社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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【第38回の衝撃】合格ライン38.8%の異常事態を受け、ソ教連が厚労省に突きつけた「5つの改善要望」とは?


日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)が、2026年4月30日付で厚生労働省に提出した要望書の要点と、それに基づく今後の試験予測についてまとめます。

この要望書は、過去最高難易度とも評された第38回国家試験の結果(合格ラインが満点のわずか38.8%にあたる50点まで下がった異例の事態)を重く見て提出されたものです

 

前回は、初の7割合格基準超の第34回試験発表後に提言され、第35回試験は合格基準6割ジャストに設定された経緯があります。

今回はしばらく時間を置いたタイミングになりました。

 

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要望書の5つの柱(要点)

  1. 合格基準と実態の乖離の是正 本来の合格基準である「総得点の60%程度」に対し、第38回は38.8%(129点中50点以上)という大幅な乖離が生じました。
    作問の精度を高め、予見可能な合格ラインに戻すよう求めています

     

     

  2. 「2つ選べ」問題の出題割合の明示 第38回では、2つ選択させる問題が48問(全体の37%)に及び、受験者の大きな負担となりました。
    今後は、事前に一定の出題割合の目安を明示するよう要望しています

     

     

  3. 事例問題の割合と定義の明確化 事例問題の急増は試験時間の不足や設問構造への当惑を招くため、どの程度の割合で出題し、どのような能力を測るのかを、出題基準上で明確に整理することを求めています

     

     

  4. 「国家試験設計表(ブループリント)」の作成・公表 医師・公認心理師国家試験のように、各領域の出題割合や、事例問題・2つ選択問題の構成などを示す「設計表」を事前に公表し、試験の透明性と予見可能性を確保することを強く求めています

     

     

  5. 試験制度の公平性と社会的信頼の確保 急激な形式変化や合格ラインの乱高下は国家試験の信頼を損なうとして、教育課程と整合した安定的な試験運営を求めています

     

     


第39回試験に向けた今後の予測


要望書の内容と、新カリキュラム移行期の混乱を踏まえると、今年度第39回試験では以下の変化が予測されます。

  • 「合格基準(6割)」への回帰と難易度の安定化

    今回の要望により、試験センター側も「正答率」や「識別性」のデータをより慎重に活用することが予測されます。

    第38回のような異例の低得点合格を避けるため、
    「基本的な知識を問う問題」の割合が増え、合格ラインが従来の77点前後(6割)に近づくよう調整される可能性が高いでしょう

     

     

  • 出題形式のガイドライン化

    この時期からのブループリントの即時導入は難しいかもしれませんが、「2つ選べ」問題や事例問題の割合については、受験者が対策を立てやすい「一定の目安」が事前に示される、あるいは極端な増加が抑えられる傾向になると考えられます

     

     

  • 「事例読解力」重視の継続

    要望書でも事例問題の意義自体は否定されていません
    そのため、単なる暗記ではなく、複数の情報を整理して判断する「実践的思考力」を問う傾向は続くものの、設問の「ひねり」が整理され、よりスタンダードな形での出題へと洗練されていくことが期待されます。

     

     

この話は、社会福祉士国家試験だけではなくて、共通科目が同じ第29回精神保健福祉士国家試験にも関連してくる話題です。


今年度試験合格を目指す受験生にとっては、形式の不確実性に振り回されることなく、まずは「基本知識の確実な習得」に立ち返る学習が、これまで以上に重要かつ有効な対策となるはずです。