タイゴウくんおはよう!
今日はいつもよりちょっとだけ起きるのが遅くなってしまったわ。
ウカるんちゃん、寝坊してもいいんだよ。
ありがとうね。
朝から随分神妙な顔と発言をしているけど、何かあったのかしら。
たまには一日中家に引きこもって寝だめしていてもいいんだよ。
今日はいつにもまして優しいわね。
私の方は大丈夫よ。「いいんだよ」と言われると、肯定されているようでホッとするわね。
「いいんだよ」は、夜の繁華街をパトロールしている「夜回り先生」こと水谷修さんの格言だよ。過去の失敗も、苦しみも、頑張っていることも認めてくれる言葉だよね。
そうだったのね。タイゴウくんは教員という夢も持っていたから、水谷先生を私淑としているね。
夜回り先生は人間だけれども、最近ボクが注目しているのは「夜回り先生」ならぬ「夜廻り猫」だよ。
第21回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した8コママンガの「夜廻り猫」ね。
そうなんだよ!
「泣いてる子はいね〜が〜」と暗闇の夜道を回りながら、心の涙を流している人間達のもとに駆けつける活動を続けている猫様なんだよ。
名古屋の猫師匠の親友という説も聴いたことが有るよ。
失業をし、孤独に打ちひしがれている若者の家を訪問したり、駅で思い詰めて自殺を図ろうとしている女子高生にそっと寄り添うようなエピソードがあって、心を打たれたわ。
2015年に発表された「自殺対策白書」によると、過去約40年間で18歳以下の自殺がもっとも多いのは9月1日なんだって。
その日以外でも、学校の長い休みが明けた直後に増えていることから、新生活を憂いて命を絶ってしまう未成年の心境が浮き彫りになるよ。
夜廻り猫は社会問題を取り上げて、人々の心の深淵を描いていることから、読み手に感銘を与えられる作品になっているね。
お笑いタイヤキ師、鯛語福祉士として、ジーっとしててもどうにもならねぇことを痛感させられたよ。
ボク達も、ただちに現実世界を徘徊して哀しみに打ちひしがれているタイゴウフレンド達を笑わしに行かないとダイね!
タイゴウくんのことだからそう言うと思っていたわよ。
私も桜福祉士としてお供するわ。
よ〜し、善は急げで、夜回りならぬ朝回りタイさんウカさんコンビの初陣だぁ☆彡
早速これからタイゴウロウの本拠地がある鹿児島に出かけるんべ!
まず、間違いなく朝周りでは済まない旅になりそうね。