「セレンディピティ」というワード、聞きなれない言葉ですよね。
セレンディピティとは、運をつかみとる能力のことを言います。
何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。
何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。
平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。
Wikipedeiaより
この造語は1754年にイギリスで生まれた造語で、250年以上の歴史が存在します。
皆さんが日常生活で使用している当たり前の商品も、セレンディピティによって発明された代表作としても知られています。
このセレンディピティは単なる偶然ではなくて、引き寄せの法則のように、自分の可能性を信じて、アンテナを張り続ける人間に高まる能力だと言われています。
例えば、就職先が決まった矢先に、北海道という超遠距離の店舗に配属が決まった友人がいます。
引っ越したらなかなか地元には戻って来れないので、最初はホームシックに苛まれていましたが、 しばらくすると彼は水を得た魚のように日々をエンジョイしております。
広大な大自然と、気の合う同僚に囲まれて、そこで巡り合った女性と結婚して家庭を築き、悠々自適でのびのびとした生活を送っているのです。
彼の口癖は、「なんとかなるだろう」とか「面白そうだ」というふうに、物事を悲観視せずに、常に好奇心とチャレンジ精神に満ちた人間でした。
大学在学時は刹那的に過ごしていたのもあり、就職活動につまずいてしまい、1年ほど引きこもり生活を送っていましたが、どん底から這い上がるために行動を起こした結果の今があります。
まさにセレンディピティが高い能力の持ち主であったと気付かされます。
クランボルツ博士のキャリア理論で「計画的偶発性理論」というものがあります。
「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」とし、その予期せぬ偶然の出来事にベストを尽くして対応する経験の積み重ねで、よりよいキャリアが形成されるという考え方です。
セレンディピティと共通する部分があり、いずれも「アンテナを張ってベストを尽くす」というところが肝心です。
たとえ上手くいかなくて、失敗であったとしても、行動の積み重ねからチャンスを掴んでいけるということですね。
日常に溢れている様々なものに関心を持って、色んな角度から捉えてみることで、セレンディピティを高めてみませんか。