「そんなやり方で受かるほど、社会福祉士試験は簡単じゃないから。今から勉強して受かるわけないでしょ」
私が社会福祉士試験の一発合格を目指す道中、外野から投げ飛ばされた言葉です。
12月中旬になって初めて問題集を解き始めたノコノコな私を間近で見ていた姿を見てそう言われたことを今でも覚えています。
お前にあの難関な社会福祉士試験が合格できるわけがない。
そう烙印を押されたようで、私の心は大きく揺さぶりました。
その言葉を投げかけられてからというものの、
これまでの人生の中で我武者羅に勉強を頑張ったことがあるのか。
私の中で何度も自分の過去を回顧しながら、そう自問自答を重ねていました。
自分が社会福祉士試験に受かるわけがない。
その言葉で自分を納得させて逃げることも選択肢の一つでした。
思い返せば、私は高校・大学と、受験戦争という道からは目をそむけるかのように、自分のレベルに合った推薦入試で難なく合格を出し、苦労を重ねてワンランク上の挑戦をすることから逃げてきたのです。
※中学時代の成績。まさに平均レベルでした。
できることなら傷つかずに楽な方向に進み続けたい。
その思いのまま社会になんとなく踏み込んで行きましたが、自分の無力さや社会の厳しさというものを幾度となく痛感することになりました。
あぁ、やっぱり自分じゃ福祉系最難関の社会福祉士試験に受かるはずないんだよな。
ましては試験直前に始めたんじゃ。周りに遅れを取りすぎているし。
そう認めることもできたのですが、私の中では別の感情が顕在していました。
今まで楽を選んできた分、ここで頑張らなかったら男じゃない。
20代後半、30歳を目前にして、このまま逃げ続ける大人になったら絶対後悔するという思いから、社会福祉士試験を突破して自信をつけたい。
このままで人生を終わらせたくないという確固たる思いを再認識させられることになったのです。
たとえスロースターターの私でも、「今年こそは絶対合格を果たして、勝利を掴みたい!」という一心で目標達成をすることができたのです。
今年の大学箱根駅伝で一つの歴史が動きました。
2004年ぶりに往路復路の総合優勝を果たした駒澤大学。
大八木監督は2004年からコーチを経て、以後19年間指揮を執ってきました。
そして、悲願の優勝を果たした直後、今期限りでの退任を発表しました。
選手たちに退任を伝えたのは昨夏の合宿時だった。主将の山野力、エース・田沢廉、円健介の3人が呼び出され、目に涙をためた大八木監督に「俺は今年でやめるから。もう100回大会まではやらない。99回で終わろうと思っている」と話しをされた。
山野は「監督自身もいろんな人に恩返ししたいと思っていたので、本気の話しを聞けて、自分たちも『今年は絶対3冠するぞ』と思いが強まった。監督が泣くところなんて、ほとんど見たことない。監督が泣くくらい今年に懸けている思いが強いんだと感じました」と打ち明けた。「ここまで駒大を強くしてくれた監督に有終の美を飾って欲しいと思って、そこからさらに本気になった。自分たち3人がチームを引っ張ってきました」と語った。
まさに有終の美を飾ったハッピーエンドでしたが、今この記事をご覧になっている社会福祉士・精神保健福祉士試験を本気で目指されているみなさんこそが今年こそはこの試験に合格を果たすことで成し遂げたいものがあるのですよね。
中には、初回受験だけではなくて、何度も何度も挑戦し続けている方がいらっしゃることを私は知っています。
かつての私のように、
「無理でしょ」
と、傍観者の指摘を受けて、やる気を削がれてしまう方も少なくはないと思います。
時には悔し涙に埋もれた日もあったでしょうし、理不尽な思いを経験した時もあったでしょう。
それでも、みなさんは諦めるという選択肢を取らずに、今こうして苦行の道を進みながら絶対合格に向けて一歩一歩ステップアップなさっています。
大丈夫。
諦めずに、今が一番の正念場です。
暗中模索をしているようでも、光は差し込んできます。
みなさんが3月7日に絶対合格桜の下、うれし涙を流しながら喜びを分かち合える日を信じて私も一緒に闘います。
ラストスパートを一緒に走りましょう!!