社会福祉士試験に留まらず、近年の国家試験は難化傾向にあることは、以前から取り上げてきました。
今年行なわれた法律系資格の社会保険労務士試験と、宅地建物取引主任者試験にも共通している傾向が見られました。
試験傾向のポイントは下記の通りです。
・過去問をただ暗記しただけでは解けないような、基礎知識を使いこなせるかどうか試される応用問題が増えた
・問題文や選択肢のいいわ回しが長文化かつ巧妙になり、何を問うてるか判断できる読解力と瞬発力が求められている
・難しい問題とシンプルな問題が散りばめられている。かなり細分化したような捻った問題が増えている
・現場実践型の出題が増えている
このような傾向が共通しています。
一週間前に行なわれた宅建試験でも、去年よりも難化した実態が明らかになっていますし、難しい問題とそうではない問題との構成が明らかになりました。
テキストに載っていないような初見問題や、過去問で培った知識では対応出来なそうな難問が際立ってきているということです。
これは、専門職に求められるものが応用力があり、柔軟な思考を持っている人間というニーズが浮き彫りになっているのかもしれません。
ポイントは、いかに難問で心が折れずに、気持ちを切り替えてオーソドックスな問題を取りこぼさないかにかかっています。
宅建試験も相対評価の試験なので、難問につまずいている受験生は全体的に多いわけで、合否を分けるのは、確実に解けるようなシンプルな問題を押さえることです。
試験時間は限られていますから、いかに割り切れるか、確実に1点を取りに行けるかの戦略とタフなメンタルが肝心になります。
社会福祉士試験も同様な流れが予想されます。
やるべきことはしっかりこなして、メンタル面も万全に整えれば怖いことはありません。
どれだけ試験が難しくても、確実に1点以上取れていれば、去年が総合5割以下の合格点だったように、結果はついてきます。