字の羅列を見ると、どれももっともらしく見えてきますが、必ず不正解が紛れ込んでいます。
こんな時に大切なのは、受験勉強で培った正確な知識と、勘。
特に、直感が、いざという局面で自分を助けてくれます。
よく、初対面の人間に対して、第一印象から、「この人は何となくいい感じの人だ」と判断して、実際そうであることが多いケースのように、最後の最後は、自分が「これだ!」と思える道を選ぶ方が、間違いは少ないように思われます。
ぱっと見て、 なんかこれが合っている気がするorこれは違う気がする このような感覚は、実際に正しい場合が多いです。
時間が限られた全150問もの社会福祉士試験においては、確実に、瞬時に判断できるスピーディさが不可欠になってきます。
広義で言えば、この本試験では、物事の本質を見抜く力を求められているのかもしれません。
この世の中を見渡すと、自分たちにとって都合の良いように、もっともらしい言葉を固めて思い通りに進んでいる人間が実に多いことか。
そんな人間に振り回されずに、正しい知識を持って社会人として生き抜いていける力も培えるのかもしれません。
今は判別がつかなくても、学習を重ねることで、選別がつけられるように目線が切り替わってきます。
まっすぐ進み続けていれば、長いトンネルの出口は遠くはありません。