今回は過去問の重要性を説明した記事となりますので、もしかしたら肌に合わない方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう見方もあるということで参考にしていただければ嬉しいです。
法律の登竜門的と言われ、成年後見制度等、社会福祉士・精神保健福祉士試験共通科目とも似通った出題もされる宅地建物取引士試験ですが、毎年のように試験終了直後に木霊する声があります。
過去問は通用しなくなった。
「正しいものを一つ選べ」問題以外で個数問題も混ざっており、問題のレベルが上がった。「過去問だけでは太刀打ちできない」といった過去問絶望論が必ずと言って連呼されます。
そんな一部の受験生の声とは裏腹に、試験分析を行っている資格取得学校の総評を見ると、
「全体的な難易度は昨年より若干高かった。過去問を中心としてしっかりと学習をしてきた受験生であれば、解答できる問題が多かったと言える」
といった分析が書かれることが多いです。
過去問と基本書のみの学習で、自己採点を取れた方の生声を見ると、
・最低5周は回した。
・10周やった。
・過去問を丸暗記しただけで受かるわけがない。試験は同じ問題なんて出ないし、応用問題が出題されるから、過去問の基礎知識をしっかりインプットして、本番で使いこなせる力が必要だ。
といった感想が挙げられていました。
出題形式に変化が生じている今後の宅建受験においても、過去問をベースにして基礎知識をマスターする勉強法の重要性は変わらないでしょう。
社会福祉士受験においても、宅建受験に見られる過去問重視勉強法は共通しています。
社会福祉士試験においては、「国語の読解力で解けるような問題、福祉クイズみたいな問題が増えた」という感想が多々挙げられるようになりました。
確かに、例年過去問では見たことがないような新出問題が揃っていますし、この流れは令和二年度の本試験でも同じ流れになるでしょう。
なぜ過去問がそこまで重要かという理由の一つに、毎年のように過去問を焼きまわしたような類似問題が必ず出題されていることがあげられます。
宅建士試験終了直後のように、赤マル福祉サイトにおいて、「過去問を丁寧に解いていれば対応できる」と評され続けています。
なにを問われているか、何を覚えればよいのか、出題者の意図を把握するためにも過去問は欠かせないのです。
黒歴史とも言われている最低合格水準の第25回試験を受けた受験生からは、「もはや過去問学習は全く通用しない時代になった」という声が多数聴かれました。
その一方で、過去問のみを使って、80点以上で合格を遂げた合格者からの喜びの声も届いています。
こう見ると、過去問神話が崩壊したというよりも、使い方、取り組み方の工夫次第とも言えてきます。
新出・奇問は、運・勘・常識力の三拍子で解いて、過去問からの類似基礎問題は、確実に取りこぼさなければ、合格ライン突破レベルは実現可能です。
今後も過去問の重要性は再三説いていきたいと思います。