例年ですと9月10日~16日までは、自殺予防週間になっています。
9月10日の世界自殺予防デーにちなんで一週間設定されています。
自殺予防週間は、当該期間中における集中的な啓発事業等の実施を通じて、国民に自殺や精神疾患についての正しい知識を普及啓発し、これらに対する偏見をなくしていくとともに、命の大切さや自殺の危険を示すサイン、また危険に気づいたときの対応方法等について国民の理解の促進を図ることを目的とするものです。
自殺予防を働きかける方法として、内閣府の作成した自殺予防週間広報ポスターというものが存在します。
みなさんも既に身近などこかで目にしているかもしれません。
電話相談の他、文明の利器を活かしてSNSを使った自殺予防対策を実施されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000199724.html
●ゲートキーパーとは
自殺予防対策を行うのは、必ずしも専門家である必要はありません。
いのちの門番(ゲートキーパー)は誰でもなることができます。
「変化に気づく」「じっくりと耳を傾ける」「支援先につなげる」「温かく見守る」ことがゲートキーパーの役割です。
2014年9月11日付の日本経済新聞では、精神保健福祉士を筆頭とした福祉専門職が自殺未遂で救急搬送された精神疾患患者を定期的に支援した結果、自殺の再発を6カ月間抑止する効果があったとの研究結果がニュースに載りました。
精神保健福祉士ら専門職が定期的に面談し、人間関係や経済面など個々の問題を解決するため援助組織への橋渡しをするなどしたところ、1カ月後、3カ月後、6カ月後までに再び自殺を図った割合は0.7%、1.6%、6.0%と推移。一方、支援対象とならなかった再度自殺を図った割合は3.6%、7.3%、11.9%だった。
研究リーダーの平安良雄・横浜市立大教授(精神医学)は「自殺未遂の直後ほど再発リスクは高いが、福祉の専門職による支援が一定の抑止効果を持つことが裏付けられた」と分析した。
引用先:日本経済新聞「自殺再発、6カ月間抑止 福祉専門職の支援が効果」
自殺対策としての精神保健福祉士や専門職の重要性を認識させられるような記事でしたが、私達が日頃からゲートキーパーのように、他人に関心を持ち、異変に気がついたら声をかけることや耳を傾けることで予防につながるという効果を意識していくのが大切だと感じさせられます。
よかったら、話を聴くぞ。
ずっとそばにいるよ。