私が第17回精神保健福祉士試験の受験勉強に本腰を入れたのは、1月4日からで、試験日は1月24日でした。
実質20日間の短期集中詰め込み勉強法で合格できました。
※社会福祉士試験合格に伴う共通科目免除のため、専門科目対策の問題集を購入しています。
以後専門科目勉強法のみに絞っての説明になります。
私は『精神保健福祉士国家試験 過去問一問一答問題集専門科目編』の1冊を中心に勉強しました(令和になってから最新版は発売されていません)。
全1500問の問題構成です。
第1回目からの過去問題がベースに1問1問が構成されており、頻出別にA~Dランクに分別されていました。
内訳は、以下の通りです。
ランクA・・・特に出題実績が多い必修テーマ 全310問
ランクB・・・しっかり押さえる定番テーマ 全610問
ランクC・・・ここまで押さえてひと安心 全330問
ランクD・・・さらに押さえて得点アップ 全250問
社会福祉士試験対策時に使用した問題集は一問一答式に切り分けると全3000問ですが、共通専門と合わせての分量になります。
専門科目のみで1500問を網羅すれば、必ず合格できるという算段です。
加えて過去の合格点を鑑みてみると、総得点80点に対して、第25回試験を除いて、6割以下でも合格できるデータも後押ししました。
第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回
35点 35点 33点 38点 44点 42点 44点 42点
第21回 第22回 第23回 第24回 第26回
41点 40点 44点 47点 44点
この数字を見ても、実際には半分の5割程度でも受かる回のほうが多い実態が分かりました。
1000問以上もインプットすれば、まず合格は間違いないですし、7割以上目標を視野に入れることにしました。
ところが、いざ学習を開始すると、想定通りにいかないのが国家試験というものです。
私が受験した第17回の試験結果は、44点でした(全体の場合は91点)。
加えて試験の手ごたえがあまりにも悪くて、戦意喪失しそうになっていた私でしたが、この勉強法で目標の7割は突破することが出来ました。
私のやり方は、一問一答を一つずつ精読しながら向き合っていくというものではありません。
導入の部分として、まずは1~50問くらいのまとまった単位で問題と解答をざっと目を通すのです。
そして、1問目に戻ってから解き始めるという形でした。
「木を見て森を見ず」ではなく、まずは森という全体像を掴んでから、1本1本の木に対処した方が特徴を掴めて捗るという効率の良さを体感していたのです。
社会福祉士試験の受験知識があれど、精神保健福祉士試験として覚えるべき専門知識は新たにたくさんありました。
病名や薬などはなかなか頭に入らずに、自分との闘いが続きましたが、残された時間が20日を切っていたので、泣き言を放って立ち止まっていられるような状況ではありませんでした。
地道な作業の繰り返しで、2回、3回間違える問題も、4回目には解けるようになっていました。
反復学習のたまものです。
本番では、「正しいものを2つ選べ」が10問以上待ち構えていましたが、一問一答で培った正しい知識がまさに発揮されました。
手ごたえが悪くても、最後まで諦めないチカラが合格へと結びついたものです。
2冊目の『精神保健福祉士国家試験問題分析と受験対策過去問題集 専門科目編』
については、開いたのは直前の3日間だけです。
最新の試験傾向を把握するためと、わかりにくい語句をイラストや図表でまとめてあるので、テキスト代わりに眺めて使用しました。
白書などの統計問題からの出題は、ネットをこまめに使って最新の数字を把握することに努めました。
養成講座で使用していたテキスト等は一切使わずに、イメージしにくい人物名や制度はネットや画像検索を駆使して浸透させて、後はひたすら1500問の反復学習という地道な作業に没頭しました。
第17回〜26回試験は全体的に基礎的な出題が多かったようですが、問題文の言い回しや二つ選べ問題、事例問題の読解から惑わされて本来の力を発揮しにくくなるというトラップにひっかかってしまう方もいらっしゃったようです。
今年度の第27回試験も、基礎力を中心とした読解力・判断力を瞬時に求められるような構成になると思われるので、確実な知識を培うためにも、一問一答式や過去問題集を反復学習されることをオススメします。
第27回試験対策最新問題集
漫画で覚える精神保健福祉士国家試験