- 己の限界と特性を知り、自分に見合った勉強スタイルを続けた
- 自分の無力さ、至らなさを認めたから勉強に傾注できた
- 仕事や家庭との両立でいかに効率よく合格を目指すか
- 2年目のリベンジ受験で私が使用した問題集は
- 過去問学習のメリットその1
- 過去問学習のメリットその2
- 過去問学習のメリットその3
- どこの分野を重点的に勉強したら良いのか
- 公認心理師試験事例問題集の使い方
- 画像検索で視覚的にイメージをつかむ
- 覚えたことを誰かに話して定着させる
- エピソード記憶を活用する
- 問題集はキレイに残しておく必要はない
- 試験問題は日本語読解力を問われる出題が増えている
- 公認心理師試験勉強のありがたみを噛みしめる
- 趣味と勉強の両立でメンタルケアを行う【DQウォーク】
- 受験勉強中、SNSの使い分けについて
- 私が気分転換に使った関連書籍、アイテム
- 参考になった独学勉強法本
- 最後の決め手は、「自分は絶対に合格できるはずだ」と信じ続けること
はじめに、私が公認心理師試験で合格できた独学勉強法やセルフケアについてまとめましたが、これは他資格試験にも共通して応用できると思います。
自分に合った勉強法を定めるのが一番で、私のやり方が絶対ではないので、部分的にでも反面教師にでも参考になればこれほど嬉しいことはありません。
公認心理師試験1年目の反省から、2年目は、圧倒的に勉強量を増やました。
具体的には、試験日までの1年間、毎日3時間以上勉強したのです。
そうまとめあげられれば、一つの苦労話が仕上がったのですが、私はそのような勉強量を実践することができませんでした。
己の限界と特性を知り、自分に見合った勉強スタイルを続けた
実際に公認心理師試験の勉強に取り組んでみて、自分の限界や特性を把握していたからです。
私の集中力の問題で、20代の頃のように1日1時間以上の勉強量をこなすことに脳が拒絶反応を示しました。
それは予想問題集から過去問ベースに切り替えても同じことで、内容云々ではなくて、私にとっては集中力を持続させるのが連続1時間が限界ということには変わりませんでした。
これは空想論ではなくて、実際に数十日過去問学習を続けてみて結論付いています。
今回でGルートとして受験できるのは最後の機会なので、「そんな甘ったれたことを言っていないで、圧倒的に勉強をこなして限界突破しなければ受かるはずないだろう」と、自分を叱咤激励しながら厳しく言い聞かせたこともありますが、頭ではわかっていても、身体が追い付かなかったのです。
広大な試験範囲で、一朝一夕が通用しない公認心理師試験だからこそ、無理せずに自分のペースを継続できないと、モチベーションが保てずに頓挫してしまうリスクがあったのです。
帰宅後は、仕事の疲労感が蓄積していてくたくたで、食後に勉強ができたのは1週間のうちに半分の2、3日くらいでした。
それも10分か長くても40分くらいがやっと。
このような短時間の学習時間でも積もり積もれば継続は力なりでした。
勉強が習慣化したことで、試験直前の1カ月の限界時間は、1日で平日合計2時間に(休日はMAX5時間)に上がっていました。
これは勉強が軌道に乗るまでに時間がかかったことと、本番が近づくにつれて、やる気スイッチがオンになったことと、「わからない」苦痛から、「わかる」連続に切り替わって勉強が面白くなったという、複合的要素が絡んでいると振り返っています。
自分の無力さ、至らなさを認めたから勉強に傾注できた
試験の一カ月前になるとやる気スイッチがONに切り替わり、毎日取り組んでいましたが、トータルで見ると、1日も欠かさずに勉強が持続できていたわけでもありません。
「1年目に135点を取れた基礎力が土台にあったから短時間で毎日勉強しなくても受かったのだ」と、自信を持って言いたいところですが、いざ勉強を始めたのが問題集を揃えた新年明けてからでしたし、過去問を解き始めて痛感したのは、「全然わからない」「初めて学んだ」体験の連続でした。
一年目公認心理師試験の結果は、事例問題は114点中70点、一般知識は116点中65点の正答率だったわけですが、この6割以下の点数レベルでは、過去問題集をはじめて解いた時に「わかる」という体験が思いの他少なかったのでした。
