今月を振り返ると、12日に行われた第28回介護支援専門員(ケアマネ)試験や、19日に実施された宅建士試験、18、19日に実施された保育士試験等が印象的な一ヶ月でした。
各試験に共通しているのは、予め合格ライン(合格点)が設定されている絶対評価ではなくて、試験難易度によって前後が合格するように基準点が変動する相対評価になります。
この「何点になるのかわからない」という要素ほど、合格発表当日までまとわりつく不安はないですよね。
かくいう私も、相対評価試験の数々を経験しています。
前述した宅建士から社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師試験と言った国家試験で、不安な毎日を嫌と言うほど味わってきました。
当事者ではないと分かりづらいこの晴れないモヤモヤ。
どれだけ試験慣れをしていても、この合格点の見えない不安が芽生えなかった試験はありませんでした。
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試験終了後はどれも手応えがなくて、「ダメかもしれない」という悟りモードに切り替わってしまったのですが、いざ恐る恐る解答速報から自己採点をしてみた結果、合格の可能性を感じられる点数を目にすることになるのです。
合格予想点や過去の合格ラインを照らし合わせても余裕の出来具合ならば(8割以上くらい)、そこまでビクつくことはないのですが、運命のいたずら学習不足により、合格点ボーダーに位置することになってしまったので、伸るか反るかの不安が日に日に高まる一方でした。
後の祭りとは言ったもので、「あの時、解答を変更しなければ」という後悔の念に駆られたりもしますが、現実は転生してやり直すこともどうすることもできません。
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初めて受験した公認心理師試験においては、直前に解答を変更したものが全て外れており、そのままにしておけば合格できたという皮肉なフィナーレを迎えましたが、そこで実力不足を痛感しました。
そのような経験もあり、資格試験は1点によって合否が分かれるため、
模範解答と自己採点のズレがあったら・・・
マークミスがあったらどうしよう・・・
という「IFストーリー」が脳裏から離れずに、ダメだった時の未来を描いてしまっていました。
不安が高まりすぎて、そもそもマークシートと問題用紙のチェックがズレている(転記ミス)かもしれないというありえないような可能性を浮かべてしまい、自分で自分を追い込んでいたくらいです。
SNSで他の受験生の出来具合を見ても、8割以上取れているという声も少なくはなく、自分よりも自己採点で点数が取れている受験生がこんなにもいるものなのかと圧巻されて、ますます自信を失いそうになりました。
同時に、「合格点が上がるのではないか」という不安もプラスでついてくるのです。
散々当時の自分を思い出しながら実体験を書きましたが、このままで終わらせてしまうと、不安が広がってしまう形で終わりを迎えてしまいますよね。
私の経験上、合格予想点に位置していて、合格するかどうかの不安が大きければ大きいほど、実際に合格できる可能性は高いと思っています。
これは私自身だけではなくて、過去13年間の絶対合格ブログで出逢った社会福祉士や精神保健福祉士試験受験生のみなさんの軌跡からもそう言えます。
私の場合は、合格点ピッタリで運良く受かった宅建試験もあれば、合格基準点が史上最低となり、10点以上上回って合格できた公認心理師試験という経験もありました。
相対評価試験は、何が起こるかわからないから不安にもなりますが、蓋を開けて見れば、合格の神様が微笑んでくれるようになってくれる未来もあるのです。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、試験が終わってからは祈ることや願うこと、そして時の流れを待つことに徹するしかないわけですが、不安からあがいたり、もがきたくもなるのですよね。
合格発表日まで夜も眠れないような日々が続くかもしれませんが、決してあなた様だけではありません。
そして、そういう自分の中で四苦八苦して過ごしてからの合格は格別ですし、その後の新しい進路においても活かされるようになります。
現に私がこの記事を書けているのも、まさにあの不安の夜を何十日も経験してきたからです。
もう答えを修正することはできませんが、それほど不安であるということは、試験に対して本気で向き合ってきた証拠です。
この先に本気桜が開花するように、心より成就を願っております。
