社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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第37回社会福祉士試験・第27回精神保健福祉士試験対策・国家資格キャリアコンサルタント試験対策がメインですが、全ての資格試験に共通する効率勉強法を紹介しています。

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管理人の国家資格キャリアコンサルタント実技試験独学体験記


 

管理人が受験した第22回国家資格キャリアコンサルタント試験の実技(論述と面接)記録をまとめました。

 

 

実務経験ルートで、学科も実技も独学で、対策講座・養成講習は受講しておりません。

 

 

第23回試験以降受験を検討されている方や、論述と面接試験を独学のみ(対策講座・ロープレ練習なし)で挑んだ管理人が、試験当日から合格発表までどんな様子だったのか興味がある方の参考になれば嬉しいです。

 

惜しむことなく体験談を書き連ねたため、約11000文字になりました。

 

目次から必要な部分をお選びの上、御覧ください。

 

【学科試験体験談はこちらから】

 

 

 

論述実技試験を受けるかどうか本番当日まで悩んでいました

 

 

実は論述試験を受けるかどうか、試験当日まで悩み抜いていました。

 

午前中に学科試験を受け終えて、それなりに手ごたえがあったため、「せっかく会場まで来たのだから記念受験感覚で受けてみるか」と、途中退出した後に決めたのです。

 

3万円もの高額な受験料を払っていたことで、逃避することに後ろ髪を引かれる思いがつきまとっていた事情もありました。

 

午後の論述試験まで約2時間程ありましたが、その間は学科試験の自己採点を行い、論述対策の最終調整はしない状況で本番に臨みました。

 

 

なぜギリギリまで実技試験受験を悩んでいたのか

 

当初の学習計画では、学科試験のみで受験する予定でした。


年度末の第22回試験は仕事が繁忙期に突入することが予想できていたため、一応両試験とも申し込んだものの、本命は学科試験でした。

実技がダメでも、第23回試験以降に落ち着いてから片方受験すれば良いというねらいがありました。

情報を収集している中で、実技は十分な対策なしに受かるほど甘くはないという見立てがあったのです。

 

実際に事前準備をほとんどしていなかったので、合格できる自信が持てなかった事情も加わりました。

 

 

いざ論述試験を受けたことで、180度考え方が変わったわけですが、心境の変化は後述します。

 

 

ちなみに、実技試験団体はCC協議会を選びました。

決め手は明確で、合格率です。


実務経験者の合格率の平均がJCDAよりもCC協議会の方が高いので決めました。

 

 

受験先を決める際に参考にした動画

 

 

 

実技対策(論述・面接)使用問題集(この一冊だけ)

 

2023年版 国家資格キャリアコンサルタント実技試験(論述・面接)合格ガイド

 

 

問題集は、後にも先にもこの一冊しか使用していません。

 

上の物は2023年度の最新版ですが、私が使っていたものは2022年度版でしたので、CC協議会試験版第17~19回論述試験の過去問題と模擬問題が掲載されていました。

 

加えて、面談試験対策として、逐語記録で理解する面接・口頭試問ケースが3例載っていたのと、「ロールプレイに必要な技能」「面接の構造と評価区分の理解」が分かりやすく説明されていました。

 

私の場合、学科(論述)試験終了から2週間後に面接試験があったので、12日間でこの対策本を反復学習し、加えてYoutubeのロールプレイ対策動画を複数観ながらイメージトレーニングを重ねていました。

 

 

 

実技試験当日から終了後まで

 

■勉強期間 

 

論述⇒3月2日~4日までの3日間

面接⇒3月6日~17日までの12日間

 

■1日の勉強時間

 

論述:15分〜30分

面接:1日30〜45分(1動画再生時間の平均+問題集)

 

 

■勉強法

 

論述⇒書く練習は本番直前に1回しかしていません。問われるポイントや型をマスターすることに集中しました。

 