ましてや1月からぼちぼちと開始したのも大きく、試験日の9月からブランクが数カ月空いたことで、勉強した内容をボロボロと忘れている現実を知りました。
基礎力が培われていなかったということを痛感し、一年目の勉強はなんだったのかと、不合格の重みが再びのしかかってきました。
自分の至らなさや、ふがいなさと向き合うのはかなりのエネルギーを必要とし、時には目をそむけたくなったり、投げ出したくなったりする瞬間が多々訪れます。
後述しますが、不安やイライラと上手に付き合うためのメンタルのセルフケアも長丁場の受験では不可欠となってきます。
かくして二年目の再受験勉強は、一から勉強し直すくらいの一新した気持ちでリスタートを切りました。
仕事や家庭との両立でいかに効率よく合格を目指すか
仕事と家庭の両立というのは、多くの受験生にとって頭を悩まされる課題ですよね。
一年目の経験から、付け焼刃で通用する程公認心理師試験は甘いものではないことはわかっていました。
今回はGルート最後なので、本気で闘う受験生が大勢見込まれましたし、試験問題を難化させる可能性が高いと推測していました。
その競争を勝ち抜くためには、1日1時間学習でいかに138点を突破できる実力を身に付けられるかが要でした。
かといって私はがむしゃらに勉強に取り組めるタイプではなかったので、厳しい受験勉強相手にいかに楽に突破できるかという点を追求していました。
辛い勉強をいかに楽しく転換させられるかによって、脳への定着しやすさが段違いだったのを受験勉強で体感していたので、楽勉を常に意識していました。
私なりの勉強法と勉強スタイルを考え抜いた結果、通勤の往復と休憩1時間を勉強時間を充てながら、MAX1日1時間学習に取り組むスタンスを確立させました。
2年目のリベンジ受験で私が使用した問題集は
私が2年目の公認心理師試験の受験勉強に使った問題集は3冊あります。
赤本と青ペンギン(通称)の二刀流に加えて、この年初めて発売した事例問題集も併用しました。
初回受験で使用した徹底対策問題集の最新版も書店で確認しましたが、中身が変わらなかったので、今回は選択肢から外しました。
「一冊さえこなせば合格できる」という持論を覆してこの3冊を使ったのにはわけがあります。
一番の理由は、今回がラストチャンスなので、絶対合格したかったからです。
繰り返しになりますが、妥協した勉強量で取り組んで合格できるほど公認心理師試験は甘くはないことを肌で感じ取っていました。
今年限りの試験で、最大限の努力をしないと、成果を得られない。
そのためにはこの3冊が不可欠でした。
でも、「過去問なら、4回分全て掲載されている赤本一冊でいいじゃないか」と思われた方もいらっしゃるでしょうね。
青ペンギンは第3回までの過去問題をベースにして、巻末に4回試験が付属しています。
赤本は第1回から4回試験までの全てを網羅しているので、量としては申し分なかったのですが、私のように過去問を一切触れてこなかった人間にとっては、いきなり過去問全てにトライするよりも、青ペンギン本の問題量が入門としては最適で、無理なく取り組めたのです。
基本的には赤本と青ペンギンを併用して、集中力1時間が限界だった私でもできる勉強法として、分散学習をベースに設定しました。
復習を青ペンギンで通勤と休憩時間に使い(1時間)、予習に赤本を自宅で使って切り分けて(5分〜30分)本番まで持続させました。
過去問学習のメリットその1
具体的な勉強法をお話ししますと、「公認心理師の責務」分野を前の晩に赤本で取り組んだら(予習)、翌日の通勤時には青ペンギンで「公認心理師の責務」分野を一問目から解きます。
帰宅後は、残っていた赤本の「公認心理師の責務」を解くか、終わっていたら別の分野に移動してページを進めて行きます。
このやり方のメリットは、赤本で忘れていた問題を青ペンギンで補強でき、赤本と青ペンギンで重なる過去問を再学習できるので、浸透率が高くなるのです。
そもそも人間の脳は忘れるようにできているとは言ったもので、同じ問題集を見直すと解いたはずなのに随分と忘れていることに気づいて凹むものですが、別の問題集(赤本→青ペンギン)に切り替えて再学習すると、新しく学べるような感覚になれて、気持ちの切り替えもしやすくなります。
