年齢が高くなるにつれて、合格など夢のまた夢になるという固定観念に支配されそうになってしまうのも無理もありません。
あれだけの学習量をこなして、暗記していくのは一筋縄ではいかないものですから。
第25回試験を受験した方の中で、私の仕事の同僚で50歳前後の方が数名おられましたが、仕事と両立して臨んだ試験は、相当苦労されたようです。
広い世の中には65歳を超えても合格を果たしている方もいらっしゃいます。
第24回社会福祉士国家試験に68歳で合格された方に触れている記事がありました。
九州保健福祉大学臨床福祉学科の学生さんでいらっしゃいます。
https://www.phoenix.ac.jp/faculty/social_welfare/cw_blog/entry/2012/05/
第24回本試験において61歳以上の合格者比率は、179人(1.6%)でした。
>彼女(仮にAさんとしよう)は夫の協力のもと、4人の子育て終了後に大学に入学した。高校を出てからずっと大学で学びたいとの思いがあったとのことである。念願がかなったのは50歳代後半になってからである。
一生青春、一生勉強ですね。
通信制大学にも年長の学生さんは大勢いらっしゃいますが、実際に還暦を過ぎての合格は尊敬に値します。
50代後半で大学に入学されたことも、知的好奇心が相当高い様子がうかがえます。
また、2010年には、3度目の正直で全国最年長(喜寿77歳)で難関の社労士試験に合格された男性もいらっしゃいました。
73歳に行政書士、74歳に宅地建物取引主任者の資格を独学で取得されたそうです。
年金問題や派遣切り、離職といった労働問題から社労士を目指すに至ったらしいです。
資格勉強に対しての基本的な考えとして、「私にとっては『遊び』。嫌々やっているのではないので苦労はなかった」と振り返っていました。
まさに、「好きこそものの上手なれ」の模範ですね。
両者からは、学びに対するスタンスをその背中から教えていただけます。