私が入会している漢検準1級・1級合格者対象の「漢検生涯学習ネットワークの会員通信」の中で、印象的な記事がありましたので、紹介します。
2012年の通信ですが、巻末に「漢検1級合格者の合格体験談」が載っていました。
その中で、宅建とFP取得者で、漢検準1級と1級に一発合格された方の声が書かれていました。
1級に申し込んだ時点で、受検日まで残された時間があまりなかったということで、過去問を満点を取れるくらいまで徹底的に反復学習されたそうです。
その結果、超難関の1級に一発合格という偉業を成し遂げました。
有名人では、宮崎美子さんが2回目受検で1級に合格されていますが、1級の難易度は、準1級までとは次元が違いすぎます。
私も準1級合格後に調子に乗って物見遊山の気持ちで過去問を解いてみましたが、間もなくしてドロップアウトしました。
最新の合格率(2014年第3回結果)の合格率が準1級10.6%なのに対して、漢検1級は9.5%です。
合格率だけに着目すると、1級も準1級も合格率の差がないから、準1級飛ばして一気に1級に挑戦しよっかな♪なんて気になる方も毎回いらっしゃるようですが、忘れてはならないカラクリがあります。
それは、1級合格者の占める割合のほとんどがリピーターの存在であるという点です。
一度合格を果たしても、何度も何度も受け続けていらっしゃる方がかなりの数いるようです。
それに、実際に問題を見てみればすぐにわかりますが、1級配当漢字はほぼ日常生活で目にしたことがないようなもののオンパレードな上に、200点中160点を取らなければ合格できない分厚すぎる壁が存在します。
クイズ王の京大芸人ロザン宇治原も、数回1級にチャレンジしていますが、8割の壁を超えられずに、ドロップアウトされています。
話は戻りますが、恐らく1級に初回合格されたこの方は、FPや宅建受験においても、過去問を重点的にした学習法で合格を勝ち取ったのではないかと感じました。
その経験から、1級受検でも、効率が良い過去問重視勉強法を取り入れたのだと推測します。
今回、過去問学習の重要性を、漢検1級合格者の声からも考察させられました。