この勉強法は今回初めて実践しましたが、同じ過去問題集でも、レイアウトや掲載順も異なり、各肢の解説文も異なるので、常に新鮮で、脳への定着率も高くなりました。
第5回公認心理師試験では、問89「単純接触効果」問題のように、違う観点から重要用語を問われるような出題も複数ありました。
解説文を精読して理解を深めておくと、今後の試験で角度を変えて問われても、「2つまでは絞れたけれども、決められない」という問題が少なくなると思います。
青ペンギンに載っていない第4回試験分は、赤本で補強できますので、両冊こなすことで、過去問全部をまんべんなくしっかりと吸収できるメリットがあります。
過去問学習を取り組む上で私が意識したのは、「すぐに覚える必要はないし、覚えられない」という点です。
1周目は覚えようとして問題に取り組むのではなくて、全体の問題を俯瞰する意味で10問くらいをざっと解いてみて、2周目からしっかりと解き始めるというやり方に徹しました。
最初から全部覚えようとしても、その量と労力の多さから息詰まってしまい、勉強そのものが嫌になってしまうことを避けるためでもありました。
過去問学習のメリットその2
過去問5年分をこなしていると気づくことはあります。
毎年形を変えて似たような問題が出題されていることに気づきます。
前年度試験の選択に登場したキーワードが、翌年度試験の本題として扱われる問題もかなりありました。
出題パターンや解答傾向を把握しておくことで、本番で直感が冴えて選択できる時もあります。
予想問題集だけ解いて破れた私だからこそ、過去問のメリットを強く感じられました。
過去問学習のメリットその3
本試験で火事場の馬鹿力を発揮することができます。
長期間過去問に向き合ってきたことで、歴代の試験制作員が作成してきた試験問題に対抗できる忍耐力が培われていることを、本番で実感できるようになります。
それは問題が解けるようになるという「分かる」体験だけではなくて、「分からない」問題が訪れた時にこそ、挫折せずに、ど根性で突破させられる真価を発揮できるはずです。
私も第5回試験時、特に午後問題で、「分からない」問題が次々と押し寄せてきて、時間ギリギリまで悩み抜きましたが、「あれだけ勉強してきたのだから、落ちるはずがない」と信じて止まない心が持続できて、最後までやりきることに成功しました。
最後まで悩み抜いて2つのうち1つに決めて不正解になった事例文が1問ありましたが、直感で選んで消して直したら間違いだった問題は、初回受験時のように5問もありませんでした。
初回受験では全くそのような「成し遂げた感」は残っていなかったので、2年目の過去問重点勉強法を継続してきた賜物だと振り返っています。
自分を信じることがいかに大切なのか、2年間で両極端の試験を経験したからこそ強調できます。
どこの分野を重点的に勉強したら良いのか
公認心理師試験の場合は、事前に公表されるブループリントを元に試験問題が作成されています。各分野の配当率が明示されています。
私は数字が高い公認心理師の責務等を重点的に取り組み、苦手分野で数字が低い統計や心理学基礎等は後回しにして試験直前に目を通すようにしていました。
社会福祉士や精神保健福祉士試験と異なり、0点科目が存在しないし、事例問題で得点を稼げるので、まんべんなく網羅できなくてもなんとかなるという手抜き部分も用意していました。
もちろん、全科目全力で網羅できることが理想なのですが、私は自分の限界を理解していました。
できないことを無理にしようとあがいても、勉強そのものが嫌になってしまうので、絶対合格を成し遂げるためには諦める要素も必要でした。
結果的に、このような確実に取れる問題で稼ごうという作戦が功を奏しました。
公認心理師試験事例問題集の使い方
これは嘘のようで本当の話ですが、3冊目の『一発合格! 公認心理師 事例問題得点力アップ問題集』を使用したのは試験直前の木曜日と金曜日の2日間だけでした。
7月14日までの段階で全体の勉強は一通りは終えていたので、実力を試す意味も含めて事例問題集に目を通して、サクサクと全問進めました。
それは、一年目に予想問題集だけに留まり、一切過去問に目を向けなかった反省から、やれることは全部やっておきたいという思いで取り組みました。
