私がサイトにて独自の悩み相談活動を開始して早10年以上が経ちました。
私がこれまで取り組んできた分野は主に、「恋愛・人間関係の悩み」「職の悩み」「勉強の悩み」の三本柱です。
これらの悩みが軸となった背景には、私自身が10代20代に悪戦苦闘してきた実体験がベースとなっています。
延べ3500名を超える様々なバックボーンを持った老若男女の皆様の話を聴かせていただきました。
メールや通話を中心に繰り広げていますが、1000文字を超える長文メールで、心の叫びを伝えてくださる方や、先の見えない不安に震えている皆様の話を逐一聴かせていただく中で、ひしひしと感じていること、それは、「責任」の二文字です。
もし自分の対応で、相談者様を追い込んでしまったらどうしよう。
あの時、もっと違う言い回しがあったのではないか。
余計なことを言ってしまったのではないか。
一回のやり取りを終えた後に行っている、反省会の中で、上記のような自責の念が残ることが多々あります。
メールにしろ、通話にしろ、相手は生身の人間です。
相談や傾聴は、時として心の傷口を広げてしまうリスクも兼ねているのです。
インテーク(初回)の場面で、「自分では対応しきれない」と感じる方には、申し訳ない気持ちを持ちつつ、カウンセラー等の専門職を紹介したケースもあります。
それは、相談を実施することが、お互いにとってデメリットの点の方が多いという観点からです。
相談者様に改善される見込みが考えられなくて、私自身もバーンアウトになってしまうかもしれないと判断した場合は、丁重に上記のような代替案を提供しています。
私は基本的に単独で悩み相談活動を継続してきましたが、一人で対応することの限界と、他部門と連携することの大切さを痛感する場面が増えています。
そこで、2年前からは定期的にオフ会などを開いて、リアルタイムの場で読者や相談者様と対話を重ねたり、同じ志の方々と意見交換を図って鼓舞されています。
まさに、ピアカウンセリングのような効果を体感しています。
他にも、少しでも技術を高めるために、カウンセリングに関する本を読み漁っています。
例えば臨床心理士になるために、大学院で学ぶような専門的書物ではなくて、基礎を学べる入門書をチェックしています。
基本と基本としてオススメなのは以下の4冊です。
『よくわかる心理カウンセリング (図解雑学) 』
『史上最強図解 よくわかる恋愛心理学 』
『イラストとケースでわかるやさしくできる傾聴 』
『カウンセリングのすべてがわかる -カウンセラーが答える本当の心理学- (ぐっと身近に人がわかる) 』
これらの本の特徴は、親近感が湧くイラストや図表をたくさん使っていて、心理学用語や技法を分かりやすく理解することができる点です。統計データなども載っていて、根拠が信頼できます。
大学の現役教授が書いたような専門書は、活字がびっしりとしていて、開いただけで、気後れしてしまうものが多いのですが、この3冊は入門書として、活字嫌いの私のニーズにぴったり合っていました。
まずはこれらで、心理学や傾聴の全体を把握してから、応用を深めていくつもりであります。
SWや看護師といった対人関係に活かしたい方だけではなくて、身近な人間関係を上手く構築したい方にも目から鱗の作品です。