第27回国家資格キャリアコンサルタント学科試験、実技論述試験を受験されたみなさま、改めてお疲れ様でした。
試験終了後から一週間が経とうとしていますが、既に自己採点を終えられて、明日から始まる実技面接試験に備えておられる段階ですよね。
皆様からのアンケートや自己採点投票コメントを拝読して、変化のある試験だった様子がうかがえました。
自己採点で70点以上解けていた方は、合格内定ということで、発表日が楽しみになりますね。
「マークミスになっていたらどうしよう」という不安に駆られている方も多いことだと思いますし、私自身も数十のマーク式試験を受けていますが、その不安がゼロの時はなかったので、お気持ちはよくわかります。
私自身一度もマークミスはなかったですし、マークミスを気にされる方ほど、本番で神経を遣ってしっかりとマークできているはずですので、自己採点の点数のままになると信じる者は救われるはずです。
さて、実技論述試験については自己採点ができないので、学科試験の結果以上に不安に駆られている方も多いのではないかと想像します。
私自身、ちょうど約2年前に試験を受けた際には、とにかく時間ギリギリまで欄を埋めるのに精一杯で、何度も消しゴムで消しては書き直したりを繰り返していたので、試行錯誤しながら解いていたような感覚でした。
事前勉強も数日くらいしかしていませんでしたので、正しい型というものを熟知しておらず、実務経験をベースに書いていました。
結果的には約7割の点数でしたが、思っていたよりも点数が出ていたというのが感想でした。
この実務経験ベースで、事前対策をほぼせずに臨んだ面接試験でしたが、受験生のみなさんにとって最もハードルが高く、心配なラスト試験であるのではないでしょうか。
どれだけロールプレイの実践を積んでも、実務経験が長くても、この試験の場合は、絶対的な自信を持って取り組める方は多くはないでしょう。
なぜならば、学科試験とは異なり、生身の人間を相手に展開し、絶対的な正解が存在しない試験だからですよね。
私はとにかく、実務経験の延長線上のスタンスで受けましたが、四苦八苦しました。
別記事で詳しくまとめていますが、発話量が少ない相談者で、話を深掘りすることができずに時間切れとなってしまいました。
ロールプレイ終了後の口頭試問も、「とにかく答えなければ落ちる」という思いに強く縛られていたため、的確な回答を述べられた自信はありませんでした。
頭の中では、「言いたいことが的確に伝えられていない」と思いながらも、口では精いっぱいの振り返りを述べていましたが、不完全燃焼感が合格発表日まで残りました(今でも続いています)。
手応えはありませんでしたので、合格発表日まで伸るか反るか不安で不安で仕方がありませんでした。
結果的にはオールA合格でしたが、至らない部分が露呈して、「もっと相談者が話せるまで待てばよかった」とか「あの一言は余分だった」と反省する部分が洪水のように溢れています。
反対に、自信満々で、相談者を先導するようなスタンスを取られた方が残念な思いをされたという声も聴いたことがあります。
現に私自身がその後に受検した2級キャリコン技能士実技面接試験でまさにその流れを実践してしまい、不合格となりました。
そう言うと、何が正しくて、何が間違っているのか分からなくなってしまう方もいると思いますが、これまでキャリコン試験や実務・講習で習ってきたことをあなた様なりのスタンスで体現できればきっとうまくいきます。
想定外の展開になることが当たり前ですので、できなかったことは見栄を張らずにしっかりと口頭試問で伝えて、解決アプローチに舵を切らずに、「相談者を知ろうとする」スタンスが相手に伝われば、相手の表情や語気に変化を感じられるでしょう。
焦らず、急かさず、答えを教えようとせず、当日はベストを尽くせますよう心より応援しております。