面接⇒問題集に書かれている積極技法の種類や、口頭試問の解答例は、何度か紙に書いて型を覚えることに集中しました。

Youtubeで対策動画を観て、試験で問われるポイントや採点基準をつかむように心がけました。

 

 

津田講師の実技対策動画を複数閲覧しました。

 

 

 

論述実技試験当日の実況

 

会場は学科試験と同様で、東京都の某有名大学でした。

私が受験した会場は100人規模で、私が受けた教室では数名しか欠席者が見当たりませんでした。

 



肝心の試験問題の出来は、自信があるとは言えずに、ギリギリ書ききれた具合でした。

 

学科試験は1時間で終えて途中退出しましたが、論述は正反対で、終了の合図数秒前まで書き終えられませんでした。

 

正確に表現すると、問題用紙に自分なりの解答を書いては消してを繰り返して、完成形を作り上げようと試行錯誤しているうちに制限時間がきたという感覚です。

 

ぶっつけ本番で、練習不足が露呈したことを痛感せざるを得ませんでした。

 

 

 

練習不足によるやらかし体験も発生しました。

 

後になって誤字脱字にも気づき、枠外を越えて数文字書いてしまったので、減点が確定したため、引きずり続けました。

 

それでも、合格採点基準の4割である20点は確保できていると見込んで、約2週間後の面接試験に備えました。

 

実際に下記動画内で紹介されているように、「論述試験が難しかった」と答えている受験生が6割もいたため、自分だけではなかったという希望的観測も持てました。

 

 

 

 

学科試験とは打って変わって、頭から湯気が出てきそうなくらい脳をフル回転させることとなり、直前に受験した公認心理師試験ぶりに本気スイッチがONになりました。

 

苦戦はしたものの全力完走したことで、にわかですが「ここまで来たら、面接も突破して何としても一発合格したい」という確固たる思いに変化しました。

 

 

それから面接試験までの約2週間は、とにかく面接で問われるスキルやポイントを意識しながら、Youtube対策動画や上記問題集を眺めて、イメージトレーニングを重ねていました。

 

大方の受験生は対策講座等でロールプレイ練習を繰り返していたと思われますが、私は独学ルートを選んだため、日々の実務を通してクライエントさんと個別面談を行う中で併行しているつもりでした。

 

 

私が最後まで独学にこだわったのは(実技受験を決意したのは)、実務経験の裏付けとして合格の評価を得たいという目的があったためです。

 

実技は試験として臨むというよりも、実務の延長上の面接という感覚で当日を迎えました。

 

 

そして迎えた実技面接本番

 

当日はあいにくの雨で、気温も低めだったため、スーツにコート、セーターに傘をさして会場に向かいました。

 

緊張とストレスが蓄積していたようで、自宅で1回、会場で2回(開始前と待ち時間)の3回トイレに入りました(鏡の前で身だしなみを整える目的もありました)。

 

 

試験の順番は前半と後半組に分かれて、私は後半組のラストメンバーとして点呼されました。

 

前半組が旅立ってから15分くらい待機するのですが、この間が実に待ち遠しく、トイレに駆け込んで緊張を解す等して、その時を待ちました。

 

 

荷物を会場に全て置いてから、担当職員に誘われるように試験室の前まで移動します。

 

係員からケース概要が書かれている事例概要を渡され、一通り目を通して覚悟ができたらいよいよ入室です。

 

面接官2名体制と、ロールプレイ役(以下CL)1名の計3名体制です。

 

 

ロールプレイのイメージ(テーブルの真ん中に飛沫防止の透明パーテーション板あり)

1対1の面接のイラスト(男性)

 

 

口頭試問のイメージ

面接のイラスト「就職活動中の男性」

 

 

ロールプレイ中はメモを取る行為は禁止ですし、ICレコーダーが机の上に置かれていて、余計に緊張度が高まりました。

 

動じたら面接官に悟られて減点になると思い、平常心になれるように努めました。

 

 

