この記事では、私が受検した2024年6月第32回2級キャリアコンサルティング技能士国家検定の記録を簡易的にまとめています。
結果通知を目視した1時間後に発信しており、心がヒリヒリしながら勢いでまとめているため、不足箇所がある可能性がありますので、気付き次第追記します。
初受検時の受検記録
受検前のQ&A
Q.受検回数は?
2回目の受検でした。
初回は、前回にあたる第31回試験です。
Q.受検の属性は?
実務経験5年ルートで受検しております。
国家資格キャリコンについては、2023年に取得しております。
Q.勉強の仕方は?
完全独学です。
基本的にはネットや書店で購入した対策問題集と、YOUTUBEの講師動画を参照しながらイメトレして臨みました。
実技試験受検当日のまとめ
論述試験編
6月中旬の日曜日、東京都の大妻女子大学が受検会場でした。
1時間前に到着したのですが、キャンパス内には入れなかったため、敷地内でそよ風にあたりながら待機しておりました。
論述試験対策については、前回使用した模擬問題集を中心に、全10問を何度も繰り返し書きながら、どんな問題が出題されても対応できる応用力を培うことに傾注しました。
対策に使用した問題集
本番の問題を眺めてみると、老後の親介護と仕事の両立について等が描かれており、「難しそうだな」と即座に感じました。
一方で社会福祉士としての実務経験から解答できるような方策の視点もあり、手応え的には、6割行ったのではないかという感触と、ベストは尽くせた感じはありました。
でも、この流れは、初回受検時にも該当するところがあり、手応えを感じつつ早退出した結果、56点不合格ラインでした。
今回は、油断大敵で制限時間内ギリギリまで誤字脱字の見直し含めて、整合性を何度もチェックして終えました。
面接試験編
事前準備は論述試験同様の対策問題集に加えて、YOUTUBE動画の閲覧中心で臨みました。
前回の反省として、「関係構築力」が全項目で一番低くてショックを受けたのもあり、今回は、早急な言及やアドバイスを投げかける姿勢には歯止めをかけて、相談者役の世界観や内情に寄り添えるようなスタンスに徹しようと決めました。
そして本番は、一番当たってほしくないなとイメージしていたケースでした。
定年まで残り3年で、執行役員を目指して頑張ってきたが、上司から昇進はないと告げられた。今後の仕事についてどう考えたらよいか相談したいという概要です。
2級技能士試験は、事前に受験票に5つのケース概要が書かれており、本番でその中のどれか1ケースが割り振られるのですが、どのケースが当たっても動じないように、事前に必要最低限の知識(早期退職制度について等)は調べておきました。
そんな中で、この執行役員を目指されていた男性のケースは、私の経験則からも、どう寄り添えるのかの自信が持てずに、そのまま対応することになったのです。
どんなケースに該当しても、相談者との関係構築、抱えている問題、その問題に対する目標設定等、具体的展開につながるプロセスを心がけるように指示されています。
2級技能士に求められるレベルが熟練なので、力不足だったでは済まされずに(実際にお金を払ってまで相談に来ている前提もあり)、プロとしての振る舞いが求められます。
私の展開はどんな感じだったのかという話ですが、目標設定まで到着できずに、方策の具体的な内容を説明している段階で時間切れとなりました。
これから先のキャリアをどう形成して行くのかという課題が浮き彫りになったため、人生後半戦のライフキャリアシートの提案、説明を行っている途中で終了というオチです。
初回は、方策の合意までたどり着きましたが、今回は目標設定までもたどり着かなかったので、終わりのベルが鳴った瞬間に、「これは駄目かもしれないな」と諦めそうになりました。
前回の反省を踏まえて、まずはたくさんの思いを話していただければという考えから、事実確認は少なめにし、話を聞き取る時間を全体の8割くらいかけました。
結果的には気持ちの面だけではなくて、仕事観についても見えない部分が多く、問題把握が十分にできた感覚はありませんでした。
なにより、相談者に気づきを促せたり、話したいことを話してもらえた自信を持てない後味の悪さがありました。
