第27回国家資格キャリアコンサルタント(以下キャリコン)試験間近ということで、過去記事からピックアップして、論述試験に役立てるであろう体験談を再掲します。
はじめに、私自身、キャリコン試験は幸いなことに初回受検で合格することができました。CC協議会の試験を受けており、得点は約7割でした。
加えて、2級キャリコン技能士の論述試験も2回受けており、約7割を取ることができたので、両経験を下に展開します。
下記の体験談に実際の様子や事前勉強についてまとめていますが、今回は経験から、「これをやってしまうと減点になるのではないか」という視点から展開します。
CC協議会主催の2級技能士試験については、過去2回独学で受検しております。
1回目の論述は56点で不合格(60点以上が達成)、2回目は66点で合格ラインを上回っていました。
この10点という数字は何なのかという点について、協議会から採点結果についての解説はないため、自分なりに分析した点と、不合格時から改めた点について簡潔にまとめてみました。
1.誤字脱字をなくすように心がけた。
当たり前のことを言っているようですが、私はキャリコン試験と初回の2級技能士試験時に、いくつか誤字で解答してしまいました。
試験終了後に冷静に振り返ってみて気付いた感じです。
辞書を見ても存在しない文字を作り上げて書いてしまっていたというやらかしです。
例えるならば、支援という言葉を違う言い方として、「助支」というような造語を用いてしまった感じです。
なぜこんなことをしてしまったのかというと、同じ言葉をなるべく避けて、差別化したほうが点数が伸びると思っていた点が裏目に出てしまったと思っています。
自分だけしかわからない言葉ではなくて、採点官から見て客観的に通じる言葉を用いないと、減点になることを痛感しました。
更に、キャリコン試験では、枠を飛び越えて文章を記入したまま提出したので、当然のごとく減点になっていたはずです。
こういうケアレスミスをやらかしてしまったのは、事前対策が弱かったことが起因しています。
初回の2級技能士試験時は、途中退出するほどの余裕がありましたが、二回目に関しては、このような反省から、誤字脱字をなくすべく、時間が許す限り数回隅々まで見直しました。
あたり前のことをあたり前にこなすことの確実性が論述試験では求められます。
1点の重みを知っているからこそ、最後まで気を抜いてはならないと学びました。
2.主語をしっかりと書く
これも当たり前のこと続きになりますが、キャリコン時には当然意識していましたが、初回2級技能士時は、一切主語を書かずに記入していました。
相談者またはCLという記述を抜かしていたということです。
やはり、読んでもらうという視点に欠けていたと反省していました。2回目は相談者という言葉をためらわずに加えています。
3.方策の数を増やした
これは主に2級技能士試験時の反省です。
初回は、3〜4点くらいしか書けなかったのですが、二回目は5点は書けていました。
対策資格学校の模範解答を見ると、毎回6点も書かれていることからも、広い視点が求められると感じています。
得点源でもありますので、初回で不合格になったことから、知識不足で、より力を入れなければと感じました。
4.質にこだわる
方策の数を増やすことが課題と言いましたが、ただ単に無理やり引き伸ばすのではなくて、質が伴っていないと得点にはつながらないと感じています。
どういうことかといいますと、よくありがちな「自己理解不足」という言葉を前面に出しながらも、その根拠が薄いという点です。
あとは、「jobtag」などのツールや情報提供を記述する際も、「目の前の相談者に役立てつのか」そして、「なぜそれが必要か」という筋書きを組み立てないと点数は伸びないと感じています。
つまり中身が肝心で、「自己理解不足」という単語を書いていれば得点がもらえるという採点にはなっていないと思われます。どこにでも当てはまりそうな記述は点数が低くなる可能性がありそうです(公式にある2級技能士試験官の所感を見ても)。
ちなみに私は2回目は自己理解不足というキーワードはあえて外して書きましたが、なんとか合格点は上回りました。
事前に用意した言葉を使う前提ではなくて、目の前の相談者に必要な支援を的確に書けることが求められているはずです。
以上、私の失敗例をもとにした改善点になりましたが、毎回テーマが異なるので、運の要素も大きいと思われます。
日頃勉強してきたことや、実務での蓄積が本番でできる限り発揮することができれば、運が味方をしてくれて、合格ラインを超えられると信じております。
相談者によって役に立てるような、あなた様だから書ける解答を提出してくださいね。