私は十数年前に秘書検定の準一級を受検しており、当時二次試験のロールプレイ面接試験対策講座を受け、一発合格できた経験がありました。

 

今回も応用できる部分があるのではないかと計算しているところがありました。

 

 

 

 

しかしながら、このキャリコン実技試験で求められるロールプレイは秘書検とは別物でした。

 

生身のCL役と一対一のラリー式で、臨機応変に展開しなければならないからです。

 

ただ、当時苦戦した(準備したよりもうまくできなかった)秘書検のロールプレイを経験していたことで、「あの時もなんとかなったから今回もなんとかなるんじゃないか」と楽観視して臨めた要素にはなっていました。

 

参考:秘書検定準1級面接試験について

 

 

 

話は試験に戻りますが、入室して面接官から簡単な展開説明を受け、すぐに開始します。

 

試験内容については、漏洩しない約束があったため、詳しいことは割愛させてもらいますが、事前に対策した通りには進まなかったという展開でした。

 

 

最初から最後まで発話量が多いCLではなく、自分が悩んでいる要因をしっかりとこちらに説明してくださるような方ではなかったので、まず、本人の話を傾聴しながら問題点を把握するように努めました。

 

基本的には、システマティックアプローチを意識しながら、15分の中でいかに問題把握ができて、相手が気づきを得られるかの振る舞いを意識しました。

 

想定通りには行かずで、堂々巡りをしているような展開になったり、CLの変化を感じづらいような空気感のままタイムオーバーになり終了しました。

 

とてもではありませんが、目標設定までは行けるような段階に到達できませんでした。

 

 

※試験を受け終わった時点では、目標設定までいけないと合格は難しいかと思っていました。

 

後から調べると、2級技能士試験は必要ですが、国家資格キャリアコンサルタント試験では必ずしも到達できなくても受かるという動画を観て安心させていました。

 

 

 

 

息つく間もなく口頭試問に移ります。

 

CLが退出した後に二名の面接官から、「1分以内にできたことと、できなかったこと」をそれぞれ説明するように促されました。

 

それらの質問が来ることは想定内でしたが、「1分」という前提を置かれたので、迷っている間もなく答えました。

 

話しながら、「話したいことをうまく伝えられていない自分がいる」と第三者的に気づいていましたが、時間制限があるのでそのまま言い切りました。

 

論述試験と似た感覚で、話しながら思考の整理を同時展開している感覚でしたが、修正するほどの時間的余裕がなかったので、一発出たとこ勝負で終了です。

 

 

最後に、「今後の目標設定をどうするのか」という、予測していた質問を受けましたが、ロールプレイの段階で、問題把握を十分すぎる程できていないと感じていたので、回答を絞るのに苦戦しました。

 

ですが、前述したように、「ここで動じて止まったら負けだ」と鼓舞して、自分が把握している範囲内の解釈で、CLの抱えている問題を上げながら提案を述べました。

 

最後に「他にありますか?」と聴かれましたが、「ありません」と即答して全て終了しました。

 

もう出し切った感と、一刻も早く解放されたい感からとっさにそう答えていました。

 

 

後々まで応えたのが、面接官二名が終始無表情のままで終えたことです。

 

試験だから当たり前と言えば当たり前なのですが、感情が読み取れないので、「対応を間違えたから反応が薄かったのか」という不安が残りました。

 

ただしCL役はタイムオーバーになった直後、笑顔で「ありがとうございました」と言い残されて退出していたので、時折思い出しては自分を慰めていました。

 

 

終了後は満身創痍で、荷物を取りに最初の会場に戻りましたが、ちょうど同じ後半組のメンバーが帰る直前で、深いため息をついていて、その場にいるスタッフに慰労されていました。

 

私だけではなくて、他の受験生も上手くいかなかったのだなと肌で感じられました。

 

全ての試験を終え、解放感はなく、出し切った感でくたくたでした。

 