すぐさま口頭試問に移りましたが、決定的なミスをやらかしてしまい、「相談者の抱えている問題点」と「キャリコンから見た問題点」を問われた際に、キャリコン視点を一切伝えられずに、試験管から答え終えたと捉えられて、次に質問に移ってしまいました。
ロールプレイの不完全燃焼から、切り替えができていない証だと思います。
この気持ちの面で自信を持てなかったのが、言動に表れて、点数も下がったのではないかと分析します。
「今後の展開」について尋ねられたので、ここぞとばかりに、人生後半戦のライフキャリアシートの必要性や活用方法の意図等を説明して終わりましたが、自分の中では、それ以前に、関係構築も問題把握も自信を持てないまま最後を迎えた感覚が残っていました。
今回はまず合格はないだろうと思っていたのですが、問題は、各項目が何点であったかが気がかりでした。
合格発表の瞬間は
駄目だと思っていても、「もしかしたら」とうっすら期待する気持ちは隠しきれずに、合格発表日に番号を確認しましたが、案の定何度見直しても現実は変わりませんでした。
不合格を目の当たりにした直後の感情としては、「やっぱり」で、次いで2級技能士試験の分厚さが立ちはだかった感覚です。
実技試験の合格率は16%程でしたが、10人受けても一人か二人受かるかどうかという厳しいハードルを痛感しました。
直後は虚無感に苛まれて、身動きできなくなるほどの苦しみは感じていませんでしたが、翌日の朝異変が生じました。
身体全体が重く、心がどんよりとしてしまい、まさに抑うつ症状のように意気阻喪状態になってしまったのです。
頭の中では、「また不合格だった」「自分は熟練レベルではない」という現実が重くのしかかり、どう処理することもできずに、押しつぶされそうになるくらいのしかかってきました。
そうあがいているうちに、ついに結果通知が届きました。
そこには追い打ちをかけるような衝撃的な事実が広がりました。
結果通知を受けて
面接の評価区分全てが前回を下回っていました。
合格基準を超えたものは一つもありませんでした。
これは想像していた以上の厳しさで、かつて私が受験を重ねてきた資格試験でも、点数が前回よりも大幅に下がってしまったという経験は皆無ですので、初めてです。
点数だけ見てみると、国家資格キャリコンを登録していることも疑義が生じてしまうような惨敗ぶりに感じました。
2級技能士実技試験は、マークシート形式ではなくて、人と人とが面と向かって行う模擬実演試験ですので、こうやって点数の羅列が印字されていることで、キャリコンとしての資質そのものに揺らいでしまうような心境にも陥っています。
今、この文章を書いている瞬間も、えぐられるようなキツさがありますが、今でしか書けない内容だと思い、通知を確認した直後にまとめています。
2級技能士試験については、国家資格キャリコン試験以上に受検者数が少なく、不合格体験というものもそれほど多く出回ってはおりません。
次回受検をするかどうかは、時間と費用と気力を総合的に勘案しながら考えて行きますが、この体験記をまとめて身辺整理を行いつつ、今後2級技能士を受検される方や、同じく受検された方の何かにお役に立てればと思って発信しました。
最後に、再受験の有無は別として、私はこのまま終わるつもりはありません。
今回、唯一結果が実ったのは、実技論述試験の点数でした。
初回は56点でしたが、今回は66点で、10点アップ。
合格ラインは到達することができました。
試験を終えての手応えが点数とリンクしていたような形です。
初回と今回との差として、初回は、「相談者(CL)」という主語を書かずに全体展開した点と、方策の数が前回は少なかった(3〜4点くらいしか書いていない)という反省を活かせたというのが大きかったように感じています。
学べば学ぶほどその成果が表れて、その反対のケースも有る両体験をしたのがこの2級技能士試験であります。
ロープレ対策講座を受けるという選択肢もありますが、自分の中で受検についてもう一度見つめ直したいと思います。
結果通知を受けて、一旦受検に関しては終わりを迎えますが、残されたモヤモヤを処理しながら、また今後に活かして行きたいと思います。
こうして文章は淡々としていますが、胸がズキズキするくらいしんどいです(涙)
どういう形でかはまたこれからの発展をブログ上で報告していければと考えております。
長文をご覧くださりありがとうございました。