間違った問題には付箋を貼って、どのくらい解けたのかを確認しましたが、全体の8割は解けていたので、不正解の部分だけを二日目の最後で重点的に反復学習させました。
事例問題集の中身は、過去問ベースではなくて、予想問題が多かったのですが、事例問題文に慣れて、長文読解耐性を培う目的もあったので、直前に解いておいて正解でした。
画像検索で視覚的にイメージをつかむ
過去問を解き続けるだけで内容を覚えようとしても無理が訪れます。
私の場合は、統計学や心理検査等がなじみがないので、文面だけで覚えようとしてもイメージがつかめずに、なかなか頭に入りませんでした。
事前に購入した『心理学キーワード&キーパーソン事典』は、人物の顔や心理検査等がイラストでイメージしやすく描かれているので、併用しましたが、それ以上に駆使した方法がありました。
社会福祉士試験や精神保健福祉士試験時にも行った、「ネットを使って画像検索する」学習法を実践しました。
YOUTUBE等で動画で学べる時代にもなっているので、分からないキーワードはすぐにスマホを使って検索して脳裏に浸透させるように努めていました。
そしてすぐに、心理学検索の特徴をノートに書き記したり、イラストを描いて定着させるような取り組みもしました。
例えば、「TAT」という心理検査をアルファベットだけで覚えようとしても、全く経験がなかった私には無理がありました。
画像検索した上で、「男性は何をしていますか?」というキャッチコピーとイラストをノートにささっと描いて覚えていたというやり方です。
MMSEとMMPI、カタプレキシーとカタレプシーの近似用語の違いもなかなか理解できていなかった私に画像検索は有効的でした。
覚えたことを誰かに話して定着させる
過去問を解くだけでしっかりと理解できているかどうか計るのが難しかったりします。
「わかったつもり」にならないためにも、覚えたことを家族などの第三者に説明してみて、インプットできているかどうかを確認していました。
「アンダーマイニング効果」や「衡平理論」等は日常生活の会話で使うことはまずありませんが、内容的には生活の中で意識したり、経験したことがあるものなので、第三者に話題に出して理解を確実にしていきました。
エピソード記憶を活用する
公認心理師試験で勉強する内容は、試験に合格するだけに必要な知識ではありません。
私は現役で対人援助職に携わっておりますので、試験に登場する発達障害当事者や、統合失調症の診断が出ていらっしゃる方と接する機会が日常的にあります。
実際に業務でかかった時のエピソードを思い出しては、脳への定着を捗らせるように努めていました。
このような作業を繰り返すことで、勉強をすることのメリットを業務でも活かせるようになり(例えば、公認心理師の責務や事例問題等は実際の業務でも応用できるところがあります)、勉強のモチベーション維持にも役立てました。
問題集はキレイに残しておく必要はない
初回受験時は、問題集への書き込みを一切せずにきれいなままで使用していました。
心のどこかで、「合格した後に売りに出せば高く売れるから」という打算的な考えがありましたが、不合格になったことで考え方が変わりました(実際に高く売れましたが)。
二年目に購入した赤本や青ペンギン本は、消せるフリクションペンで間違った問題をためらわずにマーク、チェックしましたし、出来が悪かった分野や問題ページに付箋を貼って、後から振り返っていつでも再学習できるように努めていました。
人は忘れる生き物なので、自分がどこを間違えていて、どこの分野を重点的に解く必要があるのか記憶を頼りにするのは無理があります。
全850問のどこが正解か不正解か、覚えておくべき重要問題かどうかなんて、一問一問記憶していられるわけがありませんし、そこに時間を割くのは効率が悪いです。
付箋などのツールを駆使することで、やるべきところにいつでも取り組める目印として活用することができます。
ところで、公認心理師試験合格後もこうして売らずに戦友として手元に残してあります。
試験問題は日本語読解力を問われる出題が増えている
第5回公認心理師試験は「総統閣下動画」の冒頭で出てくるぼやきのように、初見問題が複数待ち構えています。