間もなく「できなかった自分」へのモヤモヤと不安が合格発表までの30日間つきまとうことになり、私にとって本当の実技試験勉強がスタートを切った瞬間でもありました。

 

 

私が面接で心がけたことの要点まとめ

 

 

・試験を意識しすぎずに、実務同様に新規相談者との面接対応として実践した

・早口にならないように、聴く側である相手の立場を意識して話し続けた

・15分の中で「CLが抱えている問題」を(自己理解不足・仕事理解不足・コミュニケーション不足・自己覚知・中長期的なキャリア形成認識等)をできるだけ多角的に把握できるように努めた

・CL自身の気づきが芽生えるように、「するべき」「こうしたらどうか」と誘導、提案はせずに、解決アプローチは控えた

・発語が少ない方だったので、オープンクエスチョン(7割くらい)とクローズドクエスチョン(3割くらい)を駆使しながら反応を見て、理解に努めた

 

 

 

試験終了から合格発表日までの過ごし方

 

一言でまとめると、想像以上にしんどくキツイ30日間でした。

 

学科試験とは異なり、実技試験は論述も面接も自己採点不能という不確定要素が合格発表当日までメンタルを蝕み続けることになりました。

 

私の場合、論述も面接も手応えがあったかどうかと聞かれたら、「ない」という比率が高かったのが直感でした。

 

論述は、解答がまとめきれていないチグハグ感に加えて、誤字と枠外に記入してしまうケアレスミスをやらかしたので、合格点に到達できるのかという懸念材料が残りました。

 

面接は、CL役の悩んでいたこと、話したかったこと、感情面を15分という中で引き出せたのかどうかという不完全燃焼感が日に日に強くなっていました。

 

口頭試問でも伝えたいことを伝えられた自信はなく、とにかく頭に浮かんだことを先決して即答したため、「もっとああ言えばよかった」という反省や気付きが次から次へと湧いてきたのです。

 

このモヤモヤを晴らそうにも、試験内容を口外することは禁止されていましたし、養成講座を受講しておらず、周囲に受験した方もいなかったので、独りで30日間向き合うしかありませんでした。

 

では合格発表日までの一ヶ月、私がどのようにこのモヤモヤや不完全燃焼感を解消すべく行動を起こしたのかについて振り返ってみました。

 

実技試験終了後にモヤモヤを晴らすために行った行動4選

 

 

1.SNSを使って受験経験者の声を集める

 

そもそも実技終了後にモヤモヤを抱えているのは私だけなのか、周囲に受験生がいなかった分、SNSを使って、リサーチしていました。

 

主にはTwitterやブログ、NOTE等でしたが、試験終了後の感想や実体験などが複数見つかりました。

 

合格者の先人も、私のように手応えを感じられずに、合格発表日まで気持ちが晴れずに過ごされていた方がおられることを知り、「自分だけじゃないんだ」と、肩の荷が少し下りた気持ちになれました。

 

 

もしかしたらこの記事をまさに実技試験終了後にご覧くださっている受験生の方もおられるかもしれませんが、あなた様だけではなくて、私を初め、多くの受験生が終わった後に経験していると言えます。

 

 

2.動画を観る

 

「何が正しいのかが分からない」要素が、実技試験終了後に行き場のない思いとしてつきまといました。

 

自分のロールプレイが正しかったのかを検証するために、毎日何度も複数講師が配信されているYoutube対策動画を観て学んでいました。

 

何度も観ていると、試験そのものではなくて、CLとの信頼関係を構築するために必要なスキルや心構えも学べて、実務で個人面談を行う際にも視野が広まった実感を得られました。

 

私の場合、面接対策は、2週間弱の間、問題集1冊と動画チェックしかしていませんでしたので、試験終了後の一ヶ月間が本格的に面接対策学習を行った感覚でした。

 

 

