巷では早速2019年度対策のテキスト・問題集が発売し始めます。
これから長丁場の受験を目指すにあたって特に注意したい点は、「問題集を揃えただけで満足してしまうケース」です。
本来ならば問題集を手に入れてから本格的にスタートするわけですが、尻すぼみのようにやる気が消え失せてしまって、本棚にお蔵入りしてこう思うわけです。
「とりあえず、問題集を手に入れたことだし、まだ受験日までかなり時間あるから後ででいいか」
と安堵して先延ばしにするのです。
そして直前になって冬眠から目覚めたかのようになって封印していた本を開いても、
「今更こんだけの問題量をこなせるわけがない」
と現実を直視して敵前逃亡してしまったらとても残念な1年に終わってしまいます。
他人事のように言っているようですが、この流れはかつて私自身が別の試験を目指す上で何度か経験してきたのです。
そして、再受験を目指さぬまま問題集も手を付けずに終わりを迎えたという結末も辿っています。
なぜ本番直前まで問題集を開かなかったかと言うと、一つの理由として、本棚に並べているタイトルを目にしただけで、まるで合格したかのような錯覚に覆われてしまい、勉強から逃避してしまう日々が続いたのです。
受験終了後の本の処分にも一苦労です。
未使用な物だとしても、ブックオク等に売りに行ってもだいたい1冊10円〜50円くらいです。
定価がそれなりにしているだけに、何とも言えない気持ちだけが残りました。
私だけではなくて、どうやら受験生の方の中にもこのような状態に陥っている方が少なくはないという印象を受けます。
他にも、一度購入した数カ月後に新作が発売されたのを知って、不安から衝動買いしてしまうことで、大量の問題集を揃えて精神を安定させようとすることもあるかもしれません。
けれども、絶対合格計画を目指す上でこの考えは効率が悪いと言えます。
なぜならば複数の問題集を手に入れると、ただでさえ覚えなければならない科目が多いのに、倍増されてしまうことで、更に勉強へのモチベーションが下がってしまうリスクがあるからです。
特に初めて勉強に着手する初回受験者にはオススメしていません。
途中で心が折れて勉強そのものが嫌になってしまう可能性があるからです。
以上のように、問題集を集めるまでの情報収集に力を入れて、書店やインターネットで購入していざ手にした時点で、まるで合格を果たしたかのようにミッション終了してしまう気持ちは、他でもない私自身が体験しています。
まずは1冊ないし2冊「これだ!」と腹をくくったテキストに定めて集中してみてください。
相棒は試験のその日まで勇気と力を与えてくれます。
私はろくに問題集を解かずに受験を諦めてしまった別の理由として、
「そこまで本気ではなかった」
という精神面の問題がありましたが、みなさんにとっては精神・社会福祉士資格を絶対に手にしたいという動機があることでしょう。
その想いを絶えず合格発表日まで宿し続けられれば、問題集を揃えただけで自己完結してしまうという形には留まらないはずです。