過去問では見たことがないような問題もたくさん出てきて、勘で解かなければならないような場面に迫られるようなことも想定しておかなければなりません。
そんな時には、文脈から日本語読解力を頼りに解答しなければなりません。
普段から読書や新聞でトレーニングを積んでいることも大きいですが、過去問を何度もこなすことで、事例問題含めて相当数に目を通すので、読解力も培われて行きます。
私は第4回も5回試験も事例文の統計問題で、読解力だけを頼りに解いて正解していた問題がありました。
公認心理師試験勉強のありがたみを噛みしめる
初回受験に破れた私でしたが、2年目になって初めて過去問を解き始めて「不正解」の連続に心がささくれそうになったことがしばしばありました。
試験のハードルの高さを痛感するとともに、中途半端な知識でなんとなく合格できても、心理職としては通用しないことを強く意識していました。
既に福祉職として対人援助職に携わっていたのもあって、付け焼き刃の知識や技量で専門職ぶってクライエントの支援にあたることほど怖いものはないことを、経験から知っていました。
受験勉強したことを職場で活かせると同時に、生半可な知識では通用せずに、不利益を与えてしまうリスクを知っていたので勉強のモチベーションを2年も維持し続けることができました。
なぜ対人援助職に就いているのにあえて二年連続受験勉強という道を選んだのかと言いますと、
「今の自分に満足し切っていないから」
「不足感を常に感じているから」
でした。
実際に不合格になって、社会福祉士、精神保健福祉士試験に一発合格できて絶対合格ブログの管理人も10年努めているのに結果が伴わずに、自分に不足していた欠点をとくと噛みしめることになりました。
私の場合は勉強が好きで好きで仕方がないような勉強好き人生を送っておらず、公認心理師試験は「楽しい」よりも「辛い」と思う時間の方が圧倒的に多かったです。
けれども、足りない自分をレベルアップさせることで待っている未来をイメージングし、勉強の恩恵を実務の中でも肌で感じられたことで、最後まで仕事と連動して取り組めました。
趣味と勉強の両立でメンタルケアを行う【DQウォーク】
勉強には犠牲が必要だと言いますが、たとえば、遊びや趣味がその筆頭として挙げられますよね。
でも、私にはこれだけは譲れない遊びの対象がありました。
それは、「ドラゴンクエストウォーク(以下ドラクエウォーク)」というスマホゲームのアプリで、2019年9月12日の配信から1日も欠かさずにプレイしていました。
歩けば歩くほど進行する実生活に連動しているゲームです。
運動効果もかねているし、頻繁に新しい物語がアップデートされているので、朝昼晩でプレイしていました。
ゲーム画面
「勉強は毎日欠かすことができなかったのに、ゲームは皆勤賞だったなんで、本末転倒じゃないか」と、滑稽に思われたかもしれませんが、私はドラクエウォークだけは受験と両立させながら成し遂げるという確固たる目標がありました。
歯を磨く、顔を洗うというように、ドラクエウォークが生活の一部になっており、勉強一辺倒にはなれない私だからこそ、勉強のストレスをドラクエウォークで発散させていました。
このゲームは色々な楽しみ方がありまして、単にシナリオを進行するだけではなくて、AR撮影というヴァーチャルのモンスターを現実と融合させて写真を撮影させられる機能があります。
毎月フォトコンテストという運営からの企画が用意されており、「スポーツ」「おでかけ」という月別のテーマに沿った内容を、創意工夫を凝らして自由に作品制作を楽しむことができます。
私はテーマに合わせて、山や川や街角といった様々な場所にネタを見つけに出かけて、受験のストレスも発散させられていました。
フォトコンテストに入選していただけたことで、公認心理師試験に合格した時のようなドキドキワクワク感も先行体験できました。
そして、第三者から評価されて成功体験を積めたことで、受験勉強をこなせば結果が伴うであろうと思えるようになり、モチベーションも高まって行きました。
フォトコンテスト受賞作品一覧
机の上で向き合っていた勉強が不正解の連続だったり、覚えたはずがすっかり忘れていたり、心理検査や人物の功績がなかなか頭に入らずに、モチベーションが低下していたりした時こそ出番です。