気をつけなければならない点として、色んな対策動画を観て自分の面接での振る舞いと照らし合わせ続けると、「できていなかった」部分を知ることとなり、後悔のような念に駆られる瞬間が訪れるかもしれません。

 

 

「クローズドクエションは最小限にして、オープンクエスチョンでCLの感情を出しやすくなるような働きかけを重視した方がよい」というようなアドバイスを見ると、

 

「クローズド結構使っちゃったよ」

 

と、まるで合格の可能性が閉ざされていくような暗澹たる気持ちに陥りそうにもなりました。

 

私の場合、できない自分を知るために観ていたのではありません。

 

なるべく自分にとって不足していたと思われるポイント動画よりも、確証バイアスかもしませんが、できていたかもしれないと、自信を持てるような動画を観るように心がけていました。

 

たとえば、他受験生の論述と面接の出来具合はどうなったのかをアンケートでまとめているジャン一さんの動画も大変参考になりました。

 

6割もの受験生が論述・面接ともに「難しい」と回答されていましたので、自分だけではないと励みになりました(前21回試験よりも比率が高くなっていたのも後押ししました)

 

 

 

自信を無くしそうになった時の心構えについては、この後の「4.開き直り」でまとめています。

 

 

 

 

3.実技対策本を見る

 

国キャリ・実技(面接)合格への虎の巻

SNS上で紹介されていた実技対策講座を行っている講師が書かれた攻略本です。

 

2023年3月上旬に発売されたばかりで、実技面接試験終了後になって知りましたが、攻略動画を観て正解を知ろうとしたように、こちらの著書も交流して、面接のプロセスを学ぶことにしました。

 

著書の中では、「CLの間(ま)」を大切にすることが印象的でしたが、私は面接中できていたかというと自信はなかったので、「やらかしてしまったかも」という思いも強くなりましたが、自分の課題としても参考になりました。

 

試験で求められているものは、うまくできたかできなかったの良し悪しではないし、正解はない」という本質が書かれており、今更面接をやり直せませんが、取り乱さずに最後まで自己一致を意識して取り組めた自分を肯定的に思えたところもありました。

 

 

 

 

4.開き直る

 

 

正解が分からない実技試験でしたが、最後の最後は「やれることはやったのだから受かる可能性があるはずだ」と思い込むように努めました。

 

どれだけ対策問題集や動画を観ても、相手は生身の人間で、想定通りに行かなくなることが自然です。

 

本試験でも私が想定していたような「話したいことを話してもらえる」関わり方はできなかったかどうかは、自分で考えてもわからないので、合否の判断はしようがないと思うようにしました。

 

初対面で会ったCLとたった15分間で問題把握をかんぺきにできて、信頼関係を構築することは、実務上でもほぼ不可能に近く、「ベストは尽くせた」と思う他納得させられる落としどころはありませんでした。

 

対策動画の中では、プロセスにこだわるのではなくて、どれだけCLが気付きを得られたのかが肝心という教えが解かれていたものが目に留まりました。

 

自分がどれだけ上手くできたのかという視点よりも、どれだけCLが気づけたのかと考えてみました。

 

私がどれだけ相手の心理を分析しようとしても測れない要素が大きかったので、試験管からの評価を待つしかありませんでした。

 

気がかりだった終始無表情の面接官も発話量の少ないCL役も、落とすためにわざとそのような態度を取っているのではなくて、「受かってもらうために試していたのだ」と脳内転換していました。

 

論述に関しては、ほとんど一夜漬けに近い対策しかできませんでした。

 

書くことに関しては、このブログを通して11年も継続してこれたことと、実務上で毎日個別記録を書いているので、ゼロからの挑戦ではなくて、日常の延長線上で行けたはずだと思い込むようにしていました。

 

 

 

独学で受けたために、自信がなくなってしまった時の心構えは

 

ネット上では養成講座受講生の方や、ロールプレイ・論述対策講座受講生の体験談が圧倒的に多かったため、私のように独学オンリーで挑まれた方の体験談は少数でした。

 

