介護と仕事の両立に悩んで離職する人間を防止するために、専用の窓口を用意している企業が設けられているようです。
企業向けのリスクマネジメントサービスを手がけるSOMPOリスケアマネジメント(東京都新宿区)。
「産業ソーシャルワーカー」(産業SW)の相談窓口を契約企業向けに設けているようです。 例:東京海上日動火災保険株式会社
昨年5月から始めた介護離職防止サービスの一環です。
全国中小企業団体中央会の業務災害補償制度における「健康経営アシストサービス」の電話介護相談にも社会福祉士の役割として書かれています。
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従業員のニーズ調査やセミナー、看護師が24時間体制で対応するクイック相談とは別に、社会福祉士の資格を持つ産業SWが予約制で対応する相談窓口があり、従業員は無料で利用できるそうです。
働き方や企業内制度に関する点は、個人の相談内容が特定されない範囲で人事・労務担当部門に伝え、制度改善を提案するような働きかけをするとのこと。
産業SWは、社会福祉士が所属する日本社会福祉士会のネットワークを活用して情報提供を行えるというメリットが説明されています。
これまでは、産業カウンセラーや心理相談員が社員のメンタルケアを担っていましたが、介護離職防止という福祉分野の専門家として、社会福祉士が活躍できる場が創られています。
産業ソーシャルワーカーという資格が誕生したようで、3級から1級までの認定試験が今年の10月より開始するようです。
1級の受験要件の一つとして、精神・社会福祉士資格取得者が掲げられています。
産業ソーシャルワーカーとは、働く個人が抱える問題に向き合い、さまざまな関係者と連携しながら、解決のための行動の第1歩を踏み出すまで伴走する相談の専門家です。働く人々のワークライフに貢献し、企業の生産性向上にも寄与するもので、企業に所属するか、もしくは契約を結ぶ形で、個人の相談にあたります。
産業ソーシャルワーカーとは | 一般社団法人産業ソーシャルワーカー協会より