外に出てネタ探しの行動を起こすことで脳が活性化し、また戻ってきて勉強にリフレッシュして取り組める活力を与えてくれる効果を感じられました。
それにゲームと言えど、ドラクエのレベル上げというのはなかなかしんどいもので、上位になると、一人1レベル上げるのに、一カ月くらいかかると言ってもざらではないくらいのモンスター数を討伐しなければなりません。
単調で地道な作業の連続がまさに受験勉強にも共通しており、受験勉強に取り組んでいる時も、自分がレベルアップしていくような感覚で、勉強とドラクエウォークが表裏一体で、相乗効果を味わっていました。
メンタル面のメンテナンスやモチベーション維持というのは勉強の進捗や浸透具合にも影響してくるので、ドラクエウォークはいつでも私を傍で鼓舞してくれる相棒的存在になっていました。
7月16日、前泊入りする前の東京駅でのAR撮影
ただし、このやり方で気をつけなければならないのは、勉強と趣味のバランスを常に意識することです。
自制心や自分を俯瞰できる目線を持たずにゲーム一辺倒になってしまうと一気に合格が遠のいてしまいます。
私の場合は受験生活1年目からドラクエウォークと両立生活を送っていたので、慣れと経験からコントロールすることができたのです。
受験勉強中、SNSの使い分けについて
長丁場の受験生活では、「もうだめかもしれない」という、とてつもない不安や、何度覚えても忘れてしまう自分へのイライラに支配される瞬間が一度や二度ではないくらいあるものです。
一度不合格を経験していると、勉強が思うようにはかどらない時に、「今回もだめかもしれない」と、過去を引きずり、先の見えない未来に塞ぎ込んでしまうような場面も訪れます。
そこで不安をかき消すために、SNSで同じ受験生達の心境や勉強状態をサーチすると、大量のテキスト・問題集が写っている画像が目に飛び込んできて、
「1日3時間以上勉強しています」
「模試で170点でした」
「第3回試験の過去問は210点でした」
というガチな様子を嫌というほど急に知ることにあり、あまりにも自分と勉強量が違いすぎて、ますます「こんな自分なんて」と卑屈になってしまいます。
特に勉強が上手くいかない時にSNSを使うと、無意識的に逃げの理由を探してしまう傾向があるものです。
圧倒的に受験勉強をこなしている人間を知ることで、「やっぱり中途半端な自分が受かるはずないんだ。もう諦めよう」なんて具合に、気分転換どころか鬱屈とした気持ちに切り替わって行ってしまうきっかけになるかもしれません。
SNSはデメリットばかりではなくて、有益な情報を入手することができたり、他者の勉強具合を知ることで、やる気スイッチがONになれる方もいらっしゃると思います。
でも、気持ちが沈んでいる時は、どうしてもマイナスの要素や勉強を諦めることを正当化させる材料を探してしまいがちなので、そういう時はSNS断ちをおススメします。
だから私は試験日まではSNSで極力他者の勉強具合を調べないようにしていました。
事前に受験勉強に取り組むことを口外していなかったので、自分のSNSで公認心理師試験のことをつぶやきませんでした。
この絶対合格ブログをご覧の社会福祉士・精神保健福祉士試験受験生のみなさんが努力されている書き込みを見ては、同士のように自分を鼓舞していました。
自分が決めた勉強法とノルマをこなすことだけに傾注し、気持ちの浮き沈みがある時は無理をせず、気分転換に努めました。
SNS巡りで自分探しに没頭するのではなくて、本番まで終始自分との闘いを続けられたことで、勝利をつかみ取る結末を迎えられました。
私が気分転換に使った関連書籍、アイテム
勉強の進捗状況が芳しくない時や、資格を目指す意義を見失った時や疑問が生じた時にお勧めするアイテムを紹介します。
漫画『Shrink~精神科医ヨワイ』
主人公は精神科医です。
多職種連携、障害者当事者、心理支援、心理検査等、公認心理師試験のカリキュラムに登場するキーワードが漫画を通して学ぶことができます。
詳しい記事は、
現役の公認心理師、臨床心理士資格取得者が精神科で患者さん達と向き合う心理支援の実態をコミカルに漫画化しています。
筆者は第1回公認心理師試験を受験し、初回合格されたようです。
『心理職大全~公認心理師・臨床心理士の資格取得から就職まで』
