このタイミングでテキストを変えるかどうか
本試験まで残された時間は、二か月と10日を切りましたが、この時期になると、
「自分の勉強法、使用テキストを変えた方が良いのだろうか」
という疑念が湧いてくる方もいらっしゃるかもしれません。
ネット上の社会福祉士コミュニティや掲示板を見ると、
自分とは違う問題集・基本書を使っていて、それらの方が評判も良いし、試験まであと60日以上もあるから、今なら変更しても間に合うのではないか。
という迷いと焦りが生じてくるかもししれません。
確かに、本試験まで2か月以上あるこのタイミングならば、使用テキストを変えても、合格レベルに達するのには、時間的に不可能ではないかもしれませんが、私は、よほどの理由がない限り、これまで自分が信じて使い続けてきたテキストを、最後まで貫くことをオススメします。
まず、自分が使っている基本書や問題集を、他者が好評価していたり、愛用しているところを見て、不安になるのは自然な気持ちです。
本試験問題を実際に解いていない今、様々な憶測が脳をよぎるからです。
「あの問題集の方が、合格に近づくような内容やテクニックが書かれているのではないか」
という仮説を立てると、今の自分の使用テキストが間違っているかのような錯覚にも陥るでしょう。
でも、そのテキストに切り替えたからと言って、みなさんに合っているとは限りません。
一般的に売り上げが良くて、評価が高いテキストだからと言って、それを使ったからみなさんが合格できるとは限らないのです。
もしも、鞍替えして、そのテキストが使いにくかったら、勉強のモチベーション自体が激減してしまうかもしれません。
どの基本書や問題集も、筆者や製作者によってレイアウトや説明文が異なるのは当然ですが、書いてある内容や重点にそれほど差異はありません。
評判ではなくて、自分にとって使いやすいか、最後までやりぬき通せるかが一番肝心になってくるのです。
みなさんが今使っているテキストを選んだのには、それなりの理由があったはずです。
ここまで使い続けてこられたのも、信用できただけの何かがあるからでしょう。
以上の理由から、使用テキストを長く使っていて苦痛であったり、初心者向けのために分量が明らかに少なかったり、やる気が起きなくて相性が悪いと判断されている方以外は、今使っている物を使い続けてみませんか。
試験会場では、実に様々なテキストを最終確認している受験生の姿が目に入ると思います。
みなさんはみなさんで、相棒になっているそのテキストを使い込めば、実力を発揮できるはずです。