絶対合格ブログでは、社会福祉士・精神保健福祉士を目指す受験生に向けての合格支援の他に、合格後に第一線で活躍されている方の生声や働き方に関するニュースについても定期的に紹介させていただいております。
今回、ブログに寄せられたコメントの中で、現役の福祉士さんからの以下のような内容が寄せられました。
社会福祉士4年目、精神保健福祉士1年目のオッサン社会福祉士です。
ブログの更新、毎日お疲れさまです。
最近思う事は、未だに専門性の低いこの両資格は、たかだか年収400万の合格しても地獄、不合格でも同様の程度のものだと思います。
受験生の為に一生懸命にされているあなた様には申し訳ありませんが、受験生に合格の夢を見させるだけではなく、社会福祉士、精神保健福祉士となった社会からの評価が低いこの資格の未熟さを現実として、もっともっと伝えていくべきだと思ってしまいます。
正直、病院のドクターなどからは、鼻で笑われてしまう程度のものです…。ドクターや弁護士からしたら、三流大学と同じ三流資格。
この資格程度では、人生は変えられません。
この現実をもっともっと伝えていくべきだと思います。夢と理想だけでは飯は食っていけませんので。
コメントを寄せてくださった方は実体験をもとに、「年収」と「社会的評価」という点から「飯を食べて行けない」と痛感されている様子がうかがえます。
これまで、絶対合格ブログでも何度か取り上げてきましたが、社会福祉士・精神保健福祉士として年収400万円以上を得られるということは、どこにでもある環境ではありません。
念願の社会福祉士・精神保健福祉士になられても「こんなはずではなかった」という現実と理想とのギャップで転職を目指された方も少なくはありません。
それでも、このブログが続いている理由の一つとしては、「社会福祉士・精神保健福祉士を目指される方が必要としてくださるから」というものが大きいです。
確かに、社会福祉士や精神保健福祉士は稼げる職業ではありませんし、「感情労働」と呼ばれる職種なので、心身ともに摩耗することは多く、賃金に見合った仕事と感じられることも少ないかもしれません。
かくいう私も福祉士歴7年を超えますが、「きつい」と感じることは日常茶飯事で、「給料が高い」と実感できる瞬間はほとんどありません。
そして、社会福祉士・精神保健福祉の社会的地位や役割がまだまだ発展途上だからこそ、環境によっては肩身の狭い思いをなさったり、「なんのために苦労して資格を取ったのだろうか」と無気力状態になられている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、一方でそのような世界が福祉士の全てではないことも知っているからこそ発信し続けているという点もあります。
福祉職を選んだ時点で、「稼ぐ」という点では他職業と比較して期待できるものではないかもしれませんが、みなさん一人ひとりがなぜ目指すかという動機はそれぞれです。
AI時代が本格的に導入され、またはコロナ禍の新生活によって破綻する企業が続出している中、対人援助職である社会福祉士や精神保健福祉士の需要は減るということはないでしょう。
まだまだ資格誕生の歴史は深いとは言えず、発展途上ではありますが、「この仕事を選んでよかった」「こういう活かし方があります」という声も寄せられているからこそ、多様性を取り入れて人生の選択肢になるようにこのブログで紹介しています。
「こんなはずではなかった」という声も蓋をするのではなくて、「そういう世界もある」という一例として目を向けていきたいと思っています。
ますます先行き不透明な社会で生き抜いて行く中では、自分にとって必要な情報を取捨選択できる能力や変化に順応する力が必要になって行きますよね。
自分が何を軸にして仕事を選ぶのか、多角的な視点で選択できるような一助となるようブログをご活用いただければ幸いです。