主に公認心理師試験受験生や、資格所持者を対象に、独立型カウンセラー、現役のスクールカウンセラーや大学の学生相談室、精神科クリニックで働く公認心理師が仕事内容や資格をどう生かしているのか、年収がどのくらいなのかについて実態をお話してくださるぺージがあります。
さらに京都コムニタスの塾長が執筆しているだけに、公認心理師試験に合格するための5か条もまとめられています。
公認心理師に比重を置いているので、公認心理師試験を目指す受験生や、資格取得をどのように活かしていくのか模索されている方にお勧めです。
基本的なスケジュール機能に加えて、資料編として100ページ主な心理アセスメントの適用年齢や主な向精神薬、心理学者一覧、心理職の活動に関わる主な法律、試験に頻出する公認心理師の職責等がまとめられています。
移動先のスキマ時間で必要に応じて重要項目を確認できます。
参考になった独学勉強法本
図解でわかる 試験勉強のすごいコツ 誰でも短期間で合格できる50のテクニック
「高校&大学入試、公務員試験、資格試験などにも使える!」と書かれているように、どの資格試験にも応用できる勉強法のコツを体系的に学べます。
文章メイン構成ではなくて、文章+図を取り込んでいるので、イメージしやすいし、取り込みやすいレイアウトと内容になっています。
過去問中心勉強法の重要性や具体的な活かし方も解説されています。
浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと
私が合格発表日まで気持ちを鎮めるために読んだ著書としてオススメした本です。
著書の中で、「筆者が過去問30年分こなしたことで志望校に合格できた」という実体験が書かれているくらい過去問の重要性が説かれています。
最後の決め手は、「自分は絶対に合格できるはずだ」と信じ続けること
最後はメンタル的な話で締めますが、合否を分ける決め手となるのは、知識だけではなく、他でもない「絶対に合格できる」と信じ続けられる力です。
それは、受験勉強中だけではなくて、試験本番、そして試験が終わった後の合格発表日までの40日間全てに共通しています。
私は初回受験で不合格を目の当たりにした後も、「それでも絶対に合格できる」と奮い立たせることで、再起を図り、合格を成し遂げられました。
なぜ合格できると思え続けたのかについてですが、「精神保健福祉士試験、社会福祉士試験に合格できたから」という過去の実績もありましたし、「全体の6割が受かる試験だから」という合格者数の割合からそう思い込んでいたところもあります。
それだけ合格できている人間がいるのだから、自分が合格できないわけがないと不合格後にもひたすら思い続けていました。
そうは言っても、思うように勉強が捗らないことで、「やっぱり無理かもしれない」と弱気になるような場面も一度や二度ではありませんでした。
第5回試験中に「はじめまして」問題の多さに挫けそうになった受験生もかなりいたことだと思います。
そんな窮地に陥った時こそ、「絶対に合格できる」と思える、信じる力の強さが重要になってきます。
孤独の勉強の日々の中で、「諦めずにあれだけ過去問を解けたのだから、受からないはずがない」と思い込んで、最後まで乗り切ることができました。
私は、ドラゴンボールのワンシーンで、主人公の悟空がナメック星に向かう最中、たった一人で宇宙船の中でトレーニングに励むシーンがあり、修行の最後にナレーションが語る言葉を思い出しては自分に当てはめていました。
「悟空は気づいていなかった。いつのまにかサイヤ人の限界レベルをも超えるほどのパワーを身につけた自分に・・・・・・」
不合格135点からパワーアップを図っていく中で、模試などを受けていないので、相対的に自分のレベルがどの程度に位置するのかわからない。
自分はやれるだけのことをやっているのだから、受からないはずがないと、レベルアップしている自分を想像し続けていました。
そして、「合格できる」と思う気持ちに加えて、「合格したい」という願望を抱き続けることも重要です。
みなさんなりの動機があるはずなので、どんなに険しい道のりでも、「合格できる」「合格したい」の二大パワーが宿っていることで、絶対合格を成し遂げられます。
あなた様の絶対合格を心よりお祈りいたします。