試験に合格するために、とにかくたくさんのテキストや参考書を買い漁って、あれこれ手を出すことは、合理的であるとは思いません。
これは、宅建試験で痛感した私の実体験からもそう言えますし、周りの受験生を見ていてもそう言えます。
受験開始直前は、モチベーションも高いので、参考書や問題集を揃えただけで、合格した気になったり、やる気がメラメラ湧いてくるものです。
しかしながら、受験直前になると、自分の学習法に不安になって、別のテキストが買いたくなったり、くら替えしたくなる心理が働きやすくなるものです。
電車の中や図書館で学習している人のテキストを見たり、同級生が使っている物やネット上の意見を集めると、自分とは違う勉強法やテキストを使っている不安や焦燥感に駆られやすいです。
ですが、自分が選んだテキストは、最後まで信じて貫いてください。
試験直前に不安から他のテキストに目移りすると、不合格になってしまう危険性が高いです。
中途半端な知識と最後までやり抜いた達成感がないまま当日を迎えることになるからです。
私が使っていたテキストで勉強している人は周りでは皆無でした。
12月の大学の最後の講義で、先生が受験を志す上で下記のようなメッセージを残してくれました。
「この時期は不安になって今使っている問題集以外にも手をつけたくなるとは思いますが、それは止めくださいね」
十人十色の勉強法がありますから、自分に合ったテキストと学習スタイルで臨めば必ず結果はついてきます。