12月も半ばに差し掛かり、勉強が嫌になる時の原因の一つとして、「仕事や学業が忙しくなって、手をつける余裕がなくなること」が挙げられます。
試験日である2月上旬は、年度末に差し掛かるため、まさに繁忙期です。
いや、そもそも師走であるこの時期が忙しさのピークを迎えている方も多数いらっしゃることでしょう。
当然ですが、多忙を理由に、
忙しくてなかなか勉強をする時間がないから、後回しでいいや。
来年また受ければいいや。
このように「忙しいこと」を逃げの理由にしてしまうと、合格そのものが離れていってしまいます。
忙しさを理由に逃避しないようにするためには、合格を勝ち取った後に、自分が「こうなりたい」ビジョンが鮮明な人ほど、勉強との両立が上手です。
また、かつて悔しい思いを身にしみて経験されている方は、忙しくて勉強から逃げようとする自分を乗り越えられる底力を兼ね備えています。
私の卒業した大学は、新卒の合格率が6割弱でしたが、学生の大半が社会人または主婦兼でした。
スクリーングでお会いした時も、「忙しい」を理由に、受験を頓挫している人は皆無で、真剣に取り組んでいました。
「忙しい」を理由に、勉強が億劫になってしまって方は、どこかで、負のスパイラルを断ち切る必要があります。
忙しいとは「心」を「亡くす」と書き、まさに心の余裕がなくなっている状態のことを示しますが、福祉の仕事は対人援助が基本になっていることから、「心」の持ち方が常に問われる仕事でもあります。
忙しいの反対語は「暇」という言葉になりますが、忙しい受験生よりも、暇な受験生という状態の方が違和感を覚えないでしょうか。
忙しさを特別で自分だけと受け止めずに、忙しいのは自然な形と転換して、仕事に、家事に、育児に、学業にマルチタスクにこなしているからこそ、合格を成し遂げた後の喜びが格別なものになるに違いない。
そして、資格がないことから理不尽な思いを体験したり、自分の至らなさから惨めで無力感に打ちひしがれた経験があるからこそ、あえて受験という平坦ではない道を選べるようになれるのです。
2022年の漢字一文字は「戦」でしたが、まさに受験生活は自分との戦いです。
自分に負けたくない。
絶対に合格を諦めたくない。
イメージングした以上の喜びが来春みなさんのもとに訪れるはずです。