これまでに、勉強にはコツがあって、「なぜ」を答えられるように覚える学習法、確実に1点をゲットするための効率的な勉強法についてお話ししました。
ここで忘れてはならないポイントや注意について詳しく解説します。
正しい型をインプットすることが基本なわけですが、「なぜ」を「~だから」という、Q&A方式で覚える際に、あまり深く考えすぎずに素直に覚えて欲しいのです。
解説文に書いてあるくらいの簡潔な理由くらいでちょうど良いでしょう。
解説文では解りにくい場合は、基本書(なければネット等)を使うのです。
なぜ解説文くらいの理解がちょうど良いかというと、一つの項目にこだわって、時間をかけすぎると、効率が悪いからです。
一つのキーワードや解答を覚えるために、その背景や根拠を調べ始めると、学派によって見解が異なったり、解説が深すぎて何を覚えたりすれば良いのか迷宮入りしてしまい、本質を見失ってしまう危険性があるのです。
大切なのは、語源を研究することではなく、試験に必要な知識を培えれば良いのです。
そのためには、解説文や基本書レベルの知識で十分です。
ポイントは、「なぜ=だから」の型を解説文に書いてある根拠以上を覚えようとしないことです。
「なぜ」の理由を必要以上に探求しないでください。
本試験までに時間の余裕があって、雑学を深めたい人、研究の道を突き進みたいは構いませんが。
限られた時間の中、答えを研究することと、割り切って一つでも多くの問題を解き、重要キーワードを覚えることのどちらが合格に直結するかは、イメージが湧いたでしょうか。
実際に私は40日しか学習時間がなかったので、問題に納得行かない時も、立ち止まっている余裕がありませんでした。
あまり深く考えずに、○○だから、○○であるというように、反射的に覚えれば良いんです。
深く考えすぎる癖がある人は、本番も同様で、難問に躓いた時に、なかなか割り切って次に進めないジレンマに陥ってしまいます。
本試験は正しい型が身についていれば、十分に合格できる作りになっています。難化傾向が見られる昨今の試験事情を考慮しても、基本は変わりません。
勉強に深追いは禁物です。