社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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成年後見人の活動についてインタビューで教えていただけました。


 

「成年後見人」というキーワードは社会福祉士試験の必須ワードでもありますが、身近で活動している人がいないので、あまり詳しくないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、現役で成年後見人として働いている方からインタビュー形式でその内容をうかがうことができました。イメージが膨らめば幸いです。

 


60代男性の場合 

 

 



1.どのようなお仕事ですか?


 
・受任直後は、連携ケア会議や、引継ぎ会議などを行い、ご本人、親族の方に面会し財産状況、収支状況をお聞きし、法務局で登記事項証明書を取得し、銀行口座の被後見人→後見人への名義変更、年金事務所で送付先変更、水光熱費の郵便物送付先変更などを行います。そして、指定期日までに、家庭裁判所へ初回報告書を提出します。


・被後見人が、安定した、幸せな、穏やかな生活がおくれることを目指します。
例えば施設入所の方で安定してる方は、支払いなどは口座引き落としにしてしまうので、月に1回面会、担当者会議に出席などで訪問します。引き落としにできない法人に対しては、月に1回は振り込み手続きが必要です。


・お金がない方は、居住用不動産の売却処分を手掛けることもあれば、生活保護の申請手続き、生活継続が可能な収支計画を立てる。借金に関しては法テラスに相談することもあります。 滞納金が残っている方も多く、貸主と分割払い交渉をしなければなりません。

・在宅の方には、居宅介護支援事業所や障がい者、生活困窮の支援センターと連携して支援することが多い。 生活パターンが落ち着くまでは、毎日、あるいは週に2~3回訪問することもあります。とくに、生活の課題が多い人には、本人の意思を聞くことができるようになるまでの信頼関係の構築までには時間が必要です。一緒に買い物に行ったり、市役所へ行ったりします。


・救急車で運ばれたり、入院が必要になったときには、医療契約締結に行かなければなりません。
・ 福祉サービスの新しい受給のために申し込みに行ったり、決定したら契約書締結に行きます。
・今まで住んでいたアパートから、病院に長期入院になる方や施設入所になる方も多く、家財道具の引き払い手配をすることになります。


2.後見人をしようとしたきっかけがあれば教えてください



・基礎研修Ⅰやその他の研修の時に、成年後見のことを少し詳しく知り、スキルの蓄積のつもりで成年後見研修をうけました。その研修でさらに詳しく知り、本格的な後見人の活動をする決心がついてきました。
 

 


3.成年後見人決定までの主な流れ

 


ぱあとなあから、後見人募集の一斉メールが発信され、それに手をあげます。手をあげた中から、ぱあとなあ役員が選びます。ぱあとなあ主催の研修の参加頻度、報告書提出のまじめさ、後見事務活動の評価などが選別条件になります。

4.ある一日の過ごし方


・例えば、このレポートを書いている今日は、比較的余裕があって、

9:00:自宅を出発して、
9:30:N小規模多機能居宅介護事業所に行って、クライアントのおばあさんにお小遣いを渡し、別のクライアントのおじいさんと話をして、
10:00:別のクライアントのおじいさんが今度部屋を引き払うので、荷物出しのトラックが入る挨拶文をご近所に配り、
10:30:その廃棄物持ち出し費用を当日現金で払うので銀行から下ろし、
11:00:別のクライアントのおばあさんのアパートを訪問して、食事サービスの3月分を配達の職員に支払い、
12:30:帰宅しました。今日の後見人の仕事はこれで終わりです。


・例えば明日は、14:00にO市の高齢介護課で、社会福祉課と地域包括と小規模多機能居宅介護事業所と後見人の私とご本人で、今後の支援方針について会議があります。
明日の仕事の予定はそれだけです。 それで、今日の夕方から明日の朝まで、別の活動をする余裕があります。

 

5.やりがい


・やりがいは大いにあります。
今は、活動の範囲が法定成年後見からはみ出してきています。
いわば、高齢・障害への支援活動を行うことが大目的で、成年後見はその支援方法の一つのツールとする位置づけになってきました。任意後見や委任代理もツールとして採用するようになってきました。

 

6.大変だと思うこと



・たいへんだと思うことはありません。
様々な人生を一生懸命生きてきた多くの人々に関われることを、とても意義深く感じています。

 

 

7.向いている人



・いろいろなことを自分のスキルとして、吸収したいと思う人、社会の様々なできごと、しきたり、慣習などを面倒くさいと思わずに、興味を持って対処できる人などが、やりがいを持って業務ができると思います。

・交通費などの必要経費や報酬などが、クライアントの財産によっては減額が必要になったり、受給できなかったりすることもあるので、それにめげずに仕事を続けることができる人が向いていると思います。


8.おすすめしたいこと



・若い人でも、本格的に受任件数を増やせば、他の自分の社会活動や趣味などもやりながら、家族の経済的生活を構築していけると思います。


9.努力していること、心がけていることなど



・心がけていることは、
1 いつもご本人の想いで考えること、
2 「福祉の仕事は制度を使いこなすことではなく、声なき声に耳を傾けてみんなで幸せになる道を切り拓いていくもの。」の理念。
3 法定成年後見の枠の中に納まらないこと。

 

です。