独学での実技合格は無謀すぎたかもしれない」という焦りに何度も駆られたりもしましたが、国家資格キャリアコンサルタント試験は標準レベルとして策定されているわけです。

 

実務経験が5年以上になる自分は、ロールプレイ練習こそなくとも、「これまでの経験の蓄積があるのだから、受かる可能性があるはずだ」と鼓舞し続けてきました。

 

 

 

合格発表日から合格通知が届くまで

 

合格発表3日前くらいからプレッシャーが蓄積した影響か、体調を崩しがちになるようになり、寝つきが悪くなりました。

 

実務経験があるのに、もしも不合格だったらこれまでの面接対応が間違っていたと逆に証明されてしまうような重圧から、自分を追い詰めていたのだと思います。

 

私はロールプレイ練習は一切せずに、本番を想定したイメージトレーニングと実務上の面接経験のみで立ち向かったので、「不合格=面接のやり方が根本的に不正解だった」という方程式を描いていたのです。

 

自分の業務経験の裏付けとなるか、ひっくり返されるかの伸るか反るか想像し続けるのは、本当にしんどかったです。

 

 

ようやく訪れた合格発表日当日は、PCの前にスタンバイして、10時ジャストには問題なくアクセスできました。

 



 

まずは自己採点で9割を超えていた学科試験から確認し、予想通り合格を確認できました。

 

 

問題は実技試験結果で、緊張しながら慎重に番号を確認すると・・・・・確かにありました。

 

 

半信半疑で、文字検索で確実に確認するなどして、合計5回は確認したものです。

 

 

自分の実務経験は間違ってはいなかった。

独学でも合格は可能なんだと安堵できた瞬間です。

 

 

 

次に気になるのは、自分の点数がどうだったかです。

 

その現実を目の当たりするまで、合格の実感は得られませんでした。

 

 

2日後に待望の結果通知が送られてきました。

 

 

 

合格通知の点数から、今後に向けての総まとめ

 

 

成績:オールA

論述:34点

面接:66点

※平均点:論述33.1点 面接59.9点

 

 

 

合計点は100点になり、論述の結果は想像以上に高かったのですが、面接は70点超えには至らず、ロープレ練習なし、実務経験とイメトレ中心で高得点を容易く取れるほど甘くない現実を知りました。

 

自己評価≠他者評価であることを自分の点数で実感していますので、もしも受験された方で手応えがない中絶望的な気分でこの記事をご覧になっていたら、最後まで希望を持ち続けていただきたいです。

 

 

合格後からこれからの展望は

 

かくして私の国家資格キャリアコンサルタント試験受験生活は幕を閉じましたが、既に新しいスタートを切っています。

 

実技面接試験で残ったあのモヤモヤがまだ晴れておらず、不完全燃焼感が残っています。

 

「キャリアに悩んでいるCLに何ができるのか、できたのか」を課題として、今後も支援者として現職を通して向き合い続けて行く道を進むことに決めました。

 

あの面接ロールプレイ中に感じたなんとも言葉にしづらい難しさ。

 

結果的にも7割にギリギリ届かず、今の自分ではまだレベルが足りないと痛感した瞬間でもありました。

 

点数は意外ではなく、納得できています。

 

数々の面接対策動画を観ていて、「できなかった部分」を俯瞰して見れているからです。

 

慢心を覚えずに、支援のあり方や面接スキルについては今後も継続的に学習して行きたいと心がけています(いずれ上位資格のキャリアコンサルティング技能検定2級も視野に入れて)。

 

そもそも私が実技試験を受けたきっかけは、日々実務でCLと面談を重ねている中で、「これでよかったのだろうか」という自問自答や不完全感が頻繁にあったからです。

 

CLから直接評価をいただける機会は少ないですし、教育分析やSV等の機会も多いわけではありません。

 

