7月5日に控える「第32回国家資格キャリアコンサルタント試験」まで、いよいよ残り約一ヶ月となりましたね。
今回は、学科試験と実技論述試験の両方に共通する、合否を分ける「学習の転換点」についてお話しします。
私の知り合いに、養成講座ルートから受験し、「3度目の正直」で見事リベンジ合格を果たした方がいます。
その方は、1回目、2回目ともに、学科も実技も本当に「あと一歩」のところで涙を飲んでおられました。
しかし、3回目の受験に向けて「ある取り組み」を変えたことで、見事に同時合格を成し遂げられたのです。
では、不合格だった2回目までと、合格した3回目では何が違ったのでしょうか。
それは、勉強法を「インプット中心」から「過去問中心学習法(アウトプット)」へと大きく舵を切ったことです。
その方は2回目まで、過去問にはあまり触れず、参考書や養成講座の分厚いテキストを隅々まで網羅することに傾注していました。
いわゆる「知識を詰め込むインプット学習」です。
しかしその結果、学科の点数は2回とも「あと数点」届きませんでした。
転機となったのは、養成講座の同期で一足先に一発合格を果たした先輩からのアドバイスでした。
「キャリコン試験は、とにかく過去問学習に尽きるよ」
特に昨今のキャリコン試験は、出題範囲が年々広がりを見せています。
学科試験では『労働経済の分析』や最新の職業能力開発基本計画など、膨大な白書や統計データが出題されます。
これをテキストから丸暗記しようとするのは、砂漠に水を撒くようなもので、非効率です。
しかし過去問を解き込むと、「国がキャリアコンサルタントに知っておいてほしい統計のポイント」や、「理論家たちのどの概念が、どんな引っかけの選択肢として出題されやすいか」という出題者の意図(クセ)が見えてきます。
これは論述試験も全く同じです。
実技論述も、試行錯誤しながらテキストの理論を暗記するだけでは点数が伸びません。
先輩からの「とにかく過去問を解いて、実際に自分の手で書いて、試験で問われるポイントを体で覚える」というアドバイスに従い、その方は論述の過去問にも徹底的に向き合いました。
最新の論述試験は、クライエントの感情(内的準拠枠)を捉え、キャリコン視点での問題立てから具体的な展開へと繋げる「型」の習得が大きいです。
これは、テキストを読むだけでは絶対に身につきません。
過去問という「実際のケース」を使って泥臭く書き続けることでしか、現場で使える応用力は磨かれないのです。
「過去問に始まり、過去問に終わる」 この王道の言葉は、最新のキャリコン試験においても間違いなく該当します。
その知り合いの方は、1回目、2回目のインプット学習の段階で、すでに合格に限りなく近い「知識量」は蓄えておられました。
だからこそ、残り一ヶ月の期間を「実践問題(過去問)を解き続けること」に全振りしたことで、バラバラだった知識が繋がり、本番で応用できるレベルへと一気に到達されたのだと思います。
試験まで残り一ヶ月。テキストを読み込むフェーズは終わりです。
ここからは恐れずに過去問の海へ飛び込み、ひたすらアウトプットを繰り返して「試験を解く筋肉」を鍛え上げていきましょう!

