正直、誰にも言えないし今更なんだけれども、社会福祉士や精神保健福祉士試験を目指していることが正しいのかがわからなくなる瞬間がある。
実は漠然とした思いを抱えながら、両試験又はいずれかの試験を受験される方は意外に多いようです。
福祉学科(コース)に入学したから、
福祉職ならば就職・転職がしやすいから、
専門職っていう響きがかっこいいから、
なんとなくの理由で受験を目指すと、以下のようなサイクルにはまりこんでしまう危険性が高くなります。
何のために受験を勉強しているのかがわからなくなる
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勉強のやる気が激減する
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勉強をやらなくなる
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絶対合格が遠のいていく
コロナ禍で感染の不安から勉強に身が入らない。
社会福祉士資格を取れても、このご時世でいい就職先に巡り合える気がしない。
なんとなくで勉強を開始すると、「やりたくない理由」がばかりが強くなってしまい、頓挫してしまうという結末です。
この記事を読んでいて、「受験の動機がわからないまま勉強している人間がいるのか」とあっけにとられている方もいらっしゃるかもしれません。
高い受験料を払い、血眼になって絶対合格をスローガンに掲げている方にとってみたら、「甘ったれるな」なんて怒りに似た感情が湧いてくる場合もあるかもしれません。
社会福祉士試験は年々本気で受験を目指している方の割合が増えているように感じています。
その証がその年の合格点と合格率に表れています。
この試験に合格するための動機や目的がはっきりしている人間が絶対合格を手繰り寄せているとも言えます。
もしかしたら、あまりにも受験科目が多くて気持ちが滅入ってしまっているのかもしれません。
または、最初はやる気満々だったのに、あまりにも勉強が大変で、目的を見失っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時はいっそのこと勉強をストップして、そもそも社会福祉士をなぜ目指そうとしているのかの根本的な部分について見つめ直したほうが良いでしょう。
なぜ1万円を超える高い受験料を払ってまでして受験するのか。
なぜ今年度の受験をエントリーするのか。
合格の先にどんなビジョンを描いているのか。
あえて自分の意志で苦しい道を選んだ理由を突き詰めてみることで、険しいように感じられる道のりだとしても、一歩踏み出せる勇気が湧いてくるかもしれません。
なぜそれでも受験を選んだのかの原動力が、いざ本番で苦境に立たされた場面でも、その先に待っている資格を活かした新しい進路においても、あなた様を奮い立たせて、支えてくれる心強い力となるでしょう。