社会福祉士国家試験「今年こそは絶対合格計画」

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第35回社会福祉士国家試験の合格基準点について考察しました。


 

2023年第35回社会福祉士国家試験の合格点が100点超えになるのではないかという点が注目されています(2月12日時点)。

 

この記事は2022年9月の試験前に書いたものですが、最新の合格点について私的見解は下記になります。

 

以下は過去の内容になります。

 

【過去参照】 


 

第34回社会福祉士試験は、150点中の105点で、合格基準点の6割を超える史上最高点となりました。

 

更に合格率が31.1%となり、この記事をご覧の受験生の中でも、想像以上の高さに、気持ちの整理がつかずにいた方が大勢いらっしゃたと思います。

 

あれから半年が経ち、このタイミングで読まれているということは、

 

第35回試験の合格点はどうなるのか。

 

受験生のみなさんが気になるこの点について意識が高まっている証なのではないかと思っています。

 

 

公式に発表されていない以上、想像の域に過ぎませんが、個人的な予想は、100点超えになる可能性は低いと思っています(精神保健福祉士試験も7割近くにはならない)。

 

 

その根拠として言える要素は2点あります。

 

 

一つ目は、史上二番目に合格点が高かった99点(合格率30.2%)第30回社会福祉士試験後の第31回試験は、6割基準の89点に変更になった経緯があったからです。

 

二つ目は、第30回試験合格発表日直後と同様に、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟と日本社会福祉士会が「試験の在り方を改善すべき」と声明を出されたことです。

 

 

社会福祉士国家試験の合格基準を設定するにあたっては、国家試験制度の信頼性を担保する意味においても、検討会が指摘している出題の基本を踏まえつつ、仮にこれまで慣例的に「上位 30%ラインの近似値を合格基準点に設定してきた」とするならば、そのような設定を見直し、過度な補正をすることなく総得点の6割程度以上得点した者を全て合格とするなど、合格基準を見直すべきである。 

 

第 34 回社会福祉士国家試験の合格基準について(会長談話)より 2022年3月22日付

 

参照

社会福祉士国家試験の在り方に関する意見 2022年3月23日付 日本社会福祉士会

 

 

「6割基準」をベースに用意されている試験なので、第35回社会福祉士試験が前回同様に100点を超えるように仕組まれるとは考えにくいです。

 

ただ、試験制作者側の立場になると、受験生に6割(90点前後)を取らせるような問題を調整することは容易ではないと想像しています。

 

 

なぜ第34回試験で105点もの点数になったかと言えば、「受験生全体の出来具合が良かったから」です。

 

 

試験問題については、日本ソーシャルワーク教育学校連盟談話の中で、

 

第 34 回(今回)の国家試験の問題は、これらの観点からも『社会福祉士として必要となる基本的な知識を問う良問』が多く出題され、国家試験問題の難易度としては適正であったと考えている。  

 

とあるように、例年よりも解きやすい出題が多かったことと、記念受験組が減少し、対策を練って当日を迎えた受験生が例年よりも見られたことがうかがえます。

 

そこで、第35回試験も第34回試験同様の試験構成にすると、やはり100点超えは免れず、点数の底上げにつながる可能性が高いと推測しています。

 

以上を踏まえて、第35回試験は下記の二つの設定にある可能性を考えています。

 

 

1.合格率30%程度設定をなくして、100点超えになる形にするのか。

2.合格率は大幅に変更せずに、6割基準の90点前後に戻す。

 

 

 

これまでの経緯を踏まえると、2になる可能性が高いとは想像しています。

 

 

仮に2とする場合、どのような試験問題が想定されるかと言うと、「過去問を丸暗記しただけでは解けないような出題構成」が見込まれます。

 

二つまでは絞れるけれども、一つに決めにくいような出題や、問題集に載っていないような初見問題や常識問題が複数散りばめられるかもしれません。

 

更に、全体的に日本語文章量を増加させて、精神的にも圧迫をかけるような出題形式になる可能性もあります。

 

 

参考になるのは、同じく厚生労働省が所管している第5回公認心理師試験です。

 

 

私も受験したので言えますが、この回は明らかに、前年度試験よりも難化を図ったのがわかりました。

 

 

1.5肢択2(二つ選べ問題)

12問→21問へ増加

2.事例問題の文章量

10行 11問→18問へ増加

11行 0問→3問へ増加

 

 

出題形式を見ても、受験生のメンタルを削るように図っていることを肌で感じましたが、肝心の出題内容も、初見問題はもちろんのこと、過去問に登場した細い内容や日本語読解力を問われるような問題が複数見られました。

 

第4回試験を受けた私は準備不足で解けなかった疲労感に襲われましたが、今年度第5回試験に関しては、準備して臨んだものの、手応えを多く感じさせないようなクセありの問題が印象的でした。

 

その結果、第4回試験は、230点中143点という史上初の高得点に終わりましたが、第5回試験は対照的に135点という史上初の最低水準で幕を閉じたのです。

 

 

仮に第35回社会福祉士試験を合格基準点6割に戻すとしたら、第5回公認心理師試験のような出題形式を踏襲する可能性を考えさせられました。

 

 

 

第37回国家試験から開始される新カリキュラムによる国家試験の在り方について検討を行った検討会報告書において、

 

「社会福祉士が様々な分野に就労する可能性があることから、いかなる分野に就労したとしても、ソーシャルワーク専門職として必要不可欠な基本的な知識及び技能が備わっていることを確認・評価するものであることを踏まえた上で、問題作成を行うことが望ましい。」

(厚生労働省「社会福祉士国家試験の在り方に関する検討会」報告書・令和4年
1月 17 日)

 

 

このように書かれているように、今後も専門職として必要不可欠な基礎力を前提とした試験問題が創作されるでしょう。

 

 

同時に、日本語文章の言い回しを変えて、類似キーワードを並べることで、確実に正解を導き出せるような瞬発力、応用力が求められるように多様な角度から問われることが想定されます。

 

 

今までの勉強法が通じないような試験問題ということではなくて、視点を変えても「正しい答え」を選べる力が求められるようになれれば、絶対合格は可能です。

 

 

今後も絶対合格ブログを通して、みなさんの合格成就を最後までお供させていただきます。

 

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