資格をゲットしたからには、活用しなければもったいない。
10年前、大学在学中に何か資格を取っておきたい気持ちが強くなった私が漢字検定2級に挑戦した時から、共通して意識していた考えです。
4年前、社会福祉士試験の合格発表の日に、念願の合格を手にできた私は、次へと意識が切り替わっていました。
どうやったら早速この資格を役立てるのかと。
数十万の学費を自腹で払って、会社の同僚と上司の理解と協力があっての合格という結果だったので、資格取得を自己満足のまま終わらせたくなかったのです。
思いを巡らせた結果、自分が今まで続けているホームページでの相談活動に取り入れようという着眼点になりました。
ここで、私のWEB上の活動をご存知ない方のために、簡単に説明しますと、私はこのブログとは別に、遡ること11年前から、恋愛や人間関係につまずいたり、上手くいかない方々のサポートに特化して今日まで継続してきました。
この間、約5000名の方々とメールや通話、オフラインの世界で相談援助をさせていただきました。
けれども、そんな私が社会福祉士資格に受かったからと言って、すぐさま相談者様への対応が劇的に変わるわけではありませんでした。
なまじ社会福祉士を前に出しすぎた自分では、かえって相談者様を萎縮させてしまう恐れがあるのではないかという危惧がありました。
それに登録までに時間もかかりますし、急がず徐々に社会福祉士カリキュラムで培った知識を相談対応に取り組んでいければと思っていました。
そこで次に思いついたのが、合格発表までの約45日間、苦楽を共有しあった受験生達と過ごしたmixiへの恩返しでした。
mixiのスレッドで不安な心を励まし合ったあの日々は、私にとってかけがえのないものでした。
実際に会ったこともないし、話したこともない。
試験終了後から合格発表日まで、あの不安な日々を共有しながら過ごした戦友たちの足跡が残った場に、何らかの形で還元できればというふうに思いついたのです。
「そうだ、自分が試験に合格した勉強方法を次年度の受験生に伝授すればいいんだ」
と、ひらめくのにはさほど時間は要りませんでした。
これならば、即、社会福祉士資格を取得した経験を活かせる。
そうして、私は合格発表日までお世話になった社会福祉士コミュニティにこう書き込んだのです。
「私が40日間で社会福祉士に合格した勉強法を教えます」
営利目的ではなく、ただただ感謝の念から発した一言でした。
一歩踏み出すのには勇気が要るものですが、合格の余韻に浸っていた私は、勢いに任せて始動しました。
第24回試験合格発表日の2日後である2012年3月17日、「社会福祉士今年こそは絶対合格計画」ブログが誕生しました。
私自身が30を超える資格試験に挑戦してきた経験をベースにしたタイトルです。
そこには、何度挑戦しても結果が出ずに悔しい思いを重ねてきた忘れがたい過去があったからこそ、「今年こそは絶対勝利!!」という根柢の念が込められています。
私も受験生のみなさんと同じ志を忘れないように、社会福祉士試験合格後にも数々の資格にも挑戦してきました。
心理相談員、ほめ達検定、メンタルヘルス・マネジメント検定、福祉住環境コーディネーター、漢字教育士など、このブログを継続していたからこそ新たなチャレンジにつながっていきました。
気が付けば、あれから早4年が経とうとしています。
自分でもここまで続くとは予想していませんでした。
最初は、自分の合格体験談をまとめたブログで、終わらせるつもりでした。
今日まで続けてこれた背景には、多くの受験生様に必要とされたこと、そして、来月の合格発表日にみなさんと喜びを分かち合いたいという強い思いがあったからです。
この4年の中で、ブログから様々な出逢いが広がりました。
社会福祉士有取得者で町長選に立候補された方
福祉アイドルとして夢を追い続けている方
第25回試験合格祝賀会に参加された志の高い合格者達
諦めずに何度も試験に挑戦されている方
リベンジ合格を果たされて、次なる自己実現に向けて研鑽を重ねている方
障害を抱えているからこそ資格を活かして社会還元したいという意気込みを持つ受験生
家族の協力に感謝しながら合格を目指している方
合格後もこのブログにお越しになって時にはアドバイザーとして、時には新しい道を歩まれている背中を見せてくださる合格者の方
そして他でもない今年受験されたみなさんと。
社会福祉士という資格を取得したことで、つながりの輪が広がっています。
この資格に対する譲れない情熱を聴かせてくださってありがとう。
このブログが友達だったという心のつながりを聴かせてくださってありがとう。
コメントはなされなくても、ツイッターでリツイートやいいねをくださってありがとう。
「ブログを毎日読んでいます!」
「数年前から見ています!」
「合格後も立ち寄らせていただいています!」
この声にどれだけ支えられていることでしょうか。
たとえ顔を合せたことがなくても、心の友のように感じています。
一方で毎年試験終了後に「試験が思うような結果が出ませんでした」という悔しさいっぱいのご報告をいただくと、自分のことのように私も悔しくて、どうすれば形に報えるだろうと何度も自問自答をしています。
様々な思いが交錯しながら辿り着いた結論は、このブログを続けることという唯一無二の選択肢なのです。
もうすぐブログ生誕から4周年。
私はこれからも、資格の魅力と可能性を引き出すために、活動を続けていきます。
あわよくばオフラインの世界でも志の高いみなさんと直接お逢いして切磋琢磨出来ればという思いを持っています。
その時が来る日を楽しみにしています。
どうか、あれだけ努力したみなさんの結果が形になりますように、私は今日も願い続けます。