勉強のやる気が起きなくて時間だけが過ぎてしまうことに悩まれている方は少なくはないようです。
やる気スイッチをオンにするきっかけとして、今回は、「期待価値理論」について紹介します。
期待価値理論とは、何らかの行動を起こすモチベーションは、その行動で「成功するだろうという期待」と「その結果にどれだけ価値を置くか」の掛け合わせで決まるという心理学の理論です。
この理論は、期待×価値という式で表すことができて、成功の期待が高く、かつ結果に魅力を感じていればいるほど、モチベーションは高まります。(AIによる概要より)
成功の期待とは、「合格できるだろう」と置き換えられて、価値は「合格できた後に手に入るメリット」と言えます。
勉強のモチベーションを高めるためには、合格の価値と合格できるだろうという期待値が高ければ高いほど向上するというメカ二ズムです。
合格の価値というものは、受験を志した時点ではっきりされている方が多いかもしれません。例えば、就職や転職、昇給、昇進等具体的な待遇、処遇に関連している場合です。
しかしながら、どれだけ合格の価値が高くても、勉強そのものに取り組む気力が湧かない場合や、合格できる自信を持てない場合は、モチベーションが上がりにくくなります。
対して、勉強そのものは軌道に乗っていたり、作業が厭わなくても、なんのために合格を目指すのかの目的、価値が明らかになっていないと、いずれ停滞路線に進んでしまうリスクがあります。
特にスランプに陥った場面で、「合格の価値」を認識していないと、立て直しが難しくなるような側面があります。
肝心なのは、どちらか片方だけではなくて、両方の側面を意識することです。
特に合格できるだろうという期待値については、一朝一夕で強く持てるわけではありません。
先日の記事でも扱いましたが、日々の蓄積で、スモールステップを踏み続けることで、いつの間にかそう思えるようになって行くので、時間と忍耐が必要になります。
また、期待値を高めていく中で、当初念頭に入れておいた合格の価値以外にも魅力やメリットを覚えられる可能性も高いです。
例えば、資格合格後だけではなくて、勉強で培った知識を身近な生活で応用したり、視野が広がるという価値を感じられると、よりモチベーションが向上します。
期待価値理論が受験勉強モチベーション向上の役に立てれば幸いです。