自分の支援スキルが客観的に観てどう評価されるのかを知れるキャリコン試験には大きな魅力を感じていました。


自分を客観視するための転機とも言える試験で、「今、私に最も必要な資格」との出会いでした。

 

そして、初めは学科試験のみを受けるつもりでしたが、逃げずに実技試験に立ち向かって良かったとつくづく噛み締めています。

 

思えば社会福祉士試験を受験した時も、あまりにも午前科目の出来が悪くて逃亡したくなりました。

 

目の前の現実から背けなかったから今があるわけで、ダメ元でもチャンスをつかめたら、トライしてみないと結果は分からないことを身をもって証明できました。

 

カウンセリング技法を実践で評価してもらえる資格自体がレアなので、自分自身がレベルアップできるおススメ試験とも言えます。

 

翌日に早速登録申請手続きを行いましたが、今後はいかにこの資格を活用させるのかを模索しながら研鑽を積んで行きたいと思っています。

 

実務を通して実践を重ねるのもそうですが、この絶対合格ブログでもキャリコンの魅力や合格のポイント等を発信をして行ければと考えています。

 

「食えない資格」と揶揄されることがあるキャリコン資格の可能性を広げて行きます。

 

 

実技試験対策講座を受講しようか独学のみか迷われている方へ

 

独学のみで受験した私の主観になりますが、独学だけで実技試験の一発合格をねらうことは簡単ではないと感じています。

 

論述と面接試験は、あらゆるケースが登場しても柔軟に対応できる総合力が求められていることをひしひしと体感しました。

 

私の場合は論述もロールプレイも、6割を超えられた運要素もあったと振り返っています。余裕合格(論述・面接ともに7割超以上)ではなかったので、紙一重だった危機感も残っています。

 

「実務経験があるから、対策不要で行けるだろう」と、なめてかかったら、痛い目に遭う可能性が高いと言えます(現に、無勉で対策講座なしで、論述・実技を受けて合格されたという体験談は目にしていません)。

 

 

実務では多彩なケースを経験してきたので、百戦錬磨とまでは行かずとも、どんな事例でもなんとかなる自信を持って臨みましたが、試験となると別物です。

 

事例もその時によって変わりますし、CL役とも面接官とも初対面という条件下で、20分の短時間で対応しなければならないので、独学や実務経験だけに頼ると思うように展開できない歯がゆさが残るかもしれません。

 

実技試験は、突き詰めると自分と向き合うことが欠かせませんので、恐怖や目を閉じたくなる時もあると思います。

 

ですが、自己覚知を避けてでは、自己一致が求められるキャリコン試験の実技試験突破は難しいのではないかと私は考えています。

 

 

 

 

今後はキャリコン累計10万人計画を突破する見込みなので、難化する可能性があるという声も上がっている中(ジャン一さんの動画)、小手先のテクニックや対策動画・問題集を模倣しただけの形では、合格ラインに到達できなくなる可能性が考えられます。

 

参考:キャリアコンサルティング技能検定2級第29回、28回実技の傾向を見ると、採点側からの視点から、全体を俯瞰する力を求めていることや、小手先のテクニックは求めていないことが書かれています。

 

 

 

また、客観的に助言を与えてくれる相手がいるのも重要です。

 

本番に対応できる力は一朝一夕で身につくものではないので、対策講座参加やロールプレイの練習相手が得られる環境下ならば、その選択肢をおススメします。

 

金銭的負担を気にされる方もおられるかもしれませんが、試験代は3万円しますし、試験を1日ないし2日間こなさなければならない時間的な制約もできます。

 

確実に合格したいのならば、対策講座を単発でも数回でも受けることの方が、コスパもタイパも良いのではないでしょうか。

 

合格後もそこでつながったご縁から、新しい仕事や可能性が広がる可能性もありますし、私の身近に数名います。

 

 

まとめると実技試験は、論述も面接も、自分を客観視しながらケースに対応できる応用力が今後も求められて行くと私は感じています。