第24回社会福祉士合格発表から、2ヶ月以上が過ぎました。
4月中旬頃に登録を終えた筆者が、実際に社会福祉士国家資格をどのように活かしているのかを二回に分けて説明します。
まず、「社会福祉士は役に立たない国家資格」と評価されている巷説について言及します。
私の場合は、社会福祉士の資格が役に立っていると実感しています。
その恩恵を感じている具体例の一つが、仕事面です。
はじめに断っておきますが、私は現在「有資格者枠」の仕事には就いていません。
私の周りでは第24回社会福祉士試験に合格されたことで、必須の職に就かれた方は一人のみです。
その方はもともと福祉職に従事されていましたが、資格取得によって新しいフィールドに異動されました。
私は現在、児童福祉の職種ですが、資格取得の前後では、仕事に対する視点が変わりました。
資格取得前は、経験と勘を頼りに取り組んでいた部分が多々ありましたが、現在では、バイスティックの七原則やストレングスアプローチを節々で意識しながら、児童と接しています。
前よりも多角的な観点から向き合えるようになっています。
暴言を吐いたり、暴力を振るう児童や、ルールを破りたがる児童の問題行動の背景を考慮して見守っていると、しだいに口が見えてくるのです。
以前よりも余裕を持って向き合えるようになっていきます。
また、連携の大切さを、カリキュラムからとくと学んだので、一人で抱え込まずに、上司や同僚達との情報交換を密にしています。
二つ目の仕事として、相談業務に活かしています。
8年前から行っているホームページでの活動が中心になっていましたが、5月上旬からは、一昨年から所属していた某企業のエキスパートとして、活動を再開しました。
資格を取得した近況報告を担当者にお伝えしたところ、縁あって復活するに至りました。
資格取得前までは、一分野のみの回答を任されていたのですが、オールジャンルのお悩みに対応できるようになりました。
ナラティブ・エンパワメント・ストレングスアプローチ視点が実践の中で役に立っています。
社会福祉士の資格は、医療・老人・障害・行政・児童・心理など、幅広い領域をフィールドとしていますが、まさにこの資格のおかげでオールマイティーな分野に活かせるようになったのです。
今では主に、恋愛・生き甲斐・仕事・受験のジャンルにスポットをあてて回答しています。
私は、社会福祉士合格後には、何が何でも使いたい思いを念頭に入れていたため、心願成就